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モンテッソーリ教具の「バイカラーボトル」の作り方をご紹介します。
バイカラーボトルという名称、はじめて聞く方が多いですよね。
それもそのはず、特に正式な名前がないみたいなので、私が名付けました……。
もともとはモンテッソーリの手作り教具の本に載っていたもので、液体が入ったボトルを振ると色が混ざり、また分離する現象が確認できるものです。
今回、感覚(色)の敏感期にある娘がやりたがったため製作しました。
おうちでモンテッソーリ教育をやってなくても美しさを楽しんだり、マラカスのように振ったり、インテリアにしたり……とたくさんの楽しみ方ができます。
作り方も材料さえ間違えなければとってもカンタン!
ぜひこの記事を見て作ってみてくださいね。
そして「バイカラーボトル」の名前を広めてください♪
バイカラーボトルの名称を使ってオリジナル作品として販売したり、本サイトの作り方をそのままコピーして載せている方が多数いらっしゃいます。バイカラーボトルを紹介される際は、リンクや出典元として「オウチーク」を明記してくださるとうれしいです。
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
モンテッソーリ教育の「感覚教育」では、五感を刺激し洗練させることに力を入れています。
バイカラーボトルは、色に関する感覚教具。
色水・色油を半分ずつボトルに入れたもので、水と油の性質を利用して、色が混ざったり分離する様子を観察できるものです。
このような狙いがあります。
色の理解や知識は、体験から学ぶのが一番!
手を動かしながら理解を深めることができます。
敏感期 | 感覚 |
教具の目的・効果 | 色の同一性を見極めたり、明度を段階づけるお仕事の中で感覚を養う |
対象年齢 | 2歳半~ |
さっそく作り方を解説! ……の前に。
冒頭で “材料選びを間違えなければカンタン” と書きました。
実は3回も作成に失敗しているんです。4度目の正直で、やっとこさ成功しました^^;
モンテッソーリ教具の本には、必要な材料としてシンプルに「油性染料」と書いてあったので、油性なら何でも良いかな? と思って家にあるものを片っ端から試したんですが……。
油性染料として油絵の具を使って作ってみたところ、濁ったような色合いに!
振って混ぜるとドロドロした見た目になり、これは使えない……となりました。
次に試したのが、油性ペンを使う方法です。
容器に油性ペンを塗りたくり、後から油を注いで混ぜて色を作ろうとしてみました。
色がつくことはついたのですが、とても薄くなってしまって使えるものではありませんでした。
色自体はわりと透明感があってきれいだったので、濃くするなら油を入れる前にもっとペンで塗ればよかったですね。
ただ、労力的にもコストがかかります。
透明ビニール袋の内側を油性ペンで塗りたくって油を入れもんで色を出そうとも試みましたが、やっぱり薄め(成功パターンと比べ)になってしまいました。
たぶんペンを丸々1本犠牲にしそう。
続いて、レジン用染料です。
いけるかなと思ったのですが、全然色が混ざらない!
何分か粘って混ぜ続けてみましたが、ダメ。これも失敗となりました。
他には、色付きハーバリウムオイルや、ハーバリウムオイル用の着色オイルも検討しました。
100円ショップにも色付きハーバリウムオイルがあるんですが、色がちょっと薄めなんですよね。
水性染料と同等の濃さにならないとNGなので、見送りました。
いよいよ本題です。
成功パターンはジェルキャンドル用の着色剤!
ダントツでキレイに色がつきました。
使ったのはこちらの商品。楽天で購入しました。
ボトルは化粧水のミニボトルでも良いですし、R-1などのヨーグルト飲料のボトルでもOK。
私は化粧水のミニボトルにしました。
水性染料は、食紅がおすすめ!
今回使うのはちょっとだけなので余るんですが、食紅ならお菓子作りに使えます。
▼たらすだけで即混ざる、マコーミックの液体タイプ食紅は、色水遊びにとっても重宝するのでおすすめです。
▼ベビーオイルはこちらおすすめ。1本あれば足ります。余ったらセンサリーボトルやセンサリーバッグなど他のおもちゃにも活用できますよ。
写真と表のとおりに色がついた液体を作ります。
液体 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
ベビーオイル | 緑 | 赤 | 青 | 青 | 緑 |
水 | 赤 | 黄 | 黄 | 赤 | 黄 |
ベビーオイルに油性染料を混ぜて、色油を作ります。
ベビーオイルは温めたりしなくても色がつきましたが、もしうまく色が混ざらない場合は少しレンジで温めてみてください。
ほんの少し垂らすだけでとっても鮮やか!
最初からジェルキャンドル用の着色剤を使えば良かった~!
水に水性染料を混ぜて、色水を作ります。
色油と色水の濃さが同じか確認しましょう。
ちがう場合は調節してください。
先に色水をボトルの半分まで注ぎ、後から色油を入れます。
1対1の割合になるようにしてくださいね。
ボトルのフタをきつく締め、接着剤で取れないようにくっつけます。
以上でできあがり!
ひとまとめにして置いておくとよいと思います。
モンテッソーリ教具をまとめておくのにおすすめの「トレー」や「カゴ」を紹介した記事もあるので、気になる方はあわせてご覧くださいね。
教具を収納するモンテッソーリ教具棚の人気商品を、みなさんの実例とともに紹介した記事もあります。こちらもあわせてご覧ください。
ボトルを振ると色が混ざり、分離していきます。
その様子が視覚を刺激し、色彩感覚が磨かれるというわけです。
大人にとっても、見ていてうっとりするわね。
こうして窓際に置いておくと、光を通すのもまたキレイです。
色が混ざると別の色になるという現象は、子どもにとってとても新鮮なこと。
うちの娘はディズニー英語システムのサンプルで色の混色について知っていたものの、液体で実験できるのが楽しくて、何度もフリフリしていました。
色に興味がある、色について理解を深めたい、そんな方はぜひ作ってみてくださいね!
\大ベストセラーの教具本/
\100均で作る可愛い教具/
100均で作るモンテッソーリ教具の本は、個人的におすすめです。
必要な材料がわかっても、材料だけでけっこう高くつくことも。その点、100均ならそろえやすい!
装丁が美しく、解説も丁寧でわかりやすいのもポイント。Amazonの「Kindle Unlimited」読み放題で無料で読めるのでぜひ読んでみてくださいね。
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