伝承遊びおもちゃを家族で楽しもう!昔ながらの遊びの種類と由来一覧
この記事では、昔から日本にある「伝承遊び(でんしょうあそび)」の種類やおもちゃをまとめました。
昔ながらの遊びというと、かるたやコマ回し、すごろくなどが有名ですよね。
最近では遊びの種類が増えたことからわざわざ昔の遊びをすることは少なくなりましたが、実は知育に大切な要素がいっぱいあるんです!
家族みんなで楽しめるのも良いところ。
お正月だけとは言わず、いつでも、みんなで楽しんでみましょう!
お正月の絵本をどどっとまとめた記事もあるので、後で見てくださると嬉しいです!
▼最近遊んだ「しりとりビンゴ」もおすすめ。かなり頭を使って、盛り上がる!
伝承遊びの種類いろいろ
伝承遊びは大勢で楽しむものが多いですよね。
自分で考えて動いたり、仲間と工夫したり。
個人能力の向上だけではなく、社会性が身につくなど、大切な要素がたくさん含まれているんです。
そんな伝承遊びの種類とおすすめのおもちゃを、由来をまじえながらご紹介します。
- かるた
- 凧あげ
- けん玉
- コマ回し
- すごろく
- 折り紙
- お手玉
- わらべうた
伝承遊び1:かるた
定番の伝承遊びといえば、「かるた」です。
名前の由来はポルトガル語で手紙やカードを表す「カルタ(carta)」と言われていますが、同様の遊びは日本にポルトガル文化が伝わる前からありました。
それは平安時代に貴族の間で遊ばれていた「貝合わせ」。
2枚の貝を両者に分けて床に列べ、絵柄が同じものを取り合ったりして遊びました。
かるたは小さな子でも言葉を覚えたり、絵を見て楽しめます。
大人も子どもも対等に遊べるのが良いところよね。
誰が一番先に取れるかな~?
ドキドキだね!
ちなみに、かるたは録音すると遊びやすいです。参考になる録音方法はこちら。
iPhoneで平仮名一つずつ録音(間をとって録音、二回読む)→ランダム再生
ちなみに我が家は「核家族、パパは帰宅が遅い、一人っ子」家庭なので、普段の日にカルタはどうやって遊ぼうか…となりましたが、<iPhoneで平仮名一つずつ録音→ランダム再生>で解決しました。間をとって録音、二回読むなど工夫も必要ですし、そもそも録音自体が結構面倒ですが、一度やればずっと使えるので良かったと思います。
ぐりとぐらかるた | 中川 李枝子, 山脇 百合子 |より引用
おすすめかるた1:ぐりとぐら
あの『ぐりとぐら』がかるたになりました!
絵本から飛び出したような美しい絵柄が特徴。
しかも、文章をしっかりイメージできる絵なのです。
読み札も、子どもに読んで聞かせたいリズムが良い文章になっていますよ。
言葉と絵の関係性がしっかりしているので、3歳くらいからでも遊べそうです。
我が家も、子どもがひらがなが読めるようになったらコレを買おう!
と決めています。
おすすめかるた2:にほんごであそぼ・ことわざかるた
テレビ番組『にほんごであそぼ』のコーナー「ことわざかるた」のかるたです。
教育学者の斎藤孝先生が選んだ“こどもに覚えてもらいたいことわざ48”が絵合わせになっています。
あいうえおの各文字1つずつではなく、「い」が3つあるといったところが特徴的!
ことわざって覚えようとしてもなかなか記憶できないものですよね。
口に出して絵を見て遊びながら学ぶ!
これがことわざを覚える近道です。
ことわざ48種類についての解説もひとつひとつあるので、意味までしっかり定着させることができますよ。
伝承遊び2:凧あげ(たこあげ)
凧あげはお正月の風物詩といった感じですが、最近では一年中楽しむ人も多い遊び。
風を感じたらいつでも楽しめるのが良いところですよね!
