モンテッソーリの「ボール落とし」おもちゃを手作りで!身近な材料で手軽にできます
この記事では、ボール落とし(玉落とし)おもちゃの手作り方法を写真で詳しく解説しています。
ボール落としは、穴にボールを落とす動作を通して、手先の器用さや集中力を養うおもちゃ。モンテッソーリ教育では、感覚を刺激する教具として使われます。
今回、100円ショップにある材料と廃材で簡単に手作りする方法を考えてみました。
モンテッソーリ教具本にレシピを提供する筆者が解説しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
2024年8月、以前フタに使っていた商品が白から色付きに変わっていたので、作り直し写真も撮り直しました。
作れたら、ぜひSNSでこの記事をシェアしてくださるとうれしいです。
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必要な材料がわかっても、材料だけでけっこう高くつくことも。その点、100均ならそろえやすい!
装丁が美しく、解説も丁寧でわかりやすいのもポイント。Amazonの「Kindle Unlimited」読み放題で無料で読めるのでぜひ読んでみてくださいね。
ボール落としおもちゃとは
生後10か月くらい~1歳台がもっともよく遊ぶ
大きくなれば、くじ引きなどの容器にも♪
ボール落としとは、子どもがボールを特定の穴に入れると、ボールが転がっていく仕組みを持つおもちゃ。
ボールが穴に落ちることで、原因と結果の関係を学び、手先の器用さや空間認識能力を鍛えることができます。
ボール落としで身につく力
ボール落としで身につく力には、以下のようなものがあります。
- 感覚の発達
- 手先の器用さ
- 集中力
- 試行錯誤する力
- 対象の永続性(object permanence)の理解
ボール落としは、子どもの感覚や手先の発達を促すと同時に、認知発達にも重要な役割を果たすおもちゃです。
まず、ボールの質感や重さ、穴の形状を触覚や視覚で感じることで感覚の発達が促されます。
また、ボールを正確に穴に入れる動作を繰り返すことで手先の器用さが養われます。
さらに目標に向かって集中して取り組む経験を通じて集中力が高まり、どうすればスムーズにボールを落とせるのかを試行錯誤することで、問題解決能力も育まれますよ。
特に、対象の永続性(object permanence)を理解するためのおもちゃとしても有用です。
対象の永続性とは、物体が視界から消えてもなお存在し続けることを理解する概念で、幼児期において重要な認知発達の一環。
ボールを穴に落とすと一旦見えなくなりますが、その後再び見えることで、物体が視界から消えても存在していることを学びます。
この理解が、日常生活で物を探したり、物の存在を認識するための基礎となっていくのです。
モンテッソーリ教育でのボール落としの役割とは?
ボール落としは、モンテッソーリ教育では特に人気があります。
モンテッソーリ教育は「子どもが自分で発見し、学ぶこと」を重視するため、ボール落としのようなシンプルで直感的な教具がよく使われるのです。
似たような教具に「ポットン落とし」がありますが、こちらはより小さなおもちゃを落とすお仕事になります。
ポットン落としで遊ぶ前に、ぜひ遊んでおきたいのがボール落としです。
ボール落としおもちゃ作りの準備
用意する材料と道具
ボール落としおもちゃを手作りする場合の材料と道具をご紹介します。
- 使い終わったミルク缶
- リメイクシート
- シリコン製の排水口のフタ
ミルク缶は中をよく洗って乾かしておいてください。
リメイクシートは100円ショップで手に入ります。おすすめはセリアのもの。肉厚で、下地が透けません。
選ぶべき排水口のフタ
排水口のフタは、上の写真にあるような「シリコーンゴム製」のものを選んでください。
菊割れ蓋になっていて尖っていますが、シリコン製なら触っても痛くありません。
逆に、下の写真の「塩化ビニル樹脂」のものは硬くて手が入れられません。100円ショップにはたくさんの排水口のフタがありますので、注意深く見てみてくださいね。
ちなみに、以前はシリコーンゴム製フタにモノトーンカラーがありましたが、最近だとくすみカラーのものしか見つかりませんでした。参考までに以前のバージョンも載せておきます。
- 肉厚の強力両面テープ
- はさみ or カッター
- 定規
- メジャー
ボール落としのボール
ボールは、ボールプール用のボールなど握りやすい大きさのものを選びましょう。100円ショップにもあります。
木製のボールもミルク缶の底に当たってよい音がするので面白いですよ。
ボール落としを卒業した後も玉転がしなどいろいろ使えて楽しいので、おすすめです。写真はオープンエンドトイで人気の「グリムスのレインボー」で玉の道を作った様子です。
ボール落としおもちゃの作り方
ボール落としおもちゃの作り方をご説明します。
ミルク缶に合ったサイズのリメイクシートを用意する
ミルク缶の側面の周の長さと高さをメジャーで測ります。
長さに+3cmほど余裕を持ち、リメイクシートを切ります。
和光堂の「はいはい」の場合は長さ41cmでしたので、余分を作り44cmに。
高さは17cmですが、上の方がすぼまっておりシートを貼るとよれてしまうので、下から15.5cmのところまで貼ることにしました。
ミルク缶にリメイクシートを貼る
STEP1で切り分けたリメイクシートをミルク缶に貼っていきます。
空気が入らないように慎重に。ミルク缶は何度でもはがせてやり直しがきくので、満足いくまでやってみてくださいね。
一周巻き終わった様子です。
最後はつめでしっかり圧着させます。
ミルク缶の口の下に両面テープを貼る
ミルク缶の口の下に、ぐるっと肉厚両面テープを貼ります。
写真ではわかりにくいのですが、両面テープを半分に折って巻きつけています。次STEPでかぶせる排水口のフタとのスキマをなくすためです。
両面テープがない場合は、このSTEPは飛ばしてください。
排水口のフタをかぶせる
排水口のフタを上下逆にしてかぶせ、両面テープをしっかりくっつけます。
両面テープがない場合は、少々不格好になってしまいますが、排水口のフタを上下逆にせず(通常使用の状態で)かぶせ、ガムテープ等でくっつけてください。
以上で出来上がりです。
ボール落としおもちゃの提示方法
作ったボール落としおもちゃで遊んでみましょう!
- 大人が動作を見せる
- 簡単な言葉で声かけ
- 一緒に遊ぶ
生後10か月以降の赤ちゃんが遊ぶものだから、言葉で説明するよりも、実際にやって見せることから始めましょう。
ボールを穴に落とす動作をゆっくりと繰り返し、子どもに見せます。
子どもの番になったら、「ここに入れてみようね」「ポンって落とせるかな?」など、簡単な言葉で声かけをします。
大人が一緒に遊びながら、楽しさを共有しましょう。
ボール落としを楽しもう
ボール落としは、子どもの発達を促す上でとておも効果的なおもちゃです。
シンプルながらも奥が深く、様々な遊び方ができます。
ぜひ、お子さんと一緒にボール落としを楽しんでみてくださいね。
モンテッソーリ教育の手作り
型紙の配布もしているので、ぜひ参考になさってください。
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