モンテッソーリ知育工作ワークをレビュー!クラフト意欲を刺激するモンテならではの内容とは?
モンテッソーリ教育は子どもの自分を育てる力を発揮させる教育法。
興味のあるパパママも多いのではないでしょうか。
教具をそろえたり敏感期を確認したりけっこう家でやるのはハードルが高いんだけど……。
そんなときに活躍するのがこちら、学研の「おうちモンテッソーリ」シリーズのワークです。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所の監修のもと作られたワークで、知性を刺激する工作ができる!
モンテッソーリ教育ならではの進め方も書いてあって、わかりやすい!
普通のワークとしても楽しめるし、モンテッソーリ教育の入門としても役立ちますよ。
今回は、おうちモンテッソーリシリーズのうち「モンテッソーリ知育こうさくワーク」「モンテッソーリ知育こうさくワーク発展編」の2つのワークをレビューしていきます。
どちらもとてもおすすめできる内容でしたので、気になる方はぜひ本記事でチェックしてみてくださいね!
まずは基礎編にチャレンジ
慣れたらこちら
※画像の出典は、すべて「モンテッソーリ知育こうさくワーク」です。学研の許可を得て書面は掲載しております。
おうちモンテッソーリの知育こうさくワークシリーズとは
おうちモンテッソーリの知育こうさくワークシリーズは、学研から出ている幼児教材。
モンテッソーリ教育は、イタリアの教育者マリア・モンテッソーリによって開発された子ども中心の教育法で、おうちで実践する「おうちモンテッソーリ」が日本でも流行しています。
監修は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所講師。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所は「モンテッソーリ教師養成通信教育講座」の開講や研究所附属「子どもの家」の運営を行っている機関です。
専門家がしっかり監修してくれてるんです!
モンテッソーリ教育では、子供たちが自然な好奇心や興味を持って学ぶことができる環境を提供し、自主性や創造性を育てます。
そんなモンテッソーリ教育のアプローチに基づいて設計されているのが、知育こうさくワークというわけ!
学研は保育の現場で長年モンテッソーリ教育に携わってきているとのことで、そのノウハウが活かされた内容になっていますよ。
ほかのワーク教材とちがうところ
しまじろうの工作ワークのように、工作ワークは市場にたくさん出ています。
ほかのワークとはどんなところがちがうのかな?
このワークで特徴的なのは、以下の3点。
- モンテッソーリ教育の概要が載っている
- 取り組み方が詳しく書いてある
- 切る、貼る、折るに加えて、「編む」工作がある
特徴的でもあり、取り組みやすさにもつながっているポイントでした!
モンテッソーリ教育の概要が載っている
まず、モンテッソーリ教育の基本的な考え方や教育法を分かりやすく説明しているのがポイント!
ポイントとなる子どもの自己教育力、敏感期、集中現象といった内容の要点や、子どもの活動サイクルといった内容についてしっかりとまとまっています。
ワーク外での子どもとの接し方の参考にもなりますよ。
モンテッソーリ教育に興味を持つ初心者にも向いています。
取り組み方が詳しく書いてある
また、取り組み方についても詳しく書いてあるので進めやすいのも特徴の一つ。
モンテッソーリ教育についてのページも含めて5ページにわたって取り組み方のコツが書いてあります。
すごくくわしい~!
5ページというと長そうに見えますが、イラストが豊富で内容もまとまっているので読みやすいですよ。
ワークに取り組むときの大人の役割や「提示」の仕方といった、重要な要素が書かれています。
さらにそれとは別に、取り組むページにも要所要所で準備するもの・置き方などがイラストで載っているのもポイントです。
この進め方を元にやっていけば、モンテッソーリ教育の基礎を押さえた取り組み方ができるというわけ。
モンテ経験なしの人でも安心!
ちなみに、おうちモンテッソーリでは写真のようなトレーに活動に使うものをひとまとめにしておくことを推奨しています。
やりたいことにすぐとりかかれるよ♪
モンテッソーリのトレーについて解説した記事もあるので、気になる方はあわせてご覧くださいね。
切る、貼る、折るに加えて、「編む」工作がある
複数の紙を組み合わせて互い違いに通す「編む」工作が多いのも特徴です。
三つ編みや格子編み、ハートバッグなどが出てきます。
紙を編むことは、モンテッソーリ教育で重視されている活動の一つ。
- 手先の器用さや目と手の協調を養う
- 空間認識能力を向上させる(前後、上下など)
- 様々なデザインやパターンを試すことができ、創造力や表現力が育まれる
このようなメリットがあります。
とってもいい効果があるんだね~。
モンテッソーリ教育では、子どもたちが繰り返し練習を通じて学ぶことを重視しているため、同じ動きを繰り返す編む工作はうってつけってわけ!
ちなみに、フレーベル教育でも紙を編む活動は重視されていて、Gabe(教材のようなもの)では14つめにエントリーされているくらいですよ。
ハートバッグの作り方は当サイトでも紹介しています。
無料型紙やアレンジ例も紹介しているので、もっとやりたくなった方はぜひハートバッグの記事をチェックしてみてくださいね。
ハートバッグはスウェーデンのクリスマス工芸品として飾られるくらいなので、とってもかわいいです!
【3歳~】モンテッソーリ知育こうさくワーク
まずはこっちから!
