絵本棚をダンボールで作ろう♪子どもが使いやすく本好きになる収納の作り方
子どもが0歳のころ、ダンボールと牛乳パックで絵本棚を作りました。
子育ての参考にしようと読んだ「モンテッソーリ教育」本で、子どもの自主性を育てる絵本棚として“表紙が見える”・“子どもが自分で手に取れる”絵本棚を推奨していたんです。
0歳でも絵本を引っ張り出せる高さなので、絵本にどんどん手を伸ばして読むようになりますよ!
階段状にするためには、丈夫な牛乳パックを使います。
パックを集めなければいけない点はちょっと大変ですが、しっかりしたものができあがるんです。
製作過程を写真で詳しく載せているので、ぜひ参考になさってくださいね。
子どもがどんどん本を読むようになるのに、この絵本棚はとても効果的です。
読書好きになる他のテクは「【実体験】子どもが本好きに育つ方法を大公開」や「絵本棚で表紙が見える子どもが手に取りやすい商品まとめ」も参考にしてください。
読み聞かせ会をする図書館員の立場から解説しています。
赤ちゃんでも使える!ダンボール製絵本棚
うちの子は生後4か月ごろから家中をズリバイするようになりました。
おかげで目に付くところに絵本や布絵本があると、まっしぐら!
ものすごいスピードで向かっていくんです。
そのため、赤ちゃんでも表紙を見てどれに手を出そうか選べるような絵本棚を作ってみました。
赤ちゃん期の写真はあまりないので参考にならないかもしれませんが、3歳になってからの写真が以下。サイズ感が伝わるでしょうか。
高さも低めに抑えて、しっかり手を伸ばせば届くサイズにしています。
0歳の知育でも大切な読み聞かせを習慣化したいなら、ぜひおすすめ!
気に入って、青い布の初代を寝室用に、緑の布の2台目を作ったくらいお役立ちです^^
手作りダンボール絵本棚の寸法
今回作るのは、以下のサイズの絵本棚です。
- 牛乳パックを横に2本つなげた幅
- 高さは3段
- 18冊くらい収納可能(※あまりギュウギュウにつめないほうが選びやすいです)
だいたい、横39cm×縦35cm×奥行27cm の大きさです。
各パーツのサイズ
それぞれのご家庭で作りたいサイズ感・用意できる材料がちがうと思いますので、あくまで例になります。
これから解説していく作り方を参考に、使用する材料に合わせてサイズを変えてみてくださいね。
手作りダンボール絵本棚の材料と道具
必要な材料
- 牛乳パック:12本(3段にする場合)
- 新聞紙
または チラシ
または 牛乳パック(1本につき4本) - ダンボール:大き目2枚~3枚
- 布 または リメイクシート
必要な道具
- ガムテープ
- ボンド
- はさみ
- カッター
- 梱包用のひも(ビニールひも)
- 辞書などの重し(洗濯バサミでも可)
牛乳パックは洗って乾かし、切り開かずにそのまま取っておいてください。
ダンボールは、商品パッケージ用の汚れがなくきれいなもの(例:おむつの箱)を使うのが安心です。
布やリメイクシートはカバー用。どちらも100円ショップで購入できます。部分的に柄を変えても素敵ですよ♪
今回はこんな感じの布を用意しました。
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ボンドはよく見る普通サイズだと全然足りません。複数個用意するか、500mlのペットボトルサイズを購入してくださいね。
▼うちで使っているボンド。たっぷり使えて◎ 速乾タイプがおすすめです。
ダンボール絵本棚の作り方
実は、ダンボール絵本棚を作るのは2回目です。
前回は大きなダンボールを使って中にパーツを入れていく方式で作りました。
が、内側のパーツに幅が出てしまい、3段目の牛乳パックが入れられず、調節が不可能に……(泣)。
ですので、今回は内側のパーツから作成。途中で幅が出てしまっても、臨機応変にサイズを変えることができます。
ねらい通り、スムーズに作ることができましたよ~!
では、さっそく作っていきましょう!
