モンテッソーリはじめてのシールブックをレビュー!自分だけの作品ができる一味違った内容にオドロキ
子どもはシールが大好き!
シールブックを使った知育は、目や手指、集中力をきたえることができるのでとても効果的です。
そんなシールブックとモンテッソーリ教育の手法を組み合わせたワークが登場!
その名も「モンテッソーリはじめてのシールブック」です。
出版元は学研で、おうちでモンテッソーリ式の工作ができると話題の「モンテッソーリ知育こうさくワーク」「モンテッソーリ知育こうさくワーク発展編」と同じシリーズ。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所が監修しているから、内容もバッチリなんです!
モンテッソーリ教育をぜんぜん知らない方でもできる! 安心の内容です!
この記事では、もりだくさんなおうちモンテッソーリの決定版「モンテッソーリはじめてのシールブック」の魅力を紹介していきます。
※画像の出典は、すべて「モンテッソーリはじめてのシールブック」です。
モンテッソーリはじめてのシールブックの特徴
対象年齢 | 3歳~5歳 |
モンテッソーリ教育では、子どもの活動を「お仕事」と呼びます。
子どものお仕事の目的は、自己形成を促進すること。
この本では、円、三角形、四角形の3つの形状に焦点を当てた「シールを使ったお仕事」が提案されています。
対象年齢は、モンテッソーリ教育にはじめてふれる3歳児から。
なんと1942枚ものシールがついた豪華なセットになっているんです!
ボリュームたっぷり!
シールのページの方がワークよりも多いくらいで、そのボリュームには本当に驚きます(笑)!
進め方がわかりやすく親切
モンテッソーリはじめてのシールブックは進め方が詳しく解説されており、親切な構成となっています。
モンテッソーリ教育の基本的な考え方である「子どもの自己教育力」や「敏感期」といった内容にも触れていて、モンテッソーリ教育の理念を盛り込んだ内容となっていますよ。
解説の詳しさは「モンテッソーリ知育こうさくワーク」と同様。はじめてモンテッソーリ教育に触れる方でもわかりやすいんです。
また、取り組む際の大人の役割・スタンスや、子どもに取り組みをうながす「提示」の流れなどについてわかりやすく書かれています。
このやり方は、シールブックに限らず子どもと何かに取り組みたいときにきっと役立ちますよ。
「形」に親しめるシールの数々
丸、三角、四角といった基本的な形が中心で、色や模様がとてもきれいなのが特徴です。
また、さらに特徴的なのが半円や扇形、正三角形を半分にした直角三角形といったものもあるところ。
形のつくりがよくわかる!
このあたりがあるから、その他のシール貼りワークとくらべて難易度的にはやや難しめ。
とはいえ、子どもが慣れるまでは親が「提示(プレゼンテーション)」しつつやるのはほかのワークと同じです。
書かれている手順に従ってサポートすることで、子どもが正しくかつ自主的に活動を行えるようになっていきます。
またページを順番に進む必要はなく、子どもたちは好きな形を選んで活動に取り組むことができます。
こういった自主性を大切にするところも、モンテッソーリ教育の要素のひとつです。
好きなシールを選んで使える
多くのワーク形式のシールブックの場合、どこに貼るのか1対1で決まっているものが多いですよね。
あるいは完全にどこに貼っても貼らなくてもOKな自由形。
このワークの場合はその中間ともいえるページが多く採用されています。
どんなものかというと、いわゆる構成遊び、タングラムなどに近いもの。
抽象的な丸、三角、四角といった図形に様々な模様や色がついているシールがたくさんあって、白抜きされたところに貼っていくんです。
これならおんなじ形でも、好きな色やもようのシールはりができるんだね~!
この写真のワニの歯みたいに、好みのシールで飾ることができるというわけ。
上下で対応させたり、同じ色を連続させたりすることもできて、その子なりのオリジナリティを出すことができるんです。
こことここ(※奥歯)、おんなじにしたの!
まさしく世界に一つだけの作品が作れるということで、本人の達成感や自己肯定感もより一層高まります!
シールには色が付けられる
シールは、すべて上からクレヨンやペンなどで模様を描いたり色付けすることができます。
これはほかのシールブックにはなかなかない仕様!
ほかのシールブック付属のシールは、だいたい表面がツルツルで描けないもんね。
普通のシールブックのシール(つやつや)
モンテッソーリはじめてのシールブックのシール
クレヨンでも色鉛筆でも試しましたが、かなりはっきり描けてきれいに見えます。
魚の顔を描いてみましたが、このとおり!
シールを貼った後に装飾をすると、より楽しめますよね。
それだけでなく、生き物や乗り物などシールブックに登場するものと実物(図鑑でも)を見比べて上から特徴を描き足すことは、お子さんの観察力を育てるのにも◎
今までありそうでなかった「描ける」シール。とても良い仕組みです!
もともとのシールの色もとてもきれい!
水彩調で深みがあり、お子さんの色彩感覚や美的感覚をはぐくんでくれそうですよね。
モンテッソーリはじめてのシールブックに子どもが挑戦!
