



振ると色ごとに違う音がする、思わず手に取ってしまう楽しい積み木。
それがドイツの玩具メーカー・ジーナ(SINA)社の「ベビーキューブ」です。
上皇后美智子様が愛子様に贈られたことでも知られており、特別な思いが込められた逸品です。
さっそくどんな風に遊ぶのか、我が家の実例を交えて見ていきましょう!
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
商品名 | ベビーキューブ |
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メーカー | ジーナ(SINA Spielzeug GmbH)社(ドイツ) 製造はデュシマ社 |
サイズ | 積木基尺:4cm |
素材 | カエデ。中身は鉄やブナ材 |
セット内容 | 赤・黄・青・緑・紫・橙の三原色三補色が2個ずつ(=12個) |
対象年齢 | 6か月から |
備考 | 布袋付 |
認証など | CE(ヨーロッパEU諸国共通の玩具安全基準をクリア) |
購入 | 楽天市場、木のおもちゃ店など |
ベビーキューブは、4cm角の立方体の中に鈴や木片などが入った積み木。
ドイツ語では”Klingende Bausteine(音を構成するブロック)”とそのまんますぎる名前のとおり、振ると側面の穴から音が聞こえます。
使われている色は、通常版では《赤・黄・青・緑・紫・橙》の三原色三補色。世界で初めて幼稚園を作り、積み木を発明したフレーベルが考案した第1恩物の6色に基づいたカラーです。
ナチュラルながらカラフルで素敵ですよね!
それが各色×2個で、合計12個。同じ色には同じ音のするものが入っているので、色と音の一致を楽しむこともできます。
また、ちょっと特徴的なのが、積木ひとつひとつが板を張り合わせたものではなく、木片をくりぬき一面だけ板でフタをした作りになっているところ。
下の写真を見ていただくと、フタの部分がよくわかると思います。
中身がくりぬかれていることからとても軽く、月齢の低いお子さんでも遊びやすくなっています。
ちなみに、こんな音が鳴ります(おもちゃ屋momotoysさんの動画をタップしてご覧ください)。
楽器みたいで素敵ね!
音がするものは赤ちゃんが大好きなので、ガラガラとしてであれば0歳でもじゅうぶん遊ぶことができます。
我が家には、上の子が0歳10か月のときにやってきました。赤ちゃんでも持ちやすく、お気に入りでしたよ。
大きくなってからも、白木の積み木のアクセントとして使ったり、出番が多いです。
ベビーキューブを作っているジーナ社は、おもちゃの発祥地として名高いドイツのエルツ地方で、子どもの感性を育てるおもちゃを生み出している老舗メーカー。
この地域の人々は、木製玩具に対する親しみ、高度な専門技術、そして品質への誇りを持ち続けており、これらの伝統は今日でも変わることなく守られています。
ジーナ社のおもちゃの特徴としては、フレーベルの色彩論に基づいた色鮮やかな見た目であること。思わず興味を惹かれます。
後述していますが、同社のムルティポは同じ基尺4cmなので一緒に遊びやすいですよ。こちらも色鮮やかでとてもきれいです。
また、ジーナ社のおもちゃは、安全性や耐久性に優れているだけでなく、創造性や認識力を刺激する機能も兼ね備えています。
さらに、木材を主要な素材として使用することで、環境にも配慮している点も魅力的です。
実は、ベビーキューブは幼児英語教材の「ワールドワイドキッズ」のstage0(0歳~1歳向け)についてくる知育玩具でもあります。
Musical Building Blocksという名前で、我が家にあるのはこちらです。
こちらは赤・黄・青・緑・ナチュラルカラーの5色×2個で、合計10個です。
ワールドワイドキッズバージョンは音色も新たに調整してあります。
気持ちいい音だね~。
ワールドワイドキッズはサービス終了してしまったため、このオリジナルベビーキューブは中古でしか入手できません。
メルカリなどフリマサイトに出ていることがあるので、気になる方はチェックしてみてください。
▼こちらが通常版です。
シンプルだからこそたくさんの遊び方ができるベビーキューブ。
いくつか遊び方を紹介します。
ねんねの頃~
まずは、大人がベビーキューブを振って、赤ちゃんにさまざまな音を聞かせてあげましょう。
次に、赤ちゃんの目の前に持っていき、カラフルな色を見せてください。
ゆっくりと音を鳴らしながら積み木を動かすと、赤ちゃんは積み木を目で追いかけるようになります。
この遊びは視覚と聴覚の発達を促します。
おすわりの頃~
色を見るだけでも好奇心は刺激されますが、音を鳴らすとさらに楽しい!
おすわりができるようになって両手があくようになると、赤ちゃんは積み木をつかんで手遊びを始めます。
振ったりカチカチ鳴らしたりするだけでも遊べます。
このような遊びを通じて、音に対する興味を育んだり、手先を器用にしたりします。
積んだり並べたりは、普通の積み木として定番の遊び方ですよね。
縦に積んだらカラフルなタワーに!
横に並べたら電車に変身!
大人が積み木を高く積み上げると、赤ちゃんは最初はその積み木の山を崩すことを楽しみます。
もちろん縦に積んだら「ガシャーン!」ですが、このとき鈴や木が中で音を出すので普通の積み木以上に複雑で面白い音が聞けますよ。
繰り返し遊ぶうちに、1歳ごろには2~3個程度を自分で積めるようになります。
積み木を積むことは子どもにとって難しい作業ですが、集中力を養う良い機会です。上手になるまでは、大人が一緒に遊んでサポートしてあげましょう。
我が家は基尺4cmの白木の積み木を中心にそろえていったのですが、白木の中でアクセントになって可愛いからと、4歳5歳と成長してもよく使います。
上の写真は、ハバ社の組み立てクーゲルバーンの中に組み入れていた様子(4歳後半時)。
長い間使える積み木だと感じています!
