ベック（BECK）社の傑作「ゴムパターン遊び」レビュー！文字通り釘付けになるおもちゃ

ジオボードという知育玩具のジャンルをご存じですか？

ジオボードは、盤上に等間隔で打たれたピン（釘）にゴムバンドを引っ掛けて様々な幾何学模様や図形を作って遊ぶもの。

中でも、ドイツ・ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」は、その独創性と芸術性で、この種のおもちゃでも群を抜いています。

そこでこの記事では、ベック社「ゴムパターン遊び」を深堀りし、その魅力を余すところなくレビューします。くもんの類似品との比較もしてみました。

色とりどりのゴムが織りなす造形美は、まさに無限の可能性を秘めています。

この記事を通じて、「ゴムパターン遊び」の深い魅力に触れ、お子さんの創造性を育む新たな可能性を発見してみてくださいね。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」とはこんな知育玩具

ドイツのベック（BECK）社が誇る「ゴムパターン遊び」は、盤上に配置されたピンに色とりどりの輪ゴムを引っ掛け、パターンや模様を創り出す知育玩具です。

手を動かして遊ぶ過程で、その精巧な造形と芸術性の高さに気づかされます。

商品名	ゴムパターン遊び
メーカー	ベック（BECK）社（ドイツ）
本体サイズ	12cm×12cm×2.5cm
素材	木
セット内容	本体×1個、パターン表、赤、青、緑、黄色、白の輪ゴム30本ほど
対象年齢	3歳ころ～
備考	輪ゴムの補充も可能
購入	Amazon、楽天市場、木のおもちゃ店など

ベック社が開発

このおもちゃを生み出したクリストフ・ベック氏は、1946年に木製玩具製造の道を歩み始めました。

氏は玩具に動きを取り入れることの重要性を認識し、転がる球や車・人形などを通じて子どもたちの想像力を刺激しました。ベック社の製品開発哲学は、シンプルさと堅牢さ、そして子どもたちが安全に遊べることに重点を置いています。

我が家も、いろいろなベック社のおもちゃで遊んできましたが、ほんとうに、動きが楽しいものばかり！

＜動画の追加をお待ちください＞

もちろん「ゴムパターン遊び」もこの哲学を体現した製品であり、その堅牢で精密な作りは、ビシーッと高さがそろったピンの配置にも見られます。

この完璧な配置は、ゴムバンドを引っ掛けやすくもしています。

付属品

板は12cm。

赤、青、緑、黄色、白の輪ゴムが30本ほど入っています。替えのゴムも販売店で買えますが、オーバンドなどの輪ゴムでもできますよ。

オーバンドのこの箱は茶色もあって創造力が刺激されます！

▼いつもうちが買っているオーバンド。工作にも使える強度で重宝しています。

箱には3つのパターン、またパターン表も付属していますよ。

遊んで伸ばせる力

輪ゴムの弾力性を利用するこの遊びは、かなり指の力と繊細な操作を必要とします。

意図した通りに引っ掛けるだけでもけっこう難しかったりしますが、それが手先の器用さや目と手の協調性を自然と高める経験に。

さらに、自分だけのオリジナルパターンを生み出す喜びは、創造力も磨いてくれますよ。

また、ただ自由に模様を作るだけでなく、パターン表どおりに作ってみる挑戦も含まれています。

指定されたパターンを完成させることは、注意力や読解力を養う上で格好の機会になりますね。

一度課題をクリアした後は、自由な模様づくりに戻っても、前回よりも複雑なデザインに挑戦することができるはずです。

さらに、小学校受験においてよく見られる点描写や点図形の問題に対する理解を深めるのにも有効。点から成る図形を見てそれを理解し、再現する能力は、受験でよく求められる課題の一つです。

▼このように、小学校受験向けの教材でも頻出なので、苦手なお子さんは「ゴムパターン遊び」のようなおもちゃでたくさん遊んでおきたいですね。

▼国立小学校受験合格者も輩出している「モコモコゼミ」はうちの上の子もやっていましたが、良問が多くおすすめです。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」は何歳から遊べる？

ベック社「ゴムパターン遊び」は、3歳ころから遊べます。

3歳の発達から見ても、ちょうどよい感じです。

ゴムパターン遊びは、ピンにゴムを引っ掛ける動作を通じて、これらの技能を自然と養うことができます。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」の遊び方

ベック社「ゴムパターン遊び」は、盤上に並べられたピンを活用して輪ゴムを引っ掛け様々な模様を創り出すという、とてもシンプルな遊びのコンセプトに基づいています。

ですが、単純な操作から複雑な操作まで、けっこう幅広く遊べるんですよ。

例えば、こんな操作のパターンがあります。

ひねりを加える（ねじる）

輪ゴムをピンにかける際に、ひねりを加える（ねじる）ことで、より複雑な形や強度の異なるパターンを作り出すことができます。

こちらは真ん中付近の細い線を表現するために、△からねじって掛けています。

重ね掛け

複数の輪ゴムを同じピンに重ねてかけることで、色の深みを出したり、あるいは層にしてより複雑で立体的な作品を作り出すことも可能です。

1枚目はボール転がし的なおもちゃを作った写真です。ボールが飛び出さないように、ゴールの輪ゴムを何重かに重ねています。

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このように、工夫して作ることで細かい運動技能の発達はもちろん、色や形に関する理解を深めることができるので、教育的価値がとても高いと言えますね。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」パターン集

ベック社「ゴムパターン遊び」で作れるパターンをいくつか紹介します。

当サイトでも、パターン表を配布予定ですので、お楽しみに！

ライオンの口はこのように作ります。

幼児の作品

うちの子どもたちが5歳と3歳のときに作ったオリジナル作品を紹介します。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」の良かったところ・メリット

