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はさみはいつから練習させれば良いの?
上手な教え方は?
2歳くらいになると、子どもがはさみに興味を持つようになりますよね。
はさみは指先をよく使う道具なので、使いこなせるようになると器用さや集中力が身につく!
幼児期にたくさん練習させてあげたいものです。
うちの娘は1歳7ヶ月ではさみデビュー!
最初はドキドキハラハラしましたが、練習の仕方を工夫したおかげでうまく使えています。
3歳になった今では、曲線もきれいに切ることができるように♪
この記事では、はさみデビューをしたいご家庭に向けて、大きく3つのことをお伝えしています。
ムリなくステップアップして、はさみをマスターしちゃおう!
当サイトでもはさみ練習に使えるプリントを無料配布中です。
また無料配布素材のページにも季節のはさみプリントを用意していますので、よろしければご覧ください。
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
はさみは子どもにとって危険なので、どうしても避けてしまいますよね。
ついつい危ないから、もうちょっと大きくなってから……と考えがち。
それでは、いったい何歳くらいなら始めたらいいのでしょうか?
最適な始めどきを知りたい! と思いますよね。
実は、一番はじめるのにぴったりな時期は、『1歳以降で子どもが興味を示したら』なんです!
とはいえ手指の発達がある程度追い付いている必要がありますので、以下のようなポイントをクリアしているかも目安となります。
早い子は1歳くらいから興味を持ち始め、指先が器用な子なら1歳すぎでもスタートできる場合があります。
1歳半くらいになると、けっこう多くの子がはさみを使える土台となる力を身につけているそうですよ。
とはいえ、2歳ごろまでは手指の機能が追い付いていない子も多いんだとか。
それもあって、おおむね2歳くらいから始める子が多いようです。
▼まだちょっと早いかな……という方には、手指の器用さアップに役立つ洗濯ばさみおもちゃをご紹介しています。
参考までに、こどもちゃれんじでは「ぽけっと」(2~3歳向け講座)の秋ごろからはさみを使ったワークが始まります。
最近では幼稚園のプレ(年少さんのひとつ下の学年)で使うところも多いので、使う前に慣れておくと安心ですね。
うちの娘は1歳7ヶ月ではさみを使い始めました。
1歳半検診で「1歳半ころからはさみなどの道具が使えるようになってきます」と説明されてびっくり!
1歳って言ったら、まだ赤ちゃん!
いくら何でも早すぎでは!?
最初はそう思ったのですが、ある程度言葉を理解できる月齢であれば大丈夫。
あらかじめ危険性を伝え、思い切って使わせてみました。
目を離さないことも大切です。
我が家が使っている幼児用はさみの使い方にも似たようなことが書いてあるのですが、このお約束がとっても大切です!
楽しく安全に使うためにも、絶対に守らないとね。
はさみを使うときは、必ずパパママと一緒にします。
目を離したすきに使い方を誤って怪我をするかもしれません。
勝手にはさみを使うのを防ぐのも大切です。
はさみは座って使うもの。
でも、集中力が続かない幼児ははさみ練習中でもお構いなしに動き出します。
そんなときにもし転んでしまったら、思わぬ事故にもつながりかねません。
はさみを使うときは座ること、持ったまま歩かないことを伝えましょう。
はさみは自分だけでなく、他人を傷つけてしまう可能性もある道具です。
刃を人に向けない、振り回さないことを徹底し、危険な使い方をしたらなぜいけないのかを伝えましょう。
はさみが危険ということを知ってもらうために、絵本を使うのも良いと思います。
保育園や幼稚園でのはさみの導入に使われる『わにわにのおおけが』をご紹介します。
