ベビーサインとは?早くからやるとメリットいっぱい!赤ちゃん向けジェスチャーで言葉が発達
この記事では、ベビーサインがどんな育児法でどのように役立つのか、また使い方に至るまでを解説しています。
イオンやベビーザらスでベビーサインのイベントを見かけて、こんなふうに思った方、いらっしゃるのでは?
ベビーサインとはなんぞや?
ベビーサインとは、赤ちゃんがパパママとやり取りするためのジェスチャー。我が子も0歳の時に、育児にベビーサインを取り入れていました。
簡単なジェスチャーで赤ちゃんの気持ちが分かるので、とても便利!
何よりベビーサインに反応したり、サインをしている赤ちゃんの様子がとても可愛いんです^^
赤ちゃんとのコミュニケーションに役立って本当に良いものですよ♪
参考にしていただけたら嬉しいです!
\親子で楽しめる絵本タイプのベビーサイン本が出ました/
ベビーサインとはどんなもの?
ベビーサインは、まだ言葉が話せない赤ちゃんと身振り(ジェスチャー)を使ってコミュニケーションを取る方法です。
赤ちゃんが声を出せるようになるまでには、体の発達段階が十分に追い付いてくる必要があります。
その点、身振り・手振りは声を出せるようになる前からできちゃうんです!
赤ちゃんは話せなくてもいっぱい考えてるんだね~。
大人が思っているよりも赤ちゃんの理解力はすごくて、話せなくても聞いた言葉をなんとなく理解できているんです。
だからこそ声の代わりにジェスチャーでやり取りをスタートさせることができるんですよ。
ベビーサインの歴史
ベビーサインは、アメリカで生まれたもの。
児童発達心理学者であるDr. Linda Acredolo(リンダ・アクレドロ)先生と、Dr. Susan Goodwyn(スーザン・グッウィン)先生が共同研究を行い、「ベビーサイン」と名付けました。
日本では2000年に、吉中みちるさんがご自身のベビーサイン育児法を記した著書『親子で楽しむベビーサイン』を出版したのをきっかけに、知られるようになりました。
アメリカ版とのちがいは、日本手話を用いているところ。
アメリカベビーサインと同じものも多いですが、日本独自のサインもあります。
ベビーサインは、その歴史や発展を通じて、赤ちゃんと保護者がコミュニケーションを効果的に図る手段として認識されるようになりました。
現在では、多くの親子がベビーサインを学び、その効果を実感しています。
ベビーサインの特徴
ベビーサイン自体の特徴としては、以下の2点が挙げられます。
- 赤ちゃんからコミュニケーションできる
- ものや気持ちを表現する
特徴を詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんからコミュニケーションできる
赤ちゃんにとって、話すことはとても難しいこと。
生後2か月くらいから「あー」「うー」などの喃語(なんご)が出始め、1歳くらいから言葉が出てくると言われています。
でも、きちんと発声するには口や舌の筋肉をうまくコントロールしなければなりません。
その点、手指は比較的早くから動かすことができます。
ベビーサインを使うことでどんどんコミュニケーションをし始める赤ちゃんもいるそうですよ。
赤ちゃんとやり取りができるって、本当に楽しい!
ものや気持ちを表現する
ベビーサインにはたくさんの種類があります。
普段の生活に関係するものをベビーサインとして教えてあげると、手の意味をだんだん理解してきます。
ミルク!
おいし~い!
言葉に出せなくても、サインでものや気持ちを表してくれます。
もっとちょうだい!
お座りができるようになると両手があくので、赤ちゃんからベビーサインで欲求を表現することもあるんですよ♪
赤ちゃんでも、きちんと自己主張できるのね!
他の赤ちゃんがベビーサインを使っている動画もあるので、タップして見てみてくださいね。
私がベビーサインに出会ったのは、トイザらス・ベビーザらスのベビーサイン講習会でした。
映像や絵本の事例を見ながら、簡単なベビーサインをいくつか学べます。
講習会は定期的に開催されているので、内容が気になる方はぜひトイザらスのお知らせをご覧くださいね!
