ゴビモビールの作り方を写真で詳しく解説!ワンコインでもできる美しいグラデーション!
ゴビ・モビールは、グラデーションがとても美しいモビール。
モンテッソーリ教育の視覚教材として有名ですが、インテリア性が高くて大人も釘付けになってしまいます。
本来はシルクの糸を使うのですが、ちょっとお高い……。
そう思って普通の刺しゅう糸で作ってみましたが、コツを押さえれば、なめらかな見た目に作ることができました。
そこで、この記事では、モンテッソーリ教具本にレシピを提供する筆者が、ゴビモビールの作り方を詳しくご紹介します。
なるべく費用を抑えて簡単に作りたいという方のご要望にもお応えできると思います。
手作りは苦手という方には、完成品が買えるショップもご案内。
ぜひ参考になさってくださいね。
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ゴビ・モビール(ゴッビ・モビール)とはどんなもの?
0歳3か月~4か月頃
ねんねしている赤ちゃんの視線から30cmくらい上に設置
風が入る場所やエアコンの風が少し来るところがおすすめです。
ゴビモビールは、生後3~4か月頃の赤ちゃんの視覚の発達を促すモビール。
モンテッソーリ教育者である、イタリアのジャンナ・ゴビ(Gianna Gobbi:1919年12月5日生~2002年1月29日没)が考案したものです。
彼女はモンテッソーリ教育法の発展に貢献し、特に幼児教育において重要な役割を果たしました。子どもたちの自然な発達を促す教育環境を提供することを目指し、ゴビモビールをはじめとする具体的な教育材料や方法論を開発しました。
生後間もなくの赤ちゃんは、白黒のはっきりしたものが認識しやすいですが、生後3か月にもなると色の識別ができるようになってきます。
ゴビモビールは5段階~7段階のグラデーションになっており、濃い色から見ていくと視覚が刺激されるというものです。
こちらは私が作ったゴビモビールの玉です。
グラデーションがきれいだね!
ボール状の吊り下げおもちゃというと、フレーベル教育で使われる第一恩物が有名ですが、こちらは最初に出会う遊具として位置づけられているので、とてもカラフルです。
ですが球という点は同じで、形状の基本で認識がしやすいため採用されている形だそうです。
大人が見てもうっとりしますよね。インテリア性も高いので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
▼モンテッソーリ教育のモビール一覧と交換時期、効果的な設置方法をまとめた記事もあります。
ゴビモビール作りの準備
ここでは、5色のゴビモビールの作り方をご紹介します。材料を増やして7色にしても良いそうです。
用意する材料と道具
- 刺しゅう糸(8m) 5色
- 発泡スチロール玉(Φ40mm) 5個
- 竹ひごや細い棒
- 吊るす用の糸
- はさみ
- 手芸用ボンド
- 両面テープ
刺しゅう糸は手芸用品店で手に入ります。本当は絹糸が良いのですが、なかなか材料費がかかるので、普通の刺しゅう糸にしています(1本80円~)。
とはいえ刺しゅう糸の質はピンキリ。通販でいろいろ買ってみたものの、本当に使えたのは以下の商品です。セット品なので、グラデーションが作りやすいです。
MYmamaのほうの色は微妙にトーンが違います(赤みがあるもの、青みが強いものが混在)。そのため、気になる方は手芸店で手に取ってみることをおすすめします。
無駄がなく使えたのが良かったよね!