作業時間:3日間
※作業1日+ボンドをひと晩乾かす日数×2
段の作り方
まずは、絵本を載せる部分の「段」を作ります。
牛乳パックをご用意ください。
牛乳パックの口をしまう
牛乳パックの注ぎ口に切れ込みを入れ開いたら、口を内側に折ります。
新聞紙やチラシで補強
牛乳パックの中に、新聞紙やチラシをガチガチに詰めます。
パックを握ってみて、簡単につぶれないくらいにしてください。
ここまでを12個分行います。
新聞紙やチラシが用意できない方は、牛乳パックでも代用可能。
口を内側に折った2本をたたんで写真のように重ねたら、絵本が乗る面を上にして立てて入れます。
4本くらい入れれば、つぶれないようになります。
牛乳パックをつなげる
牛乳パックの口と口を合わせ、2本ずつくっつけます。
接着にはガムテープを使い、しっかり覆ってください。
2段目、3段目は縦にもぐるぐる巻きにすると安心です。
1段目:2本
2段目:2×2段
3段目:2×3段 =計12本です。
3段作ると、写真のような階段になります。
牛乳パックに布を貼る
牛乳パックに布を貼ります。
布を貼るにはガムテープが便利。
布を包むようにし、しっかり引っ張りながら、端を留めます。
最初ボンドで貼っていたのですが、乾くのに時間がかかります。
完成すると見えない部分なので、ガムテープの使用がおすすめです。
3段分、布を貼ります。
絵本を乗せる部分の「段」は、これで作成完了です。
仕切り板の作り方
次に、各段にはさむ仕切り板を作ります。
- 前面
- 前から2段目
- 前から3段目
- 背面
全部で4枚です。
真ん中の点線は、折り線。要は、大きなダンボールを半分に折り、2枚重ねの状態にするんです。
2枚重ねにすることで、丈夫になります。
背面の板はかなり大きく、折り目を入れられるようなダンボールが用意できませんでした。
ですので、ダンボールを2枚つなげて作っています。
ダンボールに布を貼る
仕切り板用のダンボールをカットしたら、布を重ね、包むように貼ります。
ここでもガムテープを使用。
ダンボールを貼り合わせると見えなくなるので、大胆にペタペタ貼っても大丈夫です。
ダンボールを貼り合わせる
片側のダンボールにボンドを塗り、折り目で折って貼り合わせます。
ボンドが乾くまで、辞書などで重しをするか、洗濯ばさみではさんで固定してください。
これでしっかりくっつきます。
4枚分行います。
牛乳パックに背面の板を貼る
牛乳パックと仕切り板をくっつけます。
まずは、3段目の牛乳パックにボンドを塗り、背面の板に接着。
牛乳パックと仕切り板の底を合わせてください。
牛乳パックに仕切りを貼る
3段目の牛乳パックにボンドを塗り、前から3枚目の仕切りを接着します。
この作業をくり返します。
乾くまでひもで固定する
すべての牛乳パックと仕切り板がくっついたら、ビニールひもでぐるぐる巻きにして固定します。ひもの固定は、縛るよりガムテープを貼った方が簡単です。
ボンドが垂れてくることがあるので、下には余ったダンボールや紙を敷いておいてください。
ゆるくならないように、しっかり引っ張って巻いてくださいね。
乾くまで、一晩くらい置いておきます。
以上で仕切り板の作成は完了です。
サイドの板の作り方
サイドの板の寸法をおさらいです。
ダンボールをカットし布を貼る
サイドの板の形にダンボールを2枚カットします。
布を重ね、包むようにガムテープで貼ったら、片側のダンボールにボンドを塗り、真ん中で折って貼り合わせます。
ボンドが乾くまで、辞書などで重しをするか、洗濯ばさみではさんで固定してください。
サイドの板を接着する
側面にボンドをたっぷりと塗り、サイドの板を接着します。
スキマができないようにビニールひもでぐるぐる巻きにし、端はガムテープで固定します。
ひと晩放置して乾かします。
しっかり固定されているのを確認したら、テープとひもをゆっくりはがしてください。
以上でできあがり!
お疲れさまでしたm(__)m
アレンジ例
今回は、中の布のデザインを段ごとに変えてみました。
大きさは上から見える範囲だけで良いので、お好みの布があったらやってみてくださいね。
また、ダンボールの折り目を隠すためにポンポンテープをボンドで貼りました。
ボンド×布ってすごくしっかりくっつくので、はがれません!