ベビーサイン体験教室は、ベビーザらス・トイザらスで定期的に開催されています!
初めてのベビーサインにおすすめの種類を紹介
初めてのベビーサインは、お座りができて両手が自由になる頃(おおむね生後6か月~)から使います。
ベビーサイン講座で「はじめてにおすすめのサイン」として教えていただいたのは、以下の6つ。
- ミルク(おっぱい)
- もっと
- おしまい
- お風呂
- ねんね
- おむつ(大)
ミルク(おっぱい)
もっと
おしまい
お風呂
ねんね
おむつ
出典:ベビーサイン表|NY wonder – ニューヨークワンダー マガジン(PDFファイル)
ミルク、ねんね、など基本的なお世話のサインから覚えやすいものまで6種類。
ねんねのサインはわかりやすいわよね。
簡単なので、まずはここから覚えてベビーサインの効果を実感してみましょう。
ちなみに、大人が見やすい場所にサインの表を貼っておくと、すぐに見て使うことができます◎
アメリカ版はWebでサインの一覧が公開されていますが、日本版は調べてもすべて出てきません。
本を購入するか、ベビーサイン教室に通うことで、イラストの表やカードがついてきますので、取り組む予定の方はチェックしてみてください。
サイン表があると、たくさんあって覚えられないひとも安心だよね♪
ベビーサインはいつからできる?月齢別教え方
ベビーサインを始める適切なタイミングは、赤ちゃんが手を使って意思疎通ができるようになる時期です。
一般的には、6か月頃から始めることが推奨されています。ただし、個々の赤ちゃんの発達には差があるため、もっと早く始めたり、少し遅く始めたりしても問題ありません。
最初は反応がありませんが、赤ちゃんと向き合うことは信頼関係を築くことにつながります。
ベビーサインを始める際には、まず基本的なサインから学び始めましょう。
例えば、先ほど挙げたような「ミルク」「もっと」「おむつ」などの日常的なニーズに関連するサインからスタートすることが良いでしょう。
次第に、赤ちゃんの興味がある対象や行動に関連するサインも追加していくことが効果的です。
生後0か月~5か月くらい(ねんね期)
ねんね期は赤ちゃんとの信頼関係を築く期間。赤ちゃんに向き合って、たくさん声かけをしてあげましょう。
静かな環境でママパパの声に集中できるようにするのも大切。
赤ちゃんとの間に信頼関係を築くことは、順調なベビーサインのスタートにとても重要性なのです。
生後6か月~8か月くらい(お座り期)
この頃からはじめてのベビーサインを覚えていきます。
先ほども挙げた6つのサインから覚えるのがおすすめ。ママパパが実際にやってみせましょう。
最初は、すぐには赤ちゃんの反応は返ってきません。1歳頃から反応したりサインを見せてくれる子が多いそう。
赤ちゃんが手の動きを見ているようであれば、スタートとしては順調です。
慣れてきたら、「ボール」などの種類を追加しても良いと思います。
ボールのベビーサイン
生後9か月~1歳くらい(はいはい期)
行動範囲がぐっと広がります。
赤ちゃんが興味を示すものの名前をサインで教えてあげます。
語りかけ+ベビーサインが基本です。
1歳くらい~(つかまり立ち、あんよ期)
手指の動きが上達してきて、サインを短期間で覚えてしまうことも。
言葉と同時に、サインがどんどん出てきます!
1歳半くらいまでに、30~40種類のサインを使いこなすと言われています。
サインの種類は、以下のサイトが辞書のように使えて分かりやすいです。アメリカのベビーサイン普及団体のサイトです。
参考:Baby Sign Language Dictionary|Baby Sign Language
ベビーサインを習得する方法
ベビーサインは親子のコミュニケーションを助ける効果的な方法です。
ベビーサインを学ぶためのリソースや方法は多岐にわたります。
この章では、本や動画、教室など、ベビーサインを習得するためのさまざまな方法を紹介します。
本を利用する
やっぱり本はすぐに手に取れますし、辞書的に使うなら一番勝手が良いです!