凧あげの由来は諸説あります。
紀元前2世紀ごろに、敵陣の距離測定のために凧を飛ばしたという話、東南アジアの島で船の帆を模して飛ばしたという話などいろいろあります。
日本では、中国から伝わったものとされるのが通説。
中国の凧は鳥など生き物の形を模したものが多く、農作物の出来を占ったり地形を計測する目的でも使われていたとか。
日本には平安時代に伝わったとされています。
子どもと遊ぶには、骨がないものが安全でおすすめ。
また電線には注意して遊びましょう。
公園とか、浜辺とか、広いところで走って遊ぼうね!
おすすめの凧・カイト:ポケットカイト
子ども向け凧の一番のおすすめは、ポケットカイト!
特長は、ふつうの凧にあるロッド(骨)がないところです。
柔らかいから危なくありませんし、簡単に風に乗せて楽しめます。
収納ケース付きで、小さくたためて持ち運びができるところも便利ですよ♪
伝承遊び3:けん玉
けん玉は誰もが小さいころに一度は遊んだことがあるのではないでしょうか?
日本人にとってはなじみ深いおもちゃですが、実は日本生まれではないんです。
見た目も日本ぽいのにね!
けん玉は世界各地にあり、英語でカップ・アンド・ボール(Cup and Ball)、フランス語でビル・ボケ(Billebouquet、現代フランス語ではBilboquet)、ドイツ語ではクーゲル・ファング(Kugelfang)と呼ばれています。
しかし起源についてはよく分かっていないそう。
もっとも古い記録では、16世紀のフランス国王・アンリ3世が遊ぶ様子が文献に記されているということです。
日本では19世紀の文献に初出、現在親しまれている形のけん玉は大正時代に発明されました。
大正時代のけん玉は「日月ボール(にちげつボール)」という名前だったそう。
なんかかっこいい!
けん玉にはたくさんの技がありますが、初心者は動画を参考に取り組んでいくと分かりやすいですよ。
おすすめけん玉1:プロが設計したお子さんに最適なけん玉
けん玉のプロが設計した、幼児~小学校低学年に最適なけん玉だそう。
持ち手がスリム、玉がお皿にフィットしやすいサイズになっているなど、特にはじめてけん玉をする幼児さんにぴったりな工夫がされています!
このけん玉でお皿に乗せれるようになってから普通のけん玉に移行すると、スムーズに楽しめるそうですよ。
おすすめけん玉2:はじめてのけん玉
対象年齢:4歳ころ~
こちらも子どもが持ちやすい小さめサイズのけん玉です。
玉も軽くて持ち上げやすいから、何度も挑戦して楽しめますよ。
玉の色がたくさんあるところも嬉しいね!
お気に入りカラーを見つけてください♪
伝承遊び4:コマ回し
コマも伝統的なおもちゃの一つ。
シンプルですが熱中して遊べます。
最近ではコマを回せない子どもが増えているんだそう。
コマを回す動きって日常ではなかなかしませんしね。
あまりしなくなってしまった遊びですが、指先の動きの練習にもなるのでおすすめですよ!
コマは世界各地にあり、いずれも歴史が古いです。
シンプルな遊びなので、自然発生的にできたと考えられています。
エジプトでは紀元前1500年ごろの独楽が発見されているそうですよ。
日本最古のコマは、7世紀ころの藤原京跡から出土したものだそうです。
その後縁日などで余興として楽しまれるようになり、コマがきれいに回る姿から「お金が回る」、「物事が円滑に回る」などの意味を込めてお正月に遊ぶようになりました。
おすすめコマ1:鉄輪こま
対象年齢6歳以上
生産物賠償責任保険加入済み
どことなく懐かしい!
ひもがついている、昭和の時代から愛されているスタンダードなコマです。
鉄の芯なので、プラスチックや木の芯に比べて格段に回りやすいのが特徴。
ひもも巻きやすいので、力がない子どもでも強い回転を与えることができますよ。
お孫さんと一緒に楽しむのもいいですね^^
おすすめコマ2:ハイメス社のスターコマ
お子さんが小さいならこちらがおすすめ!
