


この記事では、ファーストブックのおすすめ15冊をご紹介しています。
絵本は、生まれてきた赤ちゃんが色々な世界に出会うきっかけになるもの。
絵や言葉、展開など、全部が赤ちゃんの感覚を広げてくれます。
パパやママの声が大好きな赤ちゃんにとって、読み聞かせの時間は特別な時間なんですよ。
でも、どんな絵本を選んであげたら良いのかな?
そうお思いの方もいらっしゃると思います。
そこで、何百人にも読み聞かせてきた図書館司書の私が、赤ちゃんのための初めての絵本「ファーストブック」としておすすめのものをまとめてみました。
プレゼントとしてもおすすめできますよ!
ぜひ素敵な一冊を見つけてくださいね♪
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
ファーストブックとは、文字通り「初めての絵本」。
0歳の赤ちゃんは、絵本の内容に興味を示すことはまずないといわれています。
それじゃあ、まだ反応がないのに何のために読むの?
ズバリ、コミュニケーションを取るためです。
絵本の内容に興味を示さなくとも、大人の愛情は敏感に感じ、反応します。
おうちの人の心地良い声に包まれながら、
ページをめくる音がなんだか楽しい
読んでいる声が面白いな
そう感じることが、落ち着いた気持ちで絵本を楽しめるようになる最初のステップなのです。
ですので、ファーストブックとして選ぶ本は、声やスキンシップを楽しむものを選ぶのがポイントです。
読み聞かせはいつからするべき? と気になる方は多くいらっしゃると思います。
絵本の読み聞かせに早すぎるということはありません!
それこそ生まれたばかりでも、赤ちゃんは受け取ってくれます。
こぐま社のパンフレット『絵本はともだち』の「絵本以前に大切なこと 誕生から1歳頃」にはこう書いてあります。
自分ではしゃべることのできない時期から、「おなかすいたの?」「ネンネしようか」と、優しく話しかけ、目と目を合わせることで、あかちゃんの中に“大好きな人とこころが通じ合う喜び”が育ってゆきます。
それはあかちゃんのこころを育て、人に対する信頼感を育み、ことばの源となってゆくのです。
ママパパから声をかけてもらうことで、赤ちゃんは心や言葉を育んでいくということ。
見た目に反応がなくても、確かに感じ取ってくれているのです。
顔や体の筋肉がついてくれば、笑ったり、体を動かしたりして応えてくれるようになりますよ。
ママパパと赤ちゃんのコミュニケーションは、絵本があるともっと豊かになります。
大好きなパパやママの声で絵本を読んであげることは、赤ちゃんの喜び。
美しい言葉やリズム感のある面白い言葉、絵は赤ちゃんの想像力や感性を育みます。
我が家ではお腹にいる頃から読み聞かせをしていました。
出産後、退院したその日からも、さっそく読み聞かせスタート!
最初はもちろん反応がありませんが、生後2ヶ月くらいからは絵本とパパママの顔を交互に見たり、決まった絵や言葉に興味を示すようになっていました。
ファーストブックにおすすめな要素は色々ありますが、いくつか例を挙げてみると↓のような形になります。
詳しいおすすめ理由は後ほど書きますが、どれも赤ちゃんが楽しめること間違いなしです。
月齢ごとの赤ちゃんが見ている世界に合わせたものを選びたいわね。
あともう一つこのサイトでおすすめしたいのが、小さめのボードブックタイプの絵本です。
どんなものかというと、以下のようなもの。
手の動きが発達してくるようになると、絵本を遊び道具にする子もいます。
うちの娘も、ページをめくる動作が大好きで、ひたすらめくっているときがしばしば。
絵本もおもちゃもまだ区別がつかない時期なので、丈夫で安全、赤ちゃん自身もめくりやすいものが良いですよ。
紹介している絵本のうち、これらの絵本が条件にあっています。
要チェックですよ!
前の章で挙げたおすすめな要素を元にして、15冊の本をピックアップしてみました!
どの本も赤ちゃんが楽しめる作品なので、ファーストブックの1冊目と言わず全部読んであげてほしい絵本ばかりですよ♪
短くリズミカルなセリフのあるものは、意味が分からなくても聞いていて心地良いもの。
赤ちゃんも大人もおんなじです。
くりかえし聞かせてあげることで、育ってからの語数につながるという効果もあります。
じゃあじゃあびりびり
ファーストブックの定番なのがこの絵本。
じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー
いぬ わん わん わん わん
赤ちゃんはこの絵本からたくさんの音に出会えます。
見開き形式なので、音と絵の配置も楽しめます。
我が子は生後1ヶ月くらいで絵をじっと見るようになり、2ヶ月の頃にはあかちゃんのページに声を上げて反応するようになりました。
ストーリーがないから、どのページから見ても楽しめるね!
