『ふわふわとちくちく』絵本レビュー。子どもの言葉遣い気になるなら読んでみて!
子どもには、ことば遣いに気をつけなさいと口を酸っぱくして言ってきました……。
レストランで「これまずい!」には後で「苦手とか口に合わないと言おうね」と伝えたり。
反面、忙しい時や調子が悪い時は子どもにキツイことを言ってしまったりもします。
子ども相手とはわかっていても、わかってもらえないと語調が強くなりがち……。
そんな中で出会った絵本『ふわふわとちくちく』は、言葉の選び方の重要性を改めて教えてくれました。
この記事では、『ふわふわとちくちく』の内容を詳しくレビュー。どんな風に役立つのかを解説していきます。
ふわふわ言葉・ちくちく言葉を知っていますか?
「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」を知っていますか?
この言葉は、子どもたちに言葉の影響力を教えるための比喩的な方法として用いられます。
言葉が持つ感情的な影響を視覚的に理解しやすくするために、「ふわふわ(柔らかくて心地よい)」と「ちくちく(痛みや不快感を与える)」が使われています。
ふわふわとちくちくだったら、小さい子でもわかりやすいよね~。
ちくちく言葉は、相手を傷つけたり、不快にさせたりする言葉。一方、ふわふわ言葉は、まったく反対に、相手を癒やし、心を温かくする言葉。
これらの言葉は、子どもたちにも理解しやすく、学校の道徳の授業などでもしばしば取り上げられています。
そして、これらの言葉の重要性を子どもたちに分かりやすく教えるのが、『ことばえらびえほん ふわふわとちくちく』です。
この絵本は、齋藤孝氏の監修のもと、川原瑞丸氏のイラストで、言葉の選び方が人の心にどのような影響を与えるかを、子どもたちに優しく伝えてくれるんです。
子どもたちの言葉遣いを育むのに最適ですよ!
絵本『ふわふわとちくちく』とは
出版社 | 日本図書センター |
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対象年齢 | 未数学児 |
発売日 | 2023/7/11 |
言語 | 日本語、全編ひらがな |
ページ数 | 32 |
ISBN-10 | 4284001256 |
ISBN-13 | 978-4284001250 |
『ふわふわとちくちく』は、幼児が言葉の力を学ぶのに最適な絵本です。特に、この年齢で言葉の使い方が乱暴になりがちな子どもたちにおすすめです。
幼児期になると入園したり、大人と同じ番組や対象年齢が上がった番組を見たりするように。
そうすると子どもたちも親子関係とは異なる社会に触れることとなります。
娘もよくお友だちのお兄ちゃんが見ているアニメの必殺技の真似をしてます!
うおー! ぶっとばすぞ!
パンチ! キック!
そんな中で、どこで覚えてきたのかけっこう強い言葉を使うようになったりも。
色々な言葉を知っているのは良いことですが、普段使いしてほしくない言葉もありますよね。
そうした言葉の選別を子ども自身ができるようにしてくれるのが、この絵本というわけです。
絵本『ふわふわとちくちく』の内容
『ふわふわとちくちく』の内容を書面とともに紹介します。
この絵本では、子どもたちが「どちらが素敵な言葉か」を自分で考えることを促し、言葉一つで相手の気持ちがどのように変わるかを教えてくれます。
中盤では、言葉の分類や迷路ゲームを通じて、楽しみながら「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」の違いを学べます。
後半部分では、子どもたちに「ちくちく言葉を使わずに済む方法」について考えさせます。
ある意味大人にとっても難しい問題ですが、家族や友人との関係で言葉選びがいかに重要かを実感させられる!
一瞬立ち止まり、言葉を選ぶことは、大人も子どもも共通の重要なスキルですよね。
ネガティブな感情を抱えていても、相手を不快にせずに自分の気持ちを伝える方法を学ぶことは、親子関係や友人関係をより良いものにします。
この絵本は、4歳から7歳の子どもたちが、友達との交流をより良い方向に導くための言葉選びを学ぶのにぴったり。
最後には、監修者である齋藤孝さんから保護者へのメッセージがあり、「ことばを選ぶ力」の重要性を強調しています。
言い方ひとつで印象ってかなり変わってきますよね。大人も子どもも、言葉の使い方は大切です!
絵本『ふわふわとちくちく』の効果
この絵本、『ふわふわとちくちく』を読むと改めて言い方って大事だなと思います。
娘もこの本を読んでから、弟にイヤな言い方をしてしまったあとで黙々と読み返していたり。
お姉さんという立場だからか、弟に「ああやったらできる、こうやったら良くなる」と指示をするんですが、なかなか思い通りにはいかないんですよね。
そうするとイライラしてきて、
もうアンタなんかしらない!
ママ~、ねえねキライ~!
となるわけです……。
完全に怒るパパママVS言うことを聞かない子どもたちと同じ構図。
私自身も片付けなかったりワガママを言う子どもたちをよく叱ってますが、もっと良い言い方はなかったか反省するばかり……。
親子ともども、ことば遣いを客観的に見直すきっかけになりました。
湧き上がってくる言葉を口にする前に、ふわふわ変換できるようにしたい!
100%うまくいっているわけではありませんが、心がけすることでちょっぴり前進した気がしています。
絵本『ふわふわとちくちく』まとめ
絵本『ふわふわとちくちく』は、子どもの言葉選びに対する理解と感受性を育むための素晴らしいツール。
単に言葉の意味を教えるだけでなく、言葉が人の心に与える影響を優しく、かつ効果的に伝えます。
「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」の違いを学べると、より思いやりのあるコミュニケーションを身につけることができますよ。
また、親子で一緒に読むことで、大人も自分の言葉遣いを見直す機会を得られます。
言葉一つで人の心が変わることを理解し、ポジティブなコミュニケーションの大切さを家族全員で共有することができるでしょう。
もし言葉選びに悩まれている方がいらしたら、ぜひおすすめします。
▼小学校入学までにあわせて読みたい『おやくそくえほん はじめての「よのなかルールブック」』もぜひチェックしてみてくださいね。
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