非認知能力とは何?世界で注目される理由は?誰でも簡単にわかるように解説!

最近、非認知能力(非認知的能力、スキルとも)という言葉をよく聞くようになりました。
『「非認知能力」の育て方』という本がベストセラーになるくらい、みんな気になっているみたいですね。

子どもの教育に関することみたいだけど、結局なんなの?
この記事では、次のことをわかりやすくまとめてみました。
- 非認知能力とはなんなのか
- なぜ今注目されているのか
- どうやって伸ばしてあげたらいいのか
非認知能力とはそもそも何?簡単に解説
早速ですが、非認知能力って一体なんなのでしょうか。
一言でいえば、「IQなどで測ることができない力」のこと。
根気よく取り組める力や、人とのコミュニケーション力といったものです。

テストの点で、はかれないものなんだね!
そう、成績というよりは社会性などのようなものを指しています。
地頭の良さとも言ったらわかりやすいかも?
いわば、これからの社会を生きていくために必要な力が非認知能力というわけです。
参考世界で注目される非認知的能力って? | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル
非認知能力がなんで今注目されているの?
では、どうして非認知能力が注目されているのでしょうか。
主な理由は2つあります。
- 社会的な構造が変わっていくから
- 地域との関係性が薄れてきたから
理由1.社会的な構造が変わっていくから
まず、社会的な構造がどんどん変わっていこうとしているから。
AIの普及やグローバル化など、現代社会は目まぐるしく変化をしています。
この変化の波に対応するためには、柔軟な発想やコミュニケーション能力などが必要となってくると考えられているとのこと。
知識の詰め込みではなくて、知恵の働かせ方の方が求められる社会に移行しつつあるんです。

良い大学に行って良い企業に入ったら安泰……という時代じゃないものね。
海外で行われた40年以上に渡る長期的な実験でも、非認知能力がその後の学力や収入に影響を与える傾向が見られています。
地域との関係性が薄れてきたから
また、家庭や地域で学ぶ生活部分の減少も進んでいます。
核家族化が進み、地域との関係性も希薄化しているという昨今、非認知能力を鍛える場が減ってきているのです。
例えば、昔は近所の子たちや親戚同士が集まって遊びまわったり、小さい子の面倒を見ることが一般的でした。
しかし現代では、
事故があるといけないし、不審者が出る可能性もあるから子どもだけで遊ばせられない
子ども同士で交流させられる場所があまりない
近所づきあいがないから、近くにどんな人が住んでいるかわからない
など様々な理由で子どもの非認知能力を育てる場面が減少しているのです。

温暖化で暑すぎて、夏はお外で遊べないのも関係あるかな?

色々な原因があるのよね。
これに対応する形で、平成30年4月から、幼児教育に関連する省庁(文部科学省)と政府の指針が改定されました。
そしてこの改定の中で示されたのが「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」です。
詳しい内容はここでは省略しますが、幼稚園や保育園での教育方針が非認知能力を伸ばす方向にシフトチェンジしていくということ。
だからこそ、知育ママや知育パパたちの間で非認知能力が話題となっているのです。
非認知能力はどうやったら伸ばせるの?
では、非認知能力の伸ばし方は存在するのでしょうか。
認知能力の代表である学力などは参考書を読んだり問題を解いたりすれば良さそうなので、わかりやすいです。
その一方で非認知能力というと、どうやったら伸ばせるのかイメージしづらいと思います。

一体何をどうしたら非認知能力を伸ばしてあげられるのかな?
非認知能力という言葉の中には根気強さ、リーダーシップ、コミュニケーション力といった多岐にわたる力が詰め込まれています。
なので、それらを全部まとめて育てるのはムリ……と思えてきます。
が、実は特効薬となる方法があるんです。
それは、
子どもをとことん主体的に遊ばせる
ということ。
子ども自身の興味を引き出してあげることが、とっても大事なことなんだそうです。

遊ぶとパワーアップするの??
子どもにとって、遊びというのはチャレンジすること。
もっと良い遊び方を自分で考えたり、集中して取り組む力を養います。
大人もそうですが、楽しいことには真剣になりますよね。
その真剣さが成長を促してくれるということなんです。

非認知能力は、子どもが真剣に遊ぶことで伸びていくのね。
当ブログではおうち知育をオススメしていますが、子ども自身のペースで進められるという意味でピッタリかなと思います。
ぜひ夢中になって取り組めるおうち知育を見つけてくださいね!
関連おうち知育の良さは安心感と学びのスタイル!幼児教室とはどう使い分ける?
習い事は非認知能力を伸ばさない?
そうなったとき、気になるのは習い事関係。
決まった時間割で何かに取り組む/切り上げるというのは、子どものペースで遊ばせるという取り組みとは相性が悪そうですよね。
でも、本人が楽しんでいるようであれば、習い事でも広い意味での遊びといえるでしょう。
精一杯取り組む姿が見られるようであれば、それが一番非認知能力を伸ばしてくれますよ。
関連はじめての習いごと。幼児期から始めるとき、押さえておくべきポイントは?
非認知能力をのびのび育てよう
親としてはついつい子どもの行動に口出し手出ししてしまうもの。
ですがここはグッと我慢して、なるべく自主性に任せることで非認知能力を育ててあげることができます。
もちろん、危ないことや悪いことをしたら止めたり叱ってあげることは必要ですよ!
子どもが「やりたい!」と思う気持ちを尊重してあげつつ、のびのび育ててあげること。
これが非認知能力を伸ばしてあげるための極意と言えるでしょう。
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