ある日、わにわにが部屋をのぞくと、そこは紙や糊やハサミが散乱した部屋でした。
そこで、わにわには工作をはじめました。
ダンボールを、切って折って貼って。そのときハサミで指の先をほんの少し切ってしまいました。
「うおぉ!」わにわにはあわてて薬を塗り、包帯をぐるぐる巻きました。
ほかには『ぼくのはさみ』もおすすめ。
男の子がはさみを買ってもらって大喜びするお話です。
表紙のようにはさみを上に向けて持つのは危ないですが、絵を見ながら使い方について話したりもできますね。
こういう絵本を取り入れてみるのも、イメージがわきやすくておすすめです^^
使った後にもお約束があります。
刃が開きっぱなしになっていると、次に使うときに刃の部分を持ち上げる可能性があり危険です。
はさみ遊びをおしまいにするときだけではなく、使って机に置く都度刃を閉じておくように伝えます。
使い終わった後は、出しっぱなしにしないようにします。
まだ練習中だと勝手にひとりで使い出すこともあって危険です。
子どもの手の届かないところに片付けましょう。
必ずパパママが管理するようにしましょうね。
はさみの練習は、あせらず順を追ってしていくことが上達に結び付きます。
練習方法を4段階に分けました。
持ち方、動かし方、人への渡し方を学びます。
まずははさみの使い方を覚えましょう。
穴に親指を入れ、もう片方の大きい穴に他の指を入れます。
薬指と小指は入らなくてもOK。
そのまま開いたり閉じたりしてみましょう。
最初はパパママが手を持って一緒に動かしてあげてくださいね。
どこにどの指を入れるかわからなくなってしまう場合には、目印をペンで書いたりシールで目立たせると良いですよ。
▼我が家では親指を入れる穴にシールを貼り、わかりやすくしました!
ひじを体につけます。
刃を体に対してまっすぐにします。
紙を刃の根元まで差し込み、切ります。
閉じた刃を持ってハンドルを相手に向けて渡します。
刃を向けて渡すと相手を傷つけてしまうことがあるということを伝えます。
はさみの正しい使い方は分かったから、さっそく大きな紙を渡して自由に切らせてあげよう♪
ちょっと待った!!!
最初から大きな紙を切るのはとっても大変なんです。
一度で切れる細いもので練習するのが上達のコツですよ。
まずは紙よりも毛糸を切ってみるのがおすすめ。
なんといっても細くて切りやすい!
それに、巻きが長いから思う存分チョキチョキできるんです。
ちょっぴり後片付けは大変だけどね~。
容器を用意しておけば、その中に切ったものを入れられるよ!
フタから毛糸がチョロッと出るようにしてあげると、自分で引き出せます。
はさみの練習をし始めたばかりの娘も、一発で切れました!
種類は細めのアクリル毛糸が切りやすいです。
100円ショップでも買えますよ。
\切った毛糸はおままごとに/
粘土もはさみの練習におすすめ。
細長く伸ばした粘土を用意して切ってみましょう。
使うのは油粘土ではなく、小麦粉粘土やお米の粘土のようにテカテカしていないものを選んでください。
切るときに滑りません。
うちの子は「シルキーサンド」という砂粘土でチョキチョキを楽しんでいます。
固まっても水をかけると柔らかくなるので、切り放題♪
▼楽しいし、手指の力を鍛えるのにもおすすめなシルキーサンドの詳しいレビューはこちら。
毛糸に慣れてきたら、紙にチャレンジ。
1回で切れる幅の細い紙を用意して切らせてみます。
▼練習用紙の作り方は、こちらのボタンをクリックで見られます。
切るところにはガイド線を入れておきましょう。
ガイドがあることで、子どもも切る方向や位置が分かりやすくなるんです。
お好みでシールを貼っていきます。
お子さんの好きなモチーフだと、やる気アップにつながります。
娘自ら、好きな恐竜のシールを貼ってくれました!
▼ごほうびシールを貼るのも良いですね!
一行ずつ切り分けて、できあがりです!