ドイツにあるHeimess(ハイメス)社の木製ビーズの付いたコマです。
指で触れるだけで動かせるので、赤ちゃんとの伝承遊びにぴったり。
もちろん大人は真ん中の丸い部分をにぎって回すこともできますよ。
くるくるとまわったときの模様も面白い!
おすすめコマ3:逆立ちコマセット
指先でつまんでひねって回すコマです。
小さな子でも遊びやすいと思います。
逆立ちコマは、回転の最後にコマが逆立ちするんですよ。
5色セットだから、家族でトライ!
一斉に回して、だれが一番長く回るか競ってみよう!
写真は我が家にあるイタリア・レシオ社「逆立ちコマ・アンティ」です。
原色使いでシンプルな見た目が可愛いです♪
ちなみに、小さな子だとコマがあちこち飛んでしまうことがあるかもしれません。
コマが飛び出しづらいように、トレーもあると便利ですよ。
じっくりまわる様子が確認できてGood!
フチがある平らなトレーなら何でもよいので、おうちで探してみてくださいね。
伝承遊び5:すごろく
すごろくは遊びながら数や言葉に親しめる、立派な知育おもちゃ!
進んだこまの内容がどんなものかドキドキしながら楽しむことができますし、大人も子どもも対等に遊べるのが良いところです。
語源は、さいころを2こ振り、双方に6が出ると最大に進めることが「双六(すごろく)」ということから。
現代の私たちが遊ぶすごろくに似た「絵双六」は江戸時代に流行したもの。
当時は旅の道順通りに進めていく「道中双六」が楽しまれたということです。
明治時代以後は、文明開化や富国強兵をテーマにするなど、国民教化の手段としても使われるようになりました。
人生ゲームやモノポリーも、すごろくの影響を受けて作られたおもちゃです。
お正月にすごろくをするのは、一年の運試しという目的があるようですよ。
おすすめすごろく1:わくわくすごろく大冒険
対象年齢:4歳くらい~
この本はすごいです!
すごろくを中心に、なんとゲームが31種類も収録されています。
- たべあるきすごろく
- スポーツすごろく
- うみすごろく
などなど……。
バラエティー豊かだから、飽きずに楽しめます。
▼Amazonで内容を試し読みできます! チェックしてみてくださいね。
おすすめすごろく2:鬼滅の刃すごろく
人気漫画『鬼滅の刃』のすごろくが無料ダウンロードできます!
アニメーション制作を手がけるufotable描きおろしだから、とってもクオリティが高い!
コマも炭治郎たちの着物を模した模様で可愛いです♪
ダウンロードページ:
スペシャル | 劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイト
A3サイズなので、家庭用プリンターでは印刷ができないご家庭も多いですよね。
印刷はコンビニプリントを利用するのがおすすめです!
▼セブンイレブンのネットプリント利用手順
セブン‐イレブンで簡単プリント ~ネットプリント(個人のお客様)~
▼ローソン・ファミマ・ポプラのネットプリント利用手順
ネットワークプリント|パソコン・スマホから登録、コンビニで印刷
おすすめすごろく3:こども六法すごろく
対象年齢:6歳くらい~
大人気の子ども向け法律書『こども六法』のすごろくが登場しました!
子どもにとっても身近な「法律」が、遊びながら学べます。
基本は普通のすごろくと同じ遊び方。
面白いのは、途中にある法律に関するクイズに答えながらゴールを目指します。
例えば……こんなクイズ。○×になっています。
お店のコンセントでゲーム機を勝手に充電すると、犯罪になる場合がある。
こども六法すごろく
ゴール順と、カードのポイントの合計で競うから、誰が一位か最後まで分からないのが面白い!