うちの娘みたいに、お気に入りのページができるかも♪
生後10ヶ月の今でも、渡すと泣き止むくらいお気に入りです。
名前を書くところがあるので、パパママから赤ちゃんへのプレゼントにもぴったりですよ♪
レインボウブックス リズム
あのミキハウスからも絵本が出ているのをご存知でしたか?
原色と「パッティパ パッティパ」というアフリカの太鼓のリズムに思わず見入ってしまうパワーがあります!
作者のまさごひであきさんは、なんとフルート奏者。
世界各地のネイティブカルチャーへの旅の体験と印象から、自然と折りあう人々の原点にある感覚を、多くの絵や音の新たなイメージとして生み出し、幅広く様々なメディアに提供している。
世界各地を旅されているということで、その土地の自然がモチーフになっている不思議な魅力のある絵本です。
パッティパ パッティパと読みながらリズムに乗れるので、私も娘も楽しく読めました。
読み聞かせが難しそうと思っている方にもおすすめです。
いつの間にか読み聞かせ中に体が動き出すかも?
赤ちゃんのことばあそび だっだぁー
赤ちゃん自身が、愛して・反応して・読みたがる「赤ちゃんの評価が高い絵本」ナンバーワンとの呼び声も高い絵本!
カラフルなねんどの顔(作者のナムーラさん曰く、赤ちゃんの守り神)が楽しい!
擬音語で言葉の音を楽しめます。
だっだぁー
ぎーじ いーじ
ぶっひゃっひゃー
独特でとってもリズミカル♪
パパやママも守り神の顔マネをしながら読むと、もっと楽しめますよ!
我が子は、生後半年くらいまでが特にウケが良かったです。
てんてんてん
てん てん てん てんとうむし
リズミカルな文章と一緒に虫たちが大胆に登場!
可愛らしい絵ですがはっきりした描かれ方なので、赤ちゃんの目でも認識しやすそう。
娘に読んであげたときは、かさっ かさっ かさっ。というかまきりの音がウケました。
虫の名前を覚えるのにも役立ちます。
大きくなったら、てんの数を数えたり何が出てくるか予想して楽しむことも。
シンプルながらたくさんの楽しみ方がある良書ですよ。
語りかけ絵本 いちご
絵本を通してコミュニケーションを取ると言っても、どうしたら良いの?
と悩む方もいらっしゃるかと思います。
この絵本は、文章をそのまま読むだけで、子どもに語り掛けているような言葉になっています。
なので、自然とコミュニケーションが取れる仕組み。
パクリ。ポクリ。といった破裂音も耳に楽しくて、我が子にもウケました♪
巻末に「語りかけちょこっとヒント」も載っていて、語り掛けビギナーに優しいつくりとなっています。
あ・あ
にっこり笑顔の表紙がとても可愛い!
あ・あ、という2つの音が重なる音で始まります。
も・も、で桃、く・く、で靴。
赤ちゃん言葉がいっぱい出てきます。
たった2つの音なのに、赤ちゃんと一緒に読むと心が通うようですよね。
言葉を覚えるのにも役立ちます。
自分で音読できるようになるのが楽しみになっちゃう一冊です。
生後3ヶ月過ぎから赤ちゃんは色を認識できるようになるのはもう書いた通り。
初めは色やかたちがハッキリしたものの方が、赤ちゃんにもわかりやすいようです。
赤ちゃんは色々なものを見ることで視力が発達していくので、ちょうどいい刺激になるはずです。
いろ(赤ちゃんの脳を育てるBABY TOUCH)
赤ちゃんの脳を育てるBABY TOUCHシリーズは、遊びを通じて脳を育てることを目的としたシリーズ。
中でも人気の「いろ」は、可愛らしい動物のイラスト、乳幼児でも見やすいはっきりとした色が目を引く絵本です。
イラストの一部が切り取ってあり、「さわってごらん」と書かれています。
触ってみると、動物の手触り!
ぴかぴかのさかな⇒魚のウロコのような手触りです。
見て、触ってと、おもちゃのように楽しめる一冊です♪
いっしょにあそぼ あかあかくろくろ
0歳の赤ちゃんでも見やすい、赤・白・黒が中心の絵本。
コントラストの強い配色は、赤ちゃんの目を引くはず!