練習用紙を作るのが大変、という方は、売られているものを活用してくださいね。
以下の商品はモンテッソーリ教育式で、着実にやっていけます。
切り落とした紙を入れる容器もあると良いですよ。
子どもにとっては、切り落とした紙もひとつの作品。
できたものがたまっていくことで、満足感もアップします♪
▼練習セットはトレーにまとめておくと、やりたいときにすぐ取り組めて◎ トレーの良さとおすすめトレーは以下の記事にまとめました。
一度で切るのをマスターしたら、今度は二度で切れるくらいの細さの紙を用意しましょう。
こうして、少しずつ切れる距離を伸ばしていくのがポイント。
子どもも達成感を得やすくなります。
線に沿って形を切るのは応用編です。
曲線が切れるころには、はさみの技術はかなり上達しているはず!
子どもは自信がつくとどんどんやりたがります。
そうなると、いちいち練習用紙を作るのは面倒ですよね^^;
そこで、当サイト『オウチーク!』オリジナルのはさみの練習プリントを作りました。
A4サイズの紙に印刷してお使いください。
現在は少ないですが、随時増やしていきます。
1 栗の工作
直線切りの練習ができる季節の工作プリントです。切ったものは台紙に貼って楽しむこともできます。
作例
ぜひご活用ください!
はさみの技術がなかなか上達しない!
そんなときに意識したいポイントをまとめてみました。
実際にうちの娘もつまずいたところです。
はさみ練習で意識したいポイント
はさみの練習で折り紙が使われますが、ペラペラなので持ったときに垂れ下がりがち。
しかも柔らかいので、はさみを入れたところがくしゃっとつぶれてしまったりするんですよね。
そのため、切る紙は折り紙よりも画用紙がおすすめ。
ある程度厚みがある紙のほうがくしゃっとならず、切り応えも感じられるんです。
練習プリントを印刷する場合も、しっかりした紙を使うのがおすすめです。
最初は刃を寝かせた状態で使おうとしていた娘。
でも、紙がくしゃっとなってしまい切れない……。
紙は切れないのに娘はキレる(笑)!
刃をまっすぐの向きに差し込むところを何度も見せました。
一度チョキンとしたらすぐに刃を抜いてしまっていた娘。
そのまま切り進めることができなかったんです。
子どもにとっては、はさみを動かして切り抜くのは難しいみたい。
そこで、逆転の発想。
はさみではなく、紙のほうを動かしてあげました。
娘の手を一緒に持って、紙を動かしてチョキチョキ。
何度もやると紙を切る感覚が身につくようで、はさみのほうを動かすことができるようになりました。
切る感覚が分かって、技術がアップしたんだね!
NHKの工作番組『ノージーのひらめき工房』でも、曲線を切るときは紙を動かす!
そんな極意を紹介していましたね。
はさみは必ず幼児用を用意しましょう。
大人用の大きなはさみは持ち手が大きいのでうまく扱えず、思わぬ怪我につながることも。
ここでは、おすすめの子ども用はさみを3種類ご紹介します。
対象年齢:2歳ころ~3・4・5歳
“よくきれる!のにあぶなくない!” がキャッチコピー。
切りやすいのに安全だから、はじめてのはさみにぴったりなんです。
我が家で使っているものもコレです♪
▼バネの力で簡単に開きます!
カラーもたくさんあるので、お子さんの好みに合わせて用意してあげてくださいね。
うちの娘はミントカラー、パープルと使っています。
※2か所においているため。
一点デメリットを挙げるとすると、右手用と左手用が分かれているところ。
一応どちらの手でも使えますが、ちょっぴり切りづらいかもしれません。
まだお子さんの利き手が決まっていないという場合は、下でご紹介する「かみきりくん」がおすすめです。
対象年齢:2歳ころ~
人気幼児教材「こどもちゃれんじ」から、しまじろうのはさみが出ています!
楽天ランキング入賞の人気品。
これの良いところは、親指を入れるところと、人差し指と中指を入れるところの色を変えてある点!