カラフルな色を活用した遊びもできます。
子どもの前に積み木各色を1つずつ並べ、「同じ色の積み木はどれかな?」と声をかけて並べてもらったり、これは赤だね、と色に関した声かけをしたり。
最初は3色ぐらいから始めると遊びやすいです。
原色だから子どもも覚えやすい!
うちの子もすぐにあか、あお、と言えるようになりました♪
ちょっと大きくなったら、赤青黄色の順番に並べてね、という遊び方もできますよ。色の認識と同時に記憶力も高める効果があります。
カラフルだからこそ楽しめる遊びです。
さらに、ベビーキューブは収納袋つき。
袋にキューブを入れ、目をつぶって音を当てっこする遊び方もできますね。
やり方としては、子どもの前に積み木を各色1つずつ並べます。
布袋に積み木を1つ入れて振り、音を聞かせます。「同じ音のする積み木はどれかな?」と問いかけてみましょう。音の違いを認識する力が養われます。
聴いているうちに、なんだか気持ちも穏やかになりますよ♪
このように、色々な遊びをすることで五感がフルに刺激されます。
シンプルな積み木のベビーキューブ。
お気に入りポイントをピックアップしてみました。
ベビーキューブの大きさは4cm角。
3歳くらいまでは、手の平で握って積み木をつかもうとするのですが、この4cmは赤ちゃんの小さな手のひらでも持てるちょうど良いサイズをしています。
木製ですが中に空洞があるため軽く、音も簡単に出せますよ。
積み木としても楽器としても赤ちゃんが楽しみやすいようになっているんです。
ナチュラルながらもはっきりした色なので、赤ちゃんでも注目しやすいです。
自分で振ったりできない低月齢の赤ちゃんも、顔の近くに寄せてあげるとじっと見つめてくれるはず。
幅広い月齢・年齢の子の目と耳を楽しませてあげることができますよ。
ベビーキューブの大きさは全部一緒の立方体。
真四角なので、積んだり並べたりして遊びやすいんです。
たくさん積めると嬉しいよね!
シンプルな遊びを繰り返すことで、達成感につながっていくんですよね。
1辺が大きい立方体で赤ちゃんの口には入らない大きさです。
四角の角も手触りが優しく、なめたりかんだりしても大丈夫です。
塗料も安全基準を満たしたものなので安心して渡せますね。
なめることも立派な知育。
赤ちゃんは、すべすべだ! と認識したものを目で見たものと対応させていくんです。
ベビーキューブはそれだけでも遊べますが、他の積み木と合わせて遊んでもとっても楽しい!
一緒に遊ぶと楽しい積み木をまとめてみました。
ベビーキューブは基尺が4cmで設計されているので、同じ基尺の白木の積み木と組み合わせると遊びやすく、遊びの幅を広げやすいです。
同じサイズの積み木を使うことで、積み上げたり並べたりする際に一貫性が生まれて扱いやすくなりますよ。
大きな構造を作る年齢になっても、基尺が同じだとどんどん積み上げることができ、子どもの創造力をさらに引き出すことができます。
我が家はセレクタ社の白木の積み木を足しました。
日本製なら、1個から買える小さな大工さんもおすすめです。
ハバ社の組み立てクーゲルバーンやグリムス社の積み木とも合わせています(どちらも基尺4cm)。
ムルティポもベビーキューブと同じジーナ社製。
あのネフスピールを作ったネフ社のクルト・ネフ氏のデザインで、色彩や品質はジーナ社という、双方の良いところが凝縮されたような素晴らしい積み木なんですよね……。
ムルティポは立方体のベビーキューブとは異なり括弧のような形をしていて、角の構成要素が互いに異なる形でかみ合ったりするところが面白いです。
だいたいは写真のように階段を作るところから始めるはず。
そして我が家はベビーキューブと同時にネフ社のネフスピールを手に入れたのですが、ムルティポとネフスピールの90度を活かした積み方をすれば、全部一緒に遊べてしまうんですよね……!
積み木遊びにバリエーションを加えるのに、ムルティポはとてもおすすめです。
これは、うちの子が気に入ってやっていることなのですが、プラントイのお人形やレゴデュプロのフィグなど、座らせられる小さなお人形があればちょこんと乗せて舞台になります。
積み木を背景や舞台の一部として使うことで、子どもの創造力が刺激されて、物語を作り出す遊びが広がりますよ。
よく前述のムルティポと合わせて、ベビーキューブの車を作って積み木の情景に入れています♪
▼ネフスピールの導入もお考えの方は、ネフスピールの年齢別遊び方や収納のコツ等初心者向けガイド記事や、積み方のバリエーションに絞って解説した記事もありますので、あわせてご覧ください。
積み木+楽器という素敵な発想でできているベビーキューブ。
指先と目、耳の全部を同時に刺激してくれるおもちゃです。
振ったり積んだり並べたり、自由に遊ぶことで赤ちゃんの感性を育ててくれますよ。
ベビーキューブは見てよし、聞いてよし、遊んでよしの三拍子そろった優れモノ。
赤ちゃんへの最初のおもちゃのひとつとして、プレゼントにいかがでしょうか♪
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