オープンエンドトイとは?思い通りに遊べて学べる特徴や人気の商品を紹介

オープンエンドトイで子どもの想像力や考察力などが伸びる!
最近の知育トレンドでは、オープンエンドトイで遊んでもらうことで子どもの非認知能力が成長させられると話題です。
このオープンエンドトイというのは特定のおもちゃを指すのではなく、おもちゃのジャンルを示す言葉。
世の中にはたくさんのオープンエンドトイがありますが、今回はおすすめの人気商品を紹介していきますよ!

うちの子はオープンエンドな遊びが大好き。
どのおもちゃも楽しく遊べて、しかも将来役立つ力が伸ばせます!



たのしくてかしこくなる、スゴイおもちゃがいっぱいだよ~♪
我が家のオープンエンドな遊びについても紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
オープンエンドトイとは? 意味や特徴


オープンエンドトイは、正式には”Open-Ended Toy” または “Open-Ended Play”。
子どもが自由に楽しんで、様々な想像力や創造性を喚起することができる、幅広い使用方法ができるおもちゃや遊びです。
特におもちゃとしては、おもちゃの開発者が設計した機能やデザインの範囲を超えて、子どもたちが自分の思い描くような遊び方をすることができるもののことを指しています。
オープンエンドトイの特徴としては、
- 自由度が高い
- 創造力や発想力を養うことができる
- 他のおもちゃと組み合わせて遊べる
というようなものがあります。



決まったゴールがあるわけじゃなくて、好きなようにあそべるものってことなんだね~。
この特徴をとらえることがとても大切なので、もう少し詳しく解説していきますね。
自由度が高い


オープンエンドトイは、遊び方が自由なおもちゃ。
子どもたちが自分でアイデアを出し、創造的に遊ぶことができます。
一般的なおもちゃは、あらかじめ設定された遊び方があったり、ルールが決まっていたりしますが、オープンエンドトイはそういった制限が少ないのが特徴。
だから、子どもたちの自由な発想や想像力を刺激するんです。
シンプルな構造が多い


オープンエンドトイは、単純な形状や構造のものが多い傾向があります。
一般的にオープンエンドトイは、自由な発想や創造力を刺激するため、複雑な構造や細かい部品が多くなるとそれが制限される可能性があるためです。
代表的なオープンエンドトイとしては、積み木やブロック、フィギュアなどが挙げられます。
これらのおもちゃは、単純な形状や構造でありながら、自由に組み合わせることができるため、子どもたちは自由な発想で遊ぶことができます。



最近思うんですが、単純な構造のおもちゃほど何かに見立ててよく遊ぶ!
兄弟でもそれぞれの遊び方ができるので、兄弟育児をされている方にもおすすめです。
他のおもちゃと組み合わせて遊べる


オープンエンドトイは、他のおもちゃとも組み合わせて遊ぶことができます。
例えば、おなじみレゴブロック。これもオープンエンドトイの一種といえます。
車や飛行機、建物など様々なものを作ることができますが、他のおもちゃと組み合わせて、独自の世界観を作り出すこともできますよね。



(レゴの)おうちにきょうりゅうがきたよ~!
レゴでつくったおうちに、アニアの恐竜があそびにきたり。
発想次第で無限に広がるあそびにつながっていくんですね。
オープンエンドトイで遊ぶと得られる力
オープンエンドトイで遊ぶことで身につく能力としては、
- 想像力や創造力
- 自己表現力
- 自己解決能力
- 目的を設定し、その目的を達成するための戦略を立てる能力
と言われています。



つまり子ども自身が自由に遊ぶことで、自分で考えたり決めたりする力が育っていくってこと!
最近では、STEAM教育においても、オープンエンドトイが注目されているそう。
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、Arts(人文社会・芸術・デザイン)、数学(Mathematics)の略称で、これらの分野を総合的に学ぶことを目的とした教育のこと。


オープンエンドトイは自由な発想力や創造力を発揮することができ、問題解決能力や工学的思考を促進することが期待できるので、STEAM分野の学習にぴったり!
例えば、レゴは自由な組み合わせができるので、創造力を高めるだけでなく物理学や数学の原理まで学ぶことができちゃうんです。



