パパの絵本読み聞かせで子どもが伸びる!ハーバード大研究で出た効果的なワケとは

パパは絵本の読み聞かせをしていますか?
絵本を読むのはママ中心、というご家庭も多いのでは。
実は、パパの読み聞かせには、知育にとっても高い効果があるということがわかったそうです!
読み聞かせは子どもと一対一で向き合える良い機会。
今まで絵本を読み聞かせしてあげたことのないパパも、チャレンジしてみてはどうでしょうか?
パパが読んであげるときにおすすめの絵本もたくさん紹介しています。

ぜひパパも読み聞かせで親子の絆をはぐくんでいきましょう!
パパによる絵本の読み聞かせで子どもの考える力がアップ


ハーバード大学での研究によると……。
読み聞かせによる子どもへの能力向上効果は、パパが行った方が高いという結果が出たそうです。



なんで~!? ふしぎ!
以下は研究の内容を伝えているオーストラリアの新聞社「Australian Breaking News」のページ。
When we looked more closely at what was happening during book reading interactions, we found that fathers used more abstract and complex language.
Why story time is better when dad’s reading the book
意訳すると、「パパが読み聞かせをしている間に何が起きているのかを調べたところ、パパたちはママたちよりも抽象的で複雑な問いかけをしていたことがわかった」とのこと。



抽象的で複雑な問いかけって???
例として挙げられていたのは、絵本にハシゴが出てきたときの話です。
パパたちの場合はハシゴを昔使ったときの話をしたり、仕事でどう使うかといった話をするそうです。
一方、ママたちは色やいくつあるかといったようなもっと細かいところについて話をするとのこと。



子どもに考えさせること、がキーワードなのね。
でもそれだけならママも意識したらできるんじゃない?
読み聞かせテクニックとしてはそうですね。
男性でもこうした問いかけをしない人もいると思うので、その辺りは個人差があるかもしれません。
Reading is seen as a female activity and kids seem to be more tuned in when their dad reads to them – it’s special.
Bedtime stories – ‘it’s better if dad reads them’ – Telegraph
こちらも意訳していくと、「子供心に『読み聞かせはママがするもの』と思われていて、パパが絵本を読んでくれると『特別扱いされてる!』と感じるらしい」というようなニュアンスのようです。



大事にされてるってきもちが、あたまにいいんだね!
まとめると、次の2点が大切ということ。
- 子どもや赤ちゃんに考えさせるような問いかけをしてあげると良い
- 「自分は大事にされてる!」と子どもが感じられること
知育効果だけじゃない、パパによる絵本の読み聞かせのメリット
もちろん知育の効果が大きいという実利的な部分もメリットです。
でも、それだけじゃ寂しいですよね。
パパが子どもに読み聞かせをすることで、他にも良い点があります。
- パパとしての充実感
- パパとママでは同じ本でも雰囲気が違う
パパとしての充実感
本の読み聞かせは、子どもの反応を引き出すことができます。
笑ったり真剣な顔になったり本に手を伸ばしたりと、表情豊かな子どもの姿が見られますよ!
パパもそんな子供の姿をみて楽しむことができます。
そんなときに父親としての充実感を得ることができるのです。
パパとママでは同じ本でも雰囲気が違う
パパの読み聞かせは、ママの読み聞かせとまたちがった魅力があります。
低く太い声は迫力満点!
同じ本を読んでも雰囲気がちょっと変わってきます。
声だけではなくて、読むときのトーンもママと違ってきます。
パパママどちらが良い読み方かということではなくて、それぞれに読み方の良さがあるということ。
子どももパパとママの違いを楽しむことができるのです。



ぼくはパパの読み方もママの読み方も好きだよ~
パパ向け・年齢別おすすめ絵本をセレクト
どんな本を読んであげたら良いのかわからない……そんなパパもいらっしゃるのでは。
ママや詳しい知り合いに聞いてみるのも良いですし、パパ自身が読んでみて面白いと思う本を選んでみるのも手です。
ママが選ぶ絵本とパパが選ぶ絵本では、それぞれ好みの違いが出てきます。
なので、やっぱりパパ自身の感性に従ってチョイスできればそれが一番。
とはいえ絵本は山ほどありますし、はじめはなかなか選びづらいかもしれません。



そんなパパのためにおすすめな絵本を紹介していきますね!
0歳~2歳ころにおすすめ
この時期の赤ちゃんは、絵や字を追って物語を楽しむというより、五感で楽しんでいます。
- 擬音語のリズム感
- 絵本と一緒の動きをしてあげること
こんなものが特に良い刺激になっていきます。
『Sassyのあかちゃんえほん もぐもぐ』Sassy/DADWAY、LaZOO
果物の名前と楽しい擬音が特徴の絵本。
コントラストがはっきりしているので、まだ視力の未成熟な赤ちゃんにも見えやすいようです。



ぼくもすきー!


『だっころりん』ナムーラミチヨ


不思議な擬音語と粘土でできたカラフルな人(?)が印象的な絵本です。
恥を捨てて思いっきりヘンテコな読み方をすると喜ばれますよ!


『くっついた』三浦太郎
色んなものがくっつく絵本で、読んでいる親の方がほっこりしちゃいます。
でも一番は最後のパパとママと子どもがほっぺをくっつけるところ。
その場面で一緒になって自分の子どもにくっついちゃいましょう!
『だるまさんが』かがくいひろし
「だ る ま さ ん が」の掛け声に続いて、だるまさんが何かをしてくれます。
ころんだ! と思いきや?


ドテッ!
ぷしゅーっ
ぷっ(オナラ)
リズミカルに「だ・る・ま・さ・ん・が」と読むことで、音の響きを楽しめますよ。
他にもシリーズ作品として以下の2冊があります。
『だるまさんの』絵本では、だるまさんボディを見せてくれます。
だるまさんが今度は何をしてくれるのかな?
歯ブラシをもって「だ る ま さ ん の」……歯!
また前の2冊はだるまさんのソロ舞台でしたが、『だるまさんと』絵本では果物さんたちとコラボしちゃいます。
いちごさん、メロンさん、バナナさん。
かわいいお友達とだるまさんが一緒になって、また笑わせてくれますよ。
3歳ころ~におすすめ
2歳ごろからは簡単なお話が理解できるようになってきます。
3歳ごろになるともう少し長めのお話でも内容を理解することができるように。
ちょっぴりスリリングなお話や、切ないお話もわかってくるお年頃なので、臨場感たっぷりに読んであげましょう!
『どんくまさん』柿本幸造、蔵冨千鶴子
良い人だけどちょっとどんくさい、大きな熊のどんくまさんのお話。
体の大きなどんくまさんは、パパの低音ボイスがぴったり!
シリーズもたくさん出ているので、続けてたくさん読んであげられます。


『あいたくなっちまったよ』きむらゆういち、竹内通雅
ネズミの父子と出会ったお父さんヤマネコのお話です。
強そうなお父さんヤマネコと弱そうなお父さんネズミの対比が楽しめます。
パパも2匹のお父さんたちの気持ちがわかっちゃうかも?
こんな探し方も!
▼絵本ナビの歩き方は以下の記事で詳しく解説しています!


パパも積極的に読み聞かせをしよう
パパの読み聞かせで子どもの考える力がアップするのなら、ぜひやってあげたくなりますよね。
子どもは自分が認められていると感じると、大きく育っていくものです。
普段なかなか育児に関われなくても、なるべく絵本タイムを設けることでパパ自身も満足感が得られるはず。
仲良く絵本で交流を深めていきましょう!
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