ベビーサインに関する本は数多く出版されており、初心者向けから上級者向けまで幅広い内容が揃っています。
これらの本を利用することで、ベビーサインの基本的な知識や実践方法を学ぶことができます。
ベビーサイン本のおすすめを紹介した記事もありますので、気になる方はご覧くださいね。
動画教材を活用する
インターネット上には、ベビーサインに関する無料動画がたくさんあります。
動画を見ながら学ぶことで、実際のサインの動作やタイミングを視覚的に理解しやすくなりますよ。
YouTubeでは日本ベビーサイン協会の動画がたくさんあがっているので、保存して見られるようにしておくと良いと思います。
教室やワークショップに参加する
ベビーサイン教室やワークショップが各地で開催されています。こうした場では、プロのインストラクターから直接指導を受けられるだけでなく、他の親子と交流しながら学ぶことができます。
ベビーサインに関心がある親子が集まるので、情報交換や相談ができておすすめです。
仲間と一緒に学ぶことは、モチベーションの維持にもつながりますね。
赤ちゃんから通える育脳教室も刺激になりとてもおすすめですよ。
これらの方法を組み合わせて、ベビーサインを効率的に学ぶことができます。自分や赤ちゃんに合った学習方法を見つけ、楽しくベビーサインを習得しましょう。
また、ベビーサインを学ぶ際には、継続性が重要です!
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで徐々に慣れていきますよ。
赤ちゃんと一緒に楽しみながら学び、コミュニケーションのスキルを向上させていくことが大切です。
ベビーサイン教室には通った方が良い?
生後6か月頃から1歳半頃までの子が通える、ベビーサイン教室。
やっぱり教室に通った方が身につくのかな?
私は先ほどご紹介した本やアメリカのサイトなどを見て独自に勉強したので、教室に通わなくてもできるといえばできます。
一方で、教室に通うメリットもたくさんあります。
- 実際の手の動きが分かる
- サインが出るまで続けることができる
- お友達ができる
先生が丁寧にサインを教えてくれるところが最大のメリット!
手遊び歌や絵本の読み聞かせなどで楽しく取り入れる方法も教えてくれるので、赤ちゃんにとっても楽しいイベントになるはずです。
ベビーサイン育児をしているお友達もでき、仲間同士会話がはずみそうですよね!
ベビーサイン教室は、こちらから検索できます。
>> ベビーサイン教室を探す | 一般社団法人 日本ベビーサイン協会
トイザらス・ベビーザらスやイオンなどでもベビーサインの出張教室が開かれる場合があります。
ベビーザらス・トイザらスのベビーサイン体験教室は、こちらから検索できます。
>> 日本ベビーサイン協会の体験教室 in ベビーザらス
ベビーサインはメリットいっぱい!我が家が感じた効果
ベビーサインは赤ちゃんと保護者が手話のような方法でコミュニケーションを取ることを目的とした言語です。
では、ベビーサインのメリットとはどんなものでしょうか。
我が家が感じた効果を踏まえて、メリットをまとめてみました。
- 赤ちゃんの伝えたいことがわかる
- 赤ちゃんの健康に役立つ
- 親子の絆を深める
赤ちゃんの伝えたいことがわかる
ミルクやおっぱいが飲みたいときに「ミルク」のサインをしてくれたり、もっと食べたいときに「もっと」のサインをしてくれるなど、欲求を伝えてくれます。
伝わらなくて泣き出す前に対応できるので、育児ストレスが減るというメリットもありますよ。
赤ちゃんの健康に役立つ
赤ちゃんの健康に役立つことがあるのもメリット!
例えば、「痛い」のサインで、赤ちゃんが痛みを訴えていることに気がつけます。
泣き声だけだと空腹やおむつなどと判別がつかず、なかなか気づいてあげられないこともあります。赤ちゃんから教えてもらえるのは良いですよね。
ベビーサイン講習会で観たVTRでは、飲み物が「冷たい」という感覚的な実体のないものも表現していました。
そんなとき、ちょうど良い温度にしてあげることができます。
サインを使うことは、健康管理にも役立つんですね。
親子の絆を深める
ベビーサインで赤ちゃんの気持ちが分かるので、ママパパとしても嬉しいですよね!