STEAM教育においても重要な役割を果たしているなんてすごい!
こんなに良いのに……オープンエンドトイにはデメリットはある?
オープンエンドなおもちゃのメリットは、子どもが自由な発想で遊ぶことができ、想像力や創造力を刺激し、自己表現や自己実現を促すことができることです。
一方、デメリットはあるのでしょうか?
ざっくりまとめると、オープンエンドなおもちゃを選ぶ際には、子どもの年齢や興味・関心、安全面などを考慮する必要があります。
デメリットというよりは買う前の注意事項的なものが多いのですが、いくつか考えられる点を挙げてみました。
- 価格が高いことがある
- 子どもが興味を持たないことがある
- 片付けが難しいことがある
- 安全面に問題がある場合がある
価格が高いことがある
オープンエンドなおもちゃは、素材やデザインにこだわって作られるため、一般的なおもちゃよりも価格が高くなることがあります。
またシンプルな基本セットのほかにもシリーズ展開をしているものもあり、一種の「沼」と化している場合も。



木製品はけっこうお高いし、老舗のシリーズものは展開が幅広すぎてあれもこれもほしくなっちゃう……。
ですが買わずに自然のものを利用するという方法もあります。
例えば、シュタイナー教育では、自然素材を使ったオープンエンドトイが重要視されています。
そのため、小石や木の実、枝などの自然素材もおもちゃとして活用されるんですよ。



自然に触れることは環境への関心や感謝の気持ちを育むこともできるのでいいですよね。
ただし、自然素材は素材の特性上、割れたり破損したりする場合も!
安全に注意しながら使うことが重要です。
子どもが興味を持たないことがある
オープンエンドなおもちゃは、目的が明確でない=遊び方がよくわからないということで子どもが興味を持たないことがあります。
よくあるお悩みキーワードで「アーチレインボーで遊ばない」というものがありますが、これが典型的な例。



……?


ある意味「虹の形」になることで一見完成してしまっているように見えるので、あんまりどう遊んでいいかわからなかったりするみたいです。
そんなときは、パパママが率先して普通の積み木みたいに積み上げてみたり、遊んでいる様子を見せてあげることで解決!
子ども心に「あ、こんな感じで遊べばいいんだ」とわかれば、あとは自由に活用してくれるようになりますよ。
片付けが難しいことがある
オープンエンドなおもちゃは、部品が多くて自由な組み合わせができる反面、片付けが難しいものも。



リカちゃんのお洋服はここで~、恐竜はかごで~、マグビルドはおんなじ形であつめて~、もうなんでこんなことあたしがしなきゃいけないの!



自分で出したからでしょ!
また、部品が小さい場合、紛失する可能性が高くなります。
それをいったらクローズドエンドな遊び代表のパズルも子どもが遊ぶと散らかし放題なのですが。
オープンエンドトイの場合は複数のおもちゃで混ぜて遊ぶことも多いので、分類したりしないといけなかったりして面倒くさいという点は多少あります。
子どもに片付けを任せると大変すぎてやる気をなくす場合も。
逆に一緒に片付けを促しつつ、うまいことお片付けトレーニングにつなげるようにしましょう。
安全面に問題がある場合がある
オープンエンドなおもちゃの中には、細かい部品が多いものもあるのはお片付けのところでも書いた通り。
小さいもので注意することといえば、そう。誤飲です。



どうしてもちっちゃいものは、気をつかうよね~!
下の子が小さかったりすると、どうしてもこの手の危険性があるといえます。
もちろん積み木などは赤ちゃんであっても口に入らないサイズのものが大半。
結局はものによるという結論になるのですが、おもちゃを選ぶときには安全面に注意しないといけません。
オープンエンドトイとクローズドエンドトイの違い
- 自由度が高い
- 創造力や発想力を養うことができる
- 他のおもちゃと組み合わせて遊べる
- 価格が高いことがある
- 子どもが興味を持たないことがある
- 片付けが難しいことがある
- 安全面に問題がある場合がある
- 決められた遊び方が存在
- 遊び方を覚えることができ、集中力や想像力を養うことができる
- 答えがあるため、達成感を得られる
- 創造力や自己表現力を刺激することができない
オープンエンドトイの反対語が、クローズドエンドトイ。
クローズドエンドなおもちゃとは、あらかじめ決められた遊び方が存在し、子どもがそれに従って遊ぶおもちゃのことを指します。
例えば以下のようなおもちゃがあります。
パズル:既定の絵柄や形状に合わせて、ピースをはめて完成させる
テーブルゲーム:ルールに沿ってプレイするゲームで、サイコロやカードなどを用いて勝敗を競う