頑丈なダンボール絵本棚を作るコツ
絵本棚は子どもが使うからこそ、安全のために耐久性を確保したいですよね。
作るときのコツは、この2点です!
- 固定するときに木工用をボンドをケチらずどんどん使うこと。
- 乾かす間はしっかりビニールひもでしばって固定すること。
パーツ間にすきまができてしまうとそこから壊れてしまうので、ボンドをたっぷり使い、ひもで固定してくださいね。
手作りダンボール絵本棚のメリット
ダンボール絵本棚、5年以上使っていますが、思ったより丈夫で目に見えて劣化しているところはありません。
0~1歳のときはリビングに、それ以降は寝室に置いて読み聞かせ習慣の定着に役立ちました。
ほかにも感じたメリットがあるので、ご紹介しますね。
手に取りやすい高さ
子どもが自分で手に取りやすい高さに設計することができるため、子ども自身が選ぶ能動的な学びを促進します。
はじめてにこのような絵本棚を知ったのはモンテッソーリ教育の本でしたが、モンテッソーリ教育では子どもの自主性を尊重し、自発的に学び取り経験することを重視します。
ダンボール絵本棚は、このような特長からこの教育方針に適していると言えます。
おうちモンテッソーリ教育にご興味がある方は、環境づくりの一環として手作り絵本棚はとてもおすすめですよ。
ちなみに、赤ちゃんの時期はおもちゃ棚も一段で手に取りやすいものを使っていました。現在はおままごとのテーブル代わりにしたりと、色々使えています。
表紙が見えるデザイン
絵本の表紙が見えるデザインは、子どもの興味を引きつけ、自分で読みたい本を選ぶ動機付けになります。
我が家は子どもが二人でそれぞれ興味がある絵本を買っていたら収まらなくなったため、既製品の大きなものに移行しました。
新しい絵本棚も表紙が見えるデザインにしたのは、まさに上記のメリットを引き出すための効果的なツールだったから。
上からサッと取り出し、サッと入れるだけというのも良くて、お片付け習慣もつきました。
▼我が家が買った絵本棚や、皆さんがお持ちのおすすめ絵本棚を一覧でまとめた記事もあります。あわせてご覧ください。
軽くて安全
ダンボールは軽く、もし倒れたりぶつかったりしても怪我のリスクが低いです。子どもが自由に使える安全な環境を提供できます。
また、軽いため、配置の変更が容易で、成長や興味に応じて空間を変化させることができますよ。
リサイクルが容易
ダンボールはリサイクルが容易な素材。これは、持続可能な価値観を子どもに教える良い機会にもなります。
ダンボール自体、加工がしやすいので、親子で一緒に棚を作る楽しいプロジェクトにもなりえますよ。
必要に応じてカスタマイズや変更も容易に行えるのが良いところです。
もし不要になっても、解体して燃えるゴミに出すことができます。
みんなのダンボール絵本棚作品
当記事を参考に、ダンボール絵本棚を作ってくださった方々の作品をご紹介します!
カバーに100円ショップのリメイクシートを使用される方が多く、高コスパで可愛く仕上がっております♪
ご掲載希望の方はぜひInstagramのメッセージか当サイトのお問い合わせよりご連絡ください。
ダンボール絵本棚の作り方まとめ
手作りしたダンボール絵本棚は、すっかり子どもお気に入りの絵本棚になりました。
一番うしろにある絵本もしっかりキャッチできていますよ♪
牛乳パックを集めるのが大変ですが、その分耐久性もバッチリ。
ぜひ作ってみてください!
おすすめ記事
おすすめ絵本やおもちゃの記事もご覧くださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
これ1歳の子に作って、2歳になってからは本も増えて入りきらなくなったので本置き場としての役目は終えました。
今では後ろに倒してプラレール棚になってます!!
プラレールが奥行きぴったりで感動してます!!
本当に作ってよかった。素敵なレシピを共有していただいてありがとうございました。
作ってくださった方、ありがとうございます<(_ _)>