また、△のマークがプリントされており、頂点を目印に切り進めることができます。
リードがあるのもすごく親切ですね。
子どもにとってわかりやすく作られていて、さすが幼児教育を研究しつくしているだけあるな~と感じました。
▼こどもちゃれんじもちょっと興味あるな……という方は、受講レポートも参考にしてくださいね。はさみのワークが始まるのは、2歳~3歳向け「ぽけっと」からです。
▼こどもちゃれんじには、工作専門のオプション「表現プラス」もあります。会員でなくてもお手頃価格で受講できますよ。
対象年齢:2歳ころ~
ドイツ・パウル社のはさみ。ひそかな人気です。
扱ってみてびっくりしたのですが、このはさみはほかの商品に比べるとかなり小さめ。
ですが幼児の手にはなじみ、使いやすいみたいです。
先端までステンレス刃なので、小さいながらも切れ味は抜群。
スパッと気持ちよく切ることができます。
紙や細いひもなどは切れても、手は切れないように特殊な加工がしてあるみたい!
シンプルな見た目もいいですよね!
お道具箱に入れてあっても可愛いですよ。
右利き用は4色、左利き用は赤の1色あります。
対象年齢:2歳ころ~
幼児教育の七田式でも使われているのが、かみきりくんです。
かみきりくんの特徴
持ち手部分の穴が同じサイズになっているのが特徴。
利き手が定まっていないお子さんでも使いやすいです。
兄弟で利き手が違う場合も使えますね!
ちょっぴりレトロ感があるウサギさんのワンポイントも可愛いです♪
幼児用はさみの中には安全に配慮して刃の部分までプラスチック仕様のものもあります。
でも、切れ味は良くないので切れにくさからイライラしてしまう子も多いんです。
きれないよー!
最初の最初にはさみに慣れさせるために使用するのにはアリですよ♪
100円ショップに粘土はさみがあるから、粘土と一緒に買ってみてもいいかもね。
はさみの練習には、専用ドリルを活用するのもおすすめです。
可愛いイラストが満載で、切る楽しさを味わいながら進めることができますよ。
素材を手作りする手間もないから、すぐ遊ばせられることができるのも良いわね。
個人的には学研のドリルが使いやすいと感じます。
切る線がはっきり書いてあり、わかりやすいんです!
ここで紹介するドリルは、本当に小さな子でも始められるレベルになっているところも安心ですよ。
学研『2歳 さいしょのはさみ』の特徴
ちょきん、と一回で切るところから、まるく切り取るところまで。
1枚ずつ切り取れるので、親も提示しやすい!
特に優れているのが、巻末とじ込みの「ちょきちょきトレイ」。
上で切ると、切ったものが中に落ちるので散らかりません。
丈夫な紙質で、ずっと使えていますよ♪
ほかにもはさみのガイドシールやお約束など、練習に役立つコンテンツがたくさん。
はさみを片づける都度貼れるごほうびシールもあり、モチベもアップします。
お片付け習慣もついちゃうね♪
38ページのはさみワークがあります。
この記事でご紹介したようなステップアップ方式で進めることができます。
分量的には1回切りや2回切りの練習が多いので、着実に切るチカラをつけるのにぴったりです。
39ページのはさみワークがあります。
こちらもステップアップ方式。
タイトルが『はじめての~』となっていますが、ほかのドリルに比べると難易度は高い印象です。
最後には切って折って遊べる工作付き!
手順通りに組み立てていくので、達成感を得ることができますよ。
▼その他、市販のこどもちゃれんじワークの「こうさく」や、100均で買える『きってはってぬって』オリジナルえほんもおすすめ。一冊取り組むと、達成感あり♪
記事でご紹介したポイントをおさえ、はさみ遊びを知育に取り入れてみてください。
はさみがうまく使えるようになると、切ることの楽しさを知ってどんどん使いたくなってきます。
複雑な形を切り抜けるようになると、創作意欲もわいてきますよ。
大作ができるかもね!
できたらほめてあげて、達成感を感じさせてあげてください。
くれぐれも怪我には注意して練習してくださいね。
▼お子さんの手指を器用にする、人気シリーズです。無料ダウンロード素材も配布していますので、ご活用くださいね。
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