サインのお陰で、暖かくて幸せな気持ちになれました。というエピソードもあります。
育児をしているとどうしてもイライラすることが多いですが、サイン生活で笑顔が増え、親子の絆も深まるのです。
以上のように、ベビーサインは言葉の発達促進や親子のコミュニケーション向上など、さまざまなメリットがあります。
ベビーサインを学ぶことで、赤ちゃんと保護者がより良い関係を築き、互いの成長をサポートし合うことができるでしょう。
ベビーサインにデメリットは?話し言葉は遅れない?
私自身はベビーサインのデメリットを感じていません。
よく言われるのが、言葉の習得に悪影響があるのでは……という点。
ベビーサインを学んでも話し言葉が遅れない理由は、ちゃんとあるんです。
- 語り掛けと同時に行うから
- モノの名前を早いうちから理解できてコミュニケーションが好きになるから
ベビーサインは、必ず語り掛けと同時に行います。そのとき、赤ちゃんは大人の声をたくさん聴くことになります。
また、モノの名前や現象を早いうちから理解できるようになります。そのため、言葉をどんどんインプットできるのです。
また、ママパパに伝わった! という喜びは、さらに多くの言葉を習得しようとするやる気にもつながります。
実際、うちの子は言葉の習得に悪影響はありませんでした。
ベビーサインと併用しながら、生後8か月くらいから意味ある言葉をたくさん話し始めるようになりました。
上の子は生後6か月半くらいから始め、最初に教えたのは、「ミルク(おっぱい)」のベビーサインです。
見せ始めてすぐには反応はなかったものの、数日でフン、フン、と鼻を鳴らして反応するように!
自らサインをしてくれることもありました。
その後は、以下のサインを教えました。
- もっと
- おいしい
- おしまい
- お風呂
実は上の子は言葉が出るのが早く、ベビーサインを使いこなす前に話せるようになっていました。
そのため、ベビーサインの効果でコミュニケーションが取れるようになったかは分かりません。
ただ、サインを使って身近な言葉を教えていったおかげか、何でも指を指してお話したそうにしています。
いろんなモノ・ことに興味津々だもんね!
娘のびっくりするくらいの言葉への興味には、ベビーサインが一役買っているのは間違いないと言えます。
何しろ、1歳3か月後半ですでに3語文が出ていたくらいですので(笑)。
ですので、ベビーサインを使うことにデメリットはありませんよ!
▼赤ちゃんへの言葉の教え方の記事も興味がある方はご覧ください。
ベビーサインで育児を楽しくしよう
以上、ベビーサインについてまとめてきました。
コミュニケーションの楽しさを早い時期から味わうことができるので、育児が楽しくなるかも!
赤ちゃんへの語りかけに身振りを添えるだけなので、簡単に取り組むことができます。
ぜひご紹介した簡単なサインから始めてみてくださいね!
もっと自分で学んでみたいという方は、書籍も参考にどうぞ♪
こんな記事もおすすめ
参考文献:ベビーサインに関する学術研究
- Impact of symbolic gesturing on early language development.(初期の言語発達に対する象徴的な身振りの影響)。Journal of Nonverbal Behavior、24 (2)、81-103 ページ。
- Acredolo、LP、および Goodwyn、SW (2000 年 7 月)。The long-term impact of symbolic gesturing during infancy on IQ at age 8.(幼児期の象徴的なジェスチャーが 8 歳の IQ に与える長期的な影響)。英国ブライトンの国際乳児学会の会議で発表された論文。
- ブリー・ムーア、リンダ・アクレドロ、スーザン・グッドウィン (2001 年 4 月)。Symbolic gesturing and joint attention: Partners in facilitating verbal development(象徴的な身振りと共同注意:言語発達を促進するパートナー)。小児発達研究学会の隔年会議で発表された論文。
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