クローズドエンドなおもちゃのメリットは、あらかじめ決められた遊び方があるため、子どもが遊び方を覚えることができ、集中力や想像力を養うことができること。
また一定の答えがあるため、達成感を得られることがあります。
一方、デメリットとしては、子どもが自由な発想で遊ぶことができないため、創造力や自己表現力を刺激することができないことがあります。
最近ではオープンエンドトイとクローズドエンドトイそれぞれの特徴を持つおもちゃもたくさん出ています。
例えば、パターンブロックはパターン集に従って問題を解くこともできますが、積み木やおままごとの材料として自由に遊ぶことも可能です。




パターンブロックもおすすめのおもちゃなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。


オープンエンドトイの人気のあるブランド・商品
オープンエンドトイはたくさんありますが、そんな中でも、特に人気のあるブランドや商品があります。
ここではオープンエンドトイの代表的なブランドをいくつか紹介し、その特徴や人気商品について詳しくご紹介します。



SNSで人気のものを中心にピックアップしてみました!
- ブロック
- 積み木
- 磁石パネルのおもちゃ
- 遊び布
- まんだら
- おはじき
- フィギュア
ブロック(レゴなど)


ブロックは、オープンエンドトイの中でも特に代表的なおもちゃの一つ!
詳しい説明は不要だと思いますが、レゴブロックなど小さなブロックを組み合わせて、様々な形のものを作り出すことができます。
ブロックには、様々な形やサイズ、色があり、自由自在に組み合わせることができます。
また、レゴブロックには、様々なシリーズがあり、キャラクターや動物、建物など、様々なものを組み立てることができるのもよいところです。


これはレゴデュプロとブロックラボを組み合わせてつくった公園。
ブロックのサイズが近いので一緒に混ぜて遊ぶこともできるんです。
オープンエンドトイに話を戻すと、ひとことで公園といってもブランコの数や配置、他の遊具の有無など組み合わせ方は無限大。
これを作るにあたって、どんな構造にすればバランスが良いのか、気に入った場所に収まるように置くにはどうしたら良いかなど、子どもの頭の中ではものすごく複雑なことが渦巻いています。
この考える過程こそが子どもの非認知能力を伸ばすものとなるのです。
※ちなみに写真は以下の2つのセットを組み合わせて作りました!










積み木(グリムスの積み木など)


積み木は、オープンエンドな遊びができる代表的なおもちゃの一つです。
積み木には、同じ形や大きさのブロックが複数ある場合もありますが、基本的には異なる形や大きさのブロックがセットになっていることが多く、それらを組み合わせることで、様々な形を作り出すことができます。
また、積み木を使って自分なりの建物や道具、キャラクターなどを創り出すこともできます。
Grimms(グリムス)は、オープンエンドトイとして特に人気のブランド。


ドイツのおもちゃメーカーで、木材を素材とした色鮮やかなオープンエンドトイを展開しています。



カラフルさが乳幼児に向く!
我が家も大好きで、色々持っています!
グリムスのおもちゃの特徴は、自然な木目の色合いに加えて、鮮やかな色を使用しているところ。それにより、子どもたちの想像力や創造力を刺激し、自由な発想力を育みます。
またすべてのおもちゃがやや抽象的な形で、様々な遊び方ができるように設計されています。
特に人気なのが「アーチレインボー」ですよね。



よくインスタで見るよね♪






ほかにも白木、白黒、サンセット(夕日のような色)などがあります。個人で輸入すればもっと色は選べますが……。
自然素材・多様な遊び方ができる・簡素なデザインがシュタイナー教育の美的感覚に合致しているということで、シュタイナー園でも使われています。
いまSNSで人気なのは「himiku(ヒミク)ブロック」という石のような形の変わった積み木。
抽象的な形なので、積む以外にもおままごとや街づくりのオブジェなど、いろいろ化けるスグレモノでした!


磁石パネルのおもちゃ(ピタゴラスなど)
磁石でくっつくパネル型のおもちゃもオープンエンドトイの一種。
例えば、日本で人気のものだと「ピタゴラス」「マグビルド」「マグフォーマー」があります。




子どもたちは、立体的なものや平面的なものを自由自在に作り出すことができます。
それぞれのおもちゃの詳しい説明は、以下の記事をご覧くださいね。






また、1歳さんから遊べる磁石おもちゃ「スティック・オー」もおすすめです。
ボーネルンドの遊び場にも置いてあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。






遊び布(Sarah’s Silkなど)
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カラフルな色柄の布も、子どもにとっては自由に遊べるおもちゃに変身!
特に人気のSarah’s Silk(サラズシルク)は、アメリカの会社で、子どもたちの想像力や創造力を育むオープンエンドトイの一つとして知られています。
サラズシルクの遊び布は天然の絹素材でできていて、柔らかく触り心地が良いのが特徴!
振るとふんわり広がったり、簡単に丸めたり広げたりできるから子どもたちが自由自在に遊ぶことができます。
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また遊び布には様々な色や柄があるので、子どもたち自身の想像力を使って、様々な遊び方を見つけることができます。
それにより、自己表現や自己肯定感を高めることにもつながります。
最初に「いないいないばあ遊び」をするために購入しましたが、今でも火や水に見立ててよく遊びますよ。



パン工場が火事よ~! 消防車きて~!