4つのジャンルの工作が楽しめる、基礎編のワークになっています。
- はる:枠に合わせて、さまざまな形をのりで貼ります
- きる:線に合わせて、直線や曲線を切ります
- おる:角と角を合わせて、ぴったり重ねて折ります
- あむ:複数の紙を組み合わせて、互い違いに通します
最後は立体のバッグづくりがあり、ここまで学んだことをすべて活かせる内容になっていますよ。
必要なものは、のりとはさみだけ!
貼る系の内容は、意外と貼り先に自由が利くというのも面白いですね。
シールや貼る図形パーツには本当にたくさんの色と模様があって、その中から自分の好きなものを選んでOKなページが多くを占めています。
以下は、4歳の娘が三つ編みに取り組んだときの様子です。
最初に三つ編みに使う紙を切り分ける必要があるのですが、はさみの直線切りはこのワークをはじめ普段から工作でやっているのでなんなくクリアしました。
紙でやる三つ編みは初めての経験で少し難しく感じたようです。
しっかり折らないときれいに見えない!
最初こそ苦戦していたものの、ワークにある手順を見ながらやることでしっかり覚えられましたし、習得することができました。
最後にはくるっと丸めてブレスレットにしていましたよ。
かわいいー!
こんな工作はじめて♪
デザイン(イラストやカラー)が可愛いので、どんどん作品を作りたくなるようです!
まずは基礎編にチャレンジ
【4歳~】モンテッソーリ知育こうさくワーク発展編
次に紹介するのは発展編。
対象年齢が4~6歳と1歳分だけあがっています。
内容もその分レベルアップ!
基礎を何度も練習するのではなく、最初から実践があり工夫して取り組むタイプになっています。
3歳~のほうを先にやっておくといいですよ!
動物学や異文化理解などのエッセンスもちりばめられているところに、モンテっぽさを感じました。
例えば「はねのあるどうぶつ」「うみにいるどうぶつ」といったカテゴリーで仲間分けするカードの制作。
モンテッソーリ教育では動物学をとても重視していて、リアルなフィギュアを使って特徴を学ぶ機会をもうけたりします。
自然界への関心を広げることが子どもの生来の好奇心を刺激し、豊かな感覚体験につながるという考え方からだそう。
1歳くらいから、シュライヒなどのフィギュアに親しませるそうですよ。
世界の子どもたちのイラストがあったりも。
このような文化活動もモンテッソーリ教育では重視していて、子どもたちに幅広い知識や経験を提供し、世界を理解する力や異文化への理解と尊重を育むことを目的として行われます。
さりげなくエッセンスとして使われているのがいいなと思いました。
ほかの国の文化にも興味をもってくれるかも!
慣れたらこちら
モンテッソーリ知育工作ワークのメリット・デメリット
- 知識ゼロからしっかりモンテッソーリ教育ができる
- 共通パーツが大量にあり子どもの好みでちがいを出せる
- 意外と難易度高し
- 子どもとの関わりが多いので大変
メリット
ここまでに書いてきたように、知識ゼロからしっかりモンテッソーリ教育ができることが大きなメリット!
基本的な考え方をこのワークで知っておけば、押さえておくべきポイントがわかるので今後の子育てにも役立ちます。
これさえやっておけば、色々応用が利くのもイイ!
また、一般的なワークの場合は部品となるものが1対1となるものが大半かと思います。
が、このワークの場合は「同じ形でちがう色や模様」となる部品もかなりの割合で存在します。
▼このように、同じ形でちがう色や模様の部品がたくさんあります。
するとどうなるかというと……
世界であたしだけの作品できた~♪
ぼくもやる~!
子どもの好みでちがいを出すことができちゃうというわけ!
子どもが自分で選んで作った実感を得られるということで、より自己肯定感と達成感が高まります!
デメリット
デメリット、あるいは注意点としては、やや難易度が高いことが挙げられます。
親が必要に応じてフォローしながら進める形となりますので、その分ちょっと難しい印象。
それから対象年齢が3~5歳、4~6歳となっていますが、実際それくらい難易度に幅がある感じでした。
やりやすいのと大変なのがまざってるんだ~!
もちろん親からの提示やフォローなどがあればちゃんと達成できるので、そこはご安心くださいね!
▼簡単なのから難しいのにステップアップしていけるのでご安心を。
それにしっかりやりがいも感じられます。
逆に、その分親子のかかわりはほかのワークと比べると多め。
子どもが自分で集中できるようになってくると逆に手が離れるのですが、そこまでの間は例示したりサポート役に徹底する必要があります。
とはいえ、子どもの取り組みにかかわることで成長が感じられますし、単純に親子時間が充実するので、一概にデメリットにはならないはず。
幼児期の親子のつながりは将来的な自己肯定感や信頼関係にも大きくかかわってくることから、時間が許すならむしろ積極的にかかわっていくのが◎、といえるでしょう。
まずは基礎編にチャレンジ
慣れたらこちら
同じシリーズで、同じ特徴のシール貼りワークも出ていますので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
モンテッソーリ知育工作ワークレビュー|まとめ
おうちモンテッソーリの知育こうさくワークシリーズは、工作を通して、モンテッソーリ教育におうちで楽しく取り組むことができる優れたワークでした!
1冊の中にモンテッソーリ教育のエッセンスがつまっていて、取り組み方からしてこれまでにないワークとなっています。
手指の巧緻性アップや工作力アップに限らず、自発的に取り組む自己教育力のアップにも役立つモンテッソーリ知育こうさくワーク。
市販のワークとして手に取りやすいし、いま大注目のシリーズです!
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