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伝承遊び6:折り紙
折り紙は普段から目にする遊びなのであんまり伝承遊びっぽくない感じがする方もいるかも。
昔から遊ばれ続けて今でも毎日のように新しい折り方が生み出されている折り紙は、今一番子どもと遊びたい昔遊びと言えるでしょう。
折り紙の歴史は古く、平安時代に誕生したという説や、室町時代に誕生したという説があり定かではありません。
現代のように「遊ぶ」折り紙が発生したきっかけとしては、室町時代の将軍・足利義満とする研究があります。
貴族階級の作法の一つとして、紙の包み方を幼いころから教育したそうで、それが折り紙の発生につながったとか。
さらに、明治9年から始まった幼稚園ではフレーベルの教育手法がとられていたこともあり、そのひとつの「たたみ紙」いわゆる折り紙が普及していったということです。
折り紙を学ぶには、しっかり図形感覚をつけられる「本」がおすすめです。
まず手に入れるなら以下の2冊のいずれかが良かったのでご紹介します。
おすすめの折り紙本1:『入園までにあそぶ力がつく 1・2・3才のおりがみ』
うちの子は、まず『入園までにあそぶ力がつく~』から折り紙に入りました。
最初は丸める、ちぎるなど紙の扱いに慣れるところから取り組むので、無理なく「折り」につなげることができたように思います。
おすすめの折り紙本2:『5回おったらできあがり!!はじめてのおりがみ』
5回というか5工程なのでもっと折るところはありますが、4歳の子どもが自分で見ながらそこそこ折れるくらいにはやさしいです。
裏と表、ひっくり返す前の状態まで、しっかり図で載っているので、しっかり確認しながら進めたいお子さんにぴったり!
伝承遊び7:お手玉
お手玉は単純なつくりながら、無限に遊べる屋内スポーツ。
ふたつ、みっつ、よっつ……と数を増やせば難しくなるし、投げて遊べない赤ちゃんもそのくしゅくしゅした感触を楽しむことができます。
お手玉の起源はなんと有史以前。
ギリシャ神話にも似たような遊びが出てきたりするそうです。
日本には中国経由で奈良時代ごろに入ってきて、平安時代から江戸時代にかけて今のようなお手玉の遊び方が整っていったとか。
お手玉を追う視覚、投げ上げてキャッチする一連の手さばき、落とさないようにコントロールする集中力。
様々な分野をフル活用するお手玉は脳の活性化に役立つといわれています。
以下に幼児でもできる簡単なお手玉遊びを紹介します。
ハンドメイドサイト「minne」には可愛い手作りお手玉がたくさんあります!
ぜひチェックしてみてくださいね。
伝承遊び8:わらべうた
わらべうたは道具を使わずにすぐ楽しめます。
動きと遊びが一体となっていて、遊びながら子どもの身体機能の発達を高めることができるようになっています。
また、昔から伝わる子育ての知恵がギュッとつまっているのも特徴。
子守歌などシーン別に使える歌もあるので、ひとつ知っておくとその時々に役立てることができます。
YouTube動画もいっぱいあるので、お子さんとマネして遊べます◎
おすすめわらべうた絵本:ふれあいたっぷり!赤ちゃんのわらべうたあそび
CDつき(約35分)
38曲ものわらべうたが紹介されている本。
遊び方をイラストで紹介してアレンジ方法やその歌に関するトリビアも載っていて、なかなか楽しめます。
ももんちゃんシリーズが人気のとよたかずひこさんのイラストも可愛くて癒されますよ♪
伝承遊びを紹介した本もおすすめ
伝承遊びについて詳しく知りたい方には、この本がオススメ!
『子どもに伝えたい伝承あそび―起源・魅力とその遊び方』
30種類以上の昔遊びについて、遊び方や歴史などがわかりやすくまとまっています。
20年以上前に出た本ですが、今でも普通に売っていますよ。
伝承遊びを家族みんなで楽しもう
伝承遊びは長く遊び継がれているだけあって、飽きの来ない楽しさがあります。
それに、体や頭をフル活用できる遊びだからこそ子どもの成長を促してくれるんですよね。
特にけん玉やコマ回しなどのできるまでに練習が必要なものは、「できた!」という自己肯定感が自信にもつながっていきます。
家族みんなで真剣に遊ぶことで、知育にもつながる充実した時間を過ごすことができますよ。
ぜひ家族みんなで楽しんでみてくださいね。
▼最近遊んだ「しりとりビンゴ」もおすすめ。かなり頭を使って、盛り上がる!
▼お正月絵本をまとめた記事もぜひ参考にしてくださいね!
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