水だよ~! ばしゃああああ!
遊び方の例が物騒ですが、ほかにもよくマントみたいに体に巻き付けてみたり、振り回しながら走り回ったりしています。




ちなみにカラフルなシフォンスカーフの中には、楽天やAmazonで激安で売っている場合がありますがこれは要注意!
赤ちゃん向けなのに色落ちしたりする低品質なものもあります。
信頼のおけるお店(百町森など)で売っている正規品を買えば色落ちの心配もありませんので、お店と商品選びにはご注意ください。


我が家が購入したのは「メルヒェン」というシュタイナーおもちゃを取り扱うお店です。こちらのものは問題ありません!
まんだら(Grapatなど)


まんだらは、元ネタは仏教用語ですが、おもちゃとしては、パーツを規則的に並べて模様のようなものを作る遊びをいいます。
特に人気なのがGrapat(グラパット)。
スペインのおもちゃメーカーが販売するオープンエンドトイの一種で、小さな木の玉やフィギュア、棒などを組み合わせて自由自在に遊ぶことができます。





グラパットといえば、以下のようなぽってりとしたまんだらが有名!
よくInstagramやYouTubeで美しい図案を公開されている方もいらっしゃいますよね。
▼YouTubeで遊び方動画を公開されている方がいらっしゃいますので、ぜひ見てみてくださいね。
大人も子どもも夢中になれる遊びです。


おはじき(デュシマなど)
おはじきも日本古来から伝わるオープンエンドトイ。
カラフルなガラスのおはじき、誰もが見たことがあるはずですよね。
基本的な遊び方は指ではじいて相手のおはじきを落としたら勝ち、という感じ。
でもほかにも並べて飾ったり、数を数えるお勉強に使ったりと様々な使い方をすることができます。
おままごとのごはんに見立てたりするのもまた、オープンエンドな遊び。
グラパットなどとコラボさせても面白いですよ。





我が家では、デュシマのおはじきで遊んでいます。
ガラスではなくプラスチックですが、ツヤツヤでとてもきれい!
フィギュア(シュライヒなど)


フィギュアは、主に人や動物をモチーフにした人形などを指します。
お世話人形なども一応この部類に含まれるといえるでしょう。
フィギュアを使って、おままごとのようなストーリーを創り上げることや、自分なりに組み合わせて遊ぶことが可能です。
積み木や磁石パネルのおもちゃなどで舞台をつくり、その登場人物としてフィギュアをつかう、というのがよくある組み合わせですよね。
動物ではシュライヒやアニア、木製のオストハイマー。抽象度の高い人形ではグリムスなどが人気です。


※オストハイマーは日本でも買えますが、やや種類が少ないので私は個人輸入しています。



シュライヒはAmazonに公式ストアがありますし、送料も無料なのでおすすめです!
オープンエンドトイまとめ


オープンエンドトイは、子どもたちが自由自在に遊ぶことができるおもちゃ。
創造力や想像力、問題解決能力などの非認知能力を育む上で非常に効果的です。
自由度の高さから自然と自分でいろいろなことを考えて、試行錯誤する過程が子どもにとってはものすごく重要!
イメージ通りのものができれば自己肯定感も高まるし、良いことだらけです。



子どもならではの発想を楽しめるのもオープンエンドトイの醍醐味!



ぼくたちだけで集中してあそんでもいいし、パパママといっしょにあそんでもたのしいよ~!
遊びの幅が無限に広がるオープンエンドトイ。
のびのび遊ばせて非認知能力をぐんぐん伸ばしてあげましょう!
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参考:
Best toys for children’s development? Hint: They are not electronic or costly | AAP News | American Academy of Pediatrics(米国小児科学会AAP)
Top 10 Must Have Open-Ended Toys in Our House –
GRAPAT(グラパット)の特徴と遊び方 | ANDCHILD
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