赤いりんご、黒い長ぐつ、白いゆきだるまなど、モチーフも可愛らしいです。
かしわらあきおさんのイラストはシンプルなのにキュート♪
最後のページには穴あきの仕掛けもあり、触れたり指を出したりしても楽しめますよ。
▼同作者の『頭のいい子を育てるプチ』シリーズもおすすめ。この本のおかげか、うちの娘は発語がとても早かったです。
まるてん いろてん
赤、青、黄色……
さまざまな色の「まるてん」=丸い点が、並んだり、くっついたり、大きくなったり、ちいさくなったり。
丸というシンプルなかたちなのに、ページごとに色や大きさが変わって楽しい世界が広がっています。
てんてん あーん
てんてん もぐもぐ
てんてん にっこり
のページは、まるてんを組み合わせた人の表情になっていて、それもまた楽しめる!
おおきく おおきくのページは、生後1ヶ月でもじっと見つめるほど大迫力でした♪
まるさんかくぞう
さんかく まる しかく
まる しかく さんかく
さんかく ……ぞう?!
三角や四角にまざって、ぞうやかお、バスが登場します。
リズムをあえて外してくる感じが面白いです。
鮮やかな色と繰り返されるシンプルな言葉で、赤ちゃんが楽しめること間違いなし!
赤ちゃんが一番楽しいと感じるのは、家族の楽しい気持ちが伝わってきたとき。
親も読んでいて楽しい絵本は、赤ちゃんも楽しい気持ちになります。
最初は見せてあげるだけでも、だんだん一緒に遊べるようになると親も子どもも楽しさ倍増です!
ぴょーん(はじめてのぼうけん(1))
かえるが、ぴょーん
ページをめくるごとに動物が飛び跳ねます。
いぬが、ぴょよよーん
ばったが、ぴょーん
かたつむりも……?
この本の面白いところは、動物が飛び跳ねる方向と同じように縦に開くところ。
勢いをつけて開くと、赤ちゃんも面白いようで大ウケです。
首が座ったら、パパやママのおひざで一緒にぴょーんしてみてくださいね!
ちゅっ ちゅっ
白地に、赤ちゃんが認識しやすい赤一色で描かれた絵本。
パンダ、ネコ、ウサギといった動物たちがちゅっちゅっと触れ合っています。
最後はぼくとママも。
動物の表情があたたかくて、こちらもあたたかい気持ちになれますよ。
赤ちゃんとのスキンシップにぜひおすすめしたい一冊です。
赤ちゃんは人の顔が大好き!
なぜかといえば、赤ちゃんは本能的に「顔のような形」を認識できるようになっているからです。
かおかおどんなかお
楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、怒った顔……
色々な顔が切り絵で登場する絵本です。
シンプルな絵ですが、表情の違いが楽しめます。
少し大きくなったら、絵本の顔のまねっこをしたりも。
長く楽しめる一冊です。
ちなみに、作者の柳原良平さんは、トリスウイスキーやハイボールのキャラクター「アンクル トリス」の生みの親なんですよ♪
どこかで見たことがある絵だと思った!
おひさまあはは
笑顔にあふれた絵本です。
おひさま、木、花。
みんな笑顔で「あはは」の中、ぼくだけはしかめっつら。
でも、ママに抱っこされたらやっぱり一緒に「あはは」。
笑顔になると心も体も元気になりますよね。
新生児期には新生児微笑しかできない赤ちゃんでも、楽しい気持ちは感じ取れます。
この絵本を読みながら、家族みんなで、声を出して笑いましょう♪
あかちゃんのためのえほん いない いない ばあ
あかちゃんの大好きな“いないいないばあ”絵本はいっぱいありますが、いもとようこさんの絵本は可愛らしくておすすめです。
和紙のちぎり絵の技法がとてもきれい!
あたたかく丁寧な絵に、パパママも思わず手を伸ばしたくなること請け合いです。
ページいっぱい使っていないいないばあをしてくれるダイナミックな動物たち。
絵自体はほんわかしていますが、赤ちゃんもびっくりして目をパチクリ。
楽しい親子時間を育むのにぴったりです。
気になった絵本があったらぜひ手に取ってみてください。
赤ちゃんに読み聞かせをしてあげると、また聞かせてあげたいという気持ちになるはず。
くりかえし読んであげているうちに笑うようになったり、まねっこしてくれるようになったときの喜びは格別ですよ!
ファーストブックにとどまらず、これをきっかけに色々な絵本をチョイスしてあげてください。
いくつかの絵本をくりかえし読んであげることが絵本習慣につながりますよ。
知育、情緒の面でも良い効果が期待できますし、パパやママ、家族のつながりも強くなるんです。
ファーストブックから始まる絵本の世界を、ぜひ楽しんでくださいね♪
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