ベック社「ゴムパターン遊び」の良い点やメリットを詳しく見ていきましょう。

輪ゴムがあればずっと遊べる

「ゴムパターン遊び」の最大の魅力の一つは、輪ゴムがあれば無限に遊べる点です。

シンプルながらも無限の可能性を秘めた遊び方は、子どもの想像力を豊かにし、創造的な思考を促してくれます。

コンパクトで外出先にも持っていける

板は12cmというコンパクトなサイズ。ポーチか何かに入れれば、外出先でも遊べるという大きなメリットがあります。

公園や旅行先、レストランなど、さまざまな場所で子どもが手軽に楽しめるので、パパママにとっても便利ですよね。

待ち時間を有意義に使ったり、移動中の暇つぶしにも最適です。

美しい木製デザイン

木で作られているので、その見た目の美しさも特筆すべき点！

自然素材の温かみがあり、子ども部屋やリビングなど、家のどの部屋に置いてもインテリアとしてもなじみます。

木のおもちゃは耐久性が高く、長く使い続けることができるため、環境にも優しい選択と言えるでしょう。

遊びながら学べるこのおもちゃ。子どもにとってもパパママにとっても、多くの価値がありますね。

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」のイマイチなところ・デメリット

ベック社「ゴムパターン遊び」のイマイチなところ・デメリットを詳しく見ていきましょう。

作例が少ない

作例が少ないという点は、デメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

特に、くもんなど類似製品に付属の豊富な問題カードや作例と比較すると、ベック社の作例が限られていると感じる方もいるでしょう。

作例や問題カードが少ないことのデメリットとしては、このような点が挙げられます。

• 新しいパターンを考える際のヒントやインスピレーションが不足する可能性がある
• 遊びに対するモチベーションが続かない可能性がある

特に、遊び始めの段階でどのようにして遊べば良いのか迷うことがあるかもしれませんね。

また、挑戦できる目標やタスクが豊富にあるほうが遊びに対するモチベーションを維持しやすい子もいると思うので、そのような場合はくもんの方を選んだ方が良いと思います。

ですが、作例が少ないことが必ずしもデメリットとは限りません。自分自身で新しいパターンを考えるという観点から、メリットと捉えることもできますよ。

当サイトでも、パターン表を配布予定ですので、お楽しみに！

ベック（BECK）社「ゴムパターン遊び」パターン集の章も、ぜひ参考にしてくださいね。

（見本を見て作るのは）難易度が高い

見本を見ながら自分でピンの位置を判断し、輪ゴムを適切なピンに引っ掛けていく遊び方なので、初めてジオボードを使うお子さんにとっては難易度が高く感じられるかもしれません。

逆に言えば、より自由度が高く、創造性や読解力を養うのに適しているとも言えるので、メリットと考えることもできますよ。

「ゴムパターン遊び」類似品（くもん、童具館）

ベック社「ゴムパターン遊び」には類似品があります。ですが、これがオリジナルで、他社に先駆けて作られました。

それぞれのちがいを紹介します。

くもん「わごむパターンボード」

当サイトで行った知育ママ推薦「くもんのおもちゃ人気ランキング」でもランクインしていた「わごむパターンボード」。

すぐれたおもちゃに与えられる賞制度でも評価されていることがわかります。

• 日本おもちゃ大賞2013 エデュケーショナル・トイ部門「大賞」受賞
• 「グッド・トイ2013」に選定

商品名	わごむパターンボード
メーカー	くもん出版
本体サイズ	15.0cm×15.9cm×2.1cm
素材	ボード：ABS・MABS わごむ：天然ゴム カード・ガイドブック：紙
セット内容	ボード：「19ピン」「81ピン」各1枚 わごむ：6色9種類各10本 カード：「19ピン用」15枚、「81ピン用」15枚 ガイドブック：1部
対象年齢	3歳ころ～
備考	STマーク付き

まず見た目がちがいます。くもんのものはプラスチック製で大きめ、ピンの数も「19ピン」「81ピン」の2パターン用意されています。

そして、ジオボード初心者に優しいシステムになっています。

見本カードをボードの下に差し込み、その上から輪ゴムを掛けることができるため、見本と同じパターンが作りやすくなっているんですね。

特に初心者や小さなお子さんにとっては難易度の調整がしやすく、成功体験を積みやすい設計と言えます。

小学校受験を考えている方や、学習のモチベーションを高めたい方は、くもんの方を選ぶと良いでしょう。

▼くもんおもちゃおすすめランキングはこちらから読めます。

童具館「ピンボード」

商品名	ピンボード
メーカー	童具館（日本）
本体サイズ	15cm×15cm×1.5cm
素材	MDF（圧縮合板）
セット内容	本体、カラー輪ゴム6色×15本
対象年齢	3歳ころ～

童具館「ピンボード」は、ピンボード四角、ピンボード六角の2つの形があります。

童具館のものにしては、かなり買いやすい価格でおすすめです。

塗装された白い板なので、輪ゴムを認識しやすいというメリットが！

ただ、他の木のおもちゃと同じように、塗装ははがれてしまうので、気になる方はベック社やくもんのものを選ぶと良いでしょう。

「ゴムパターン遊び」は間違いなく傑作

ベック社「ゴムパターン遊び」は、子どもを魅了する傑作の知育玩具。

作例が少ないという点でくもんの製品と比較されることがありますが、この「制限」もかえって子どもの創造性を解放することに繋がります。

指示に従うだけでなく、自分自身で考え、試行錯誤する過程が、学びと成長にとって価値があるんです。

子どもでも、想定したものにより近づけるよう試行錯誤しているんですよね。

ぜひ一度、遊んでみてほしいです！