もうすぐ3歳の息子が挑戦してみました。
息子はママが作ったシール台紙で、モンテッソーリ式の丸シール貼り遊びをよくしています。
シール貼り自体は初めてではありませんが、最初から大きさの弁別があり、ちょい苦戦していました。
最初にやりたがったのは右ページの「ほうせき」。
ちがう大きさのシールを貼り付けてしまったりするので、親はハラハラ……!
それでもカラフルなシールが意欲を刺激するようで、楽しみながらトライできました。
お子さんがつまずいたときのアドバイスも載っているので、進め方には迷いませんよ。
シンプルな形だからはがしやすいのも息子的にポイントが高いみたい。
ほかのシールブックによくある複雑な形(100均のシールブックによくある動物の足やしっぽなど)だと、台紙からはがすときによく切れてしまって息子も怒りでブチ切れてしまうということがしばしば。
とれちゃったからもういらない!
一方このシールの場合は台紙から取りやすいし、良い意味で多少ずれても違和感ありません。
凝った形でない分、狙ったところに貼りやすいのが気に入ってる様子です。
きれいにはれたよ!
上のページではタングラム的な形で魚を作ることに取り組み、かなり良い位置に張り付けることができました。
このあと魚には今貼ってある向かって左側と同じ雪模様を右側に、それ以外の個所にピンクの水玉を貼ったりして、色へのこだわりをみせてくれました。
意外と考えて選んでる!
シールブックが息子のこだわりポイントを引き出してくれて、やはり内容的にとても良かったと感じています。
モンテッソーリはじめてのシールブックのメリット・デメリット
- モンテッソーリ教育のエッセンスが誰でも取り入れられる
- シール貼り遊びから発展した学びができる
- 自分だけの作品で、自己肯定感が高まる
- 難易度はやや高め
- シールが多い分、課題数は控えめ
- 親子のかかわりが多め
モンテッソーリはじめてのシールブックのメリット
まず大きなメリットとしては、タイトル通りモンテッソーリ教育のエッセンスがこのシールブックにはつまっているということ。
解説が丁寧でわかりやすいから、完全なモンテッソーリ教育初心者でもちゃんとそのエッセンスを取り入れた取り組みができるんです。
さすが日本モンテッソーリ教育綜合研究所の監修!
さらに、通常の丸、三角、四角に加えて半円や三分の一の円、正三角形を半分にした直角三角形なども扱っているので、より深い図形への理解が進みます。
色や模様の組み合わせを考える美的センスの養成にもなりますし、取り組み方どおりに進めていけば子どもが自発的に取り組む力も身についていきますよ。
シール貼りを通して、様々な経験を得ることができるワークになっているんです。
そして何より、子どもの達成感、自己肯定感を満たしてくれるため、子どもの自信ややる気アップにつながっていくのが最大のメリットです。
息子もこの笑顔!
自分の力で取り組んだという成果は、子どもでも一目見て理解できるもの。
それが自発的な取り組みから生まれてきたものだとすれば、本人の感動もひとしおですよね。
モンテッソーリはじめてのシールブックのデメリット
デメリットというよりは注意点といったものは一応3点ほど。
まず難易度はその他の一般的なシールブック系ワークと比べるとやや高め。
やることはわかりやすく取り組みやすいです。
が、分割した図形の概念がなかなか難しかったり、1ページにけっこうな枚数のシールを貼る必要があったりするのが難しさのキモ。
親が見守りながら取り組む前提というところもあって、やや難しくてもクリアできるレベルとなっています。
逆にいえば、この難しさも子どもの達成感につながっているんですよ。
また、課題の内容とシール数が充実している反面、課題の数は全21ページ分(丸・三角・四角の各4題+応用9題)。
1題1題がけっこうじっくりできるからそれほど短いとは感じませんが、もっとやりたい気持ちになってしまうかも。
ちなみにあまったシールは自分で画用紙に貼って遊ぶなどして使えるので、ムダにはなりませんよ。
やってきたものをマネしてみてもいいよね~。
最後に、はじめのうちは親とのかかわりがけっこう多いため、大変といえば大変かもしれないところ。
ただ、子どもが慣れてくればむしろ自主的に取り組み、自分で解決できていくようになるため手が離れていきます。
それに親子のかかわりは子どもとの信頼関係の構築や、子どもの自己肯定感などにも良い影響をもたらすもの。
なので、逆に親子のかかわりを深める良いきっかけとして見た方がいいかもしれません。
モンテッソーリはじめてのシールブックレビュー|まとめ
今までモンテッソーリ教育に触れたことのない方でも、気軽に取り組める「モンテッソーリはじめてのシールブック」。
モンテッソーリ教育の入門編としてもイケますし、普通にシールブックとしてもハイクオリティです。
きれいなシールの数々を駆使して、しっかり美的感覚と図形感覚も身につけられる内容。
指先の知育をしながらも、様々な分野のレベルアップを図ることができますよ。
はじめて取り組むシールブックにおすすめです!
当サイトでもモンテッソーリ式のシール貼りのやり方解説、シール貼り台紙の無料配布を行っています。
こちらは100均の丸シールを使ったやり方になるのですが、お子さんがシールに興味があってどんどんやりたがるのであれば、ぜひぜひ使ってくださいね。
モンテ式・シール貼りのやり方解説
シール貼り台紙ダウンロード
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