>> シルクの糸を使いたい方はこちらのショップがおすすめ(楽天)
発泡スチロール玉も100円ショップや通販で購入できます。
>> 美術出版エデュケーショナル 発泡スチロール球 穴有り Φ40mm 10個入(Amazon)
発泡スチロール玉が用意できない場合、ピンポン玉でも作ることができます。100円ショップに6個入り100円のものが売っています。以前作ったものは、100均ダイソーで6個100円のものを購入して使いました。
ピンポン玉はオレンジですが、糸を巻くと目立ちません。
ゴビモビールの作り方
ゴビモビールの作り方を写真で詳しく解説します。
今回は、「RITALT刺繍糸セット60色」のパープル系パターンがきれいだったので、濃い色から5色取ってみました。
発泡スチロール玉に両面テープを貼る
発泡スチロール玉(ピンポン玉)に2cmほどの両面テープを貼り付けます。
巻き始めに両面テープを貼っておくことで、粘着力で巻いた糸がはがれにくくなります。
ピンポン玉には、上下に柔らかいところがあります。
両面テープを貼る位置は、この柔らかいところにしましょう。
多少よれてしまってもOK。こすって凹凸を少なくすれば、糸を巻いたときも盛り上がらずきれいに巻けます。
糸を巻いていく
STEP1で貼った両面テープの中心に糸をつけ、固定したらグルグルと巻いていきます。
糸をねじりながら巻いていく
3周くらい巻いたら、中央でねじりながら(写真だと、左上から来たものを右下に隙間なく埋めていく感じ)巻いていきます。
糸がいくらか重なってきたら、重なったところを指で押しながら巻くようにします。
こうすることで、過度に盛り上がらずに球体に近づきます。
けっこう強めに押してもOK。
押しが足りないと玉ねぎのように盛り上がってしまいますので注意!
スキマを調節して玉の完成
スキマなく巻けたら、巻き終わり。8mの刺しゅう糸だと、スキマなく巻けると思います。
最後にちょろっと糸が残ります。
吊り下げ用の糸を結びつける
巻き終わりで残した糸に、吊り下げ用の糸を結びつけ、ボンドで球体に貼り付けます。
ボンドは慎重に塗りましょう。
べちゃべちゃになってしまうと取れないので、見た目が良くありません。
以上の作業を5個分繰り返します。
吊り下げ用の糸を棒に結びつける
吊り下げ用の糸を、竹ひごなどの細い棒に結びつけます。このとき、色が薄くなるにしたがって糸を短くしていきます。
壁で水平をとって作業するとやりやすい!
ホワイトボードにつけたマグネットで棒をはさんで水平を取るのがおすすめです。なければ、マスキングテープ等で壁に貼りつつ作業すると良いと思います。
私はあまり段差をつけませんでしたが、段差があると動きがより楽しめると思います。
設置用の糸を棒に結びつける
さらに竹ひごに設置用の糸を結び、設置場所に結びつければ完成です。
吊り下げる場所が見つからない……という方は、壁にフックを取り付け、そこに設置してもOK。
他のモビールに比べてコンパクトなので、壁掛けにも対応できるんです。
壁掛けにした様子
下から見た様子
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ゴビモビールを購入できるショップ
当記事を見て、作るのが大変そう……と思った方向けに、完成品や手作りキットもあります。ご活用ください。
当サイト「オウチーク!」ではハンドメイド品を出品していません。
当方が作成した写真や図解、文章を無断転載している出品者もいるので(“オウチークより引用”と無断で出品画像に入れていたりします)、もし見かけた場合はお問い合わせよりご一報ください。
また、こういった良くない行為をされる方からは、子どもの教育上も購入されないことをおすすめします。
ハンドメイドマーケット minne
*完成品
メルカリ
*複数あります。完成品
コソダチショップ
*コソダチショップは完成品ですが、吊り下げるための糸は別途必要です。
ゴビモビールの手作り&使うときに気を付けるポイント
ゴビモビールを作ってみて、いくつか気を付けることがありました。
時間があるときに作る
まず、刺しゅう糸はぐちゃぐちゃになりやすいです。
途中で保管すると、再開時にぐちゃぐちゃの糸をほぐすところから始まり非常にストレスに……。
ひと玉作り出したら、中断せずに一気に作りたいところ。
一日にひと玉、のペースで作業するのがおすすめです。慣れればひとつ10分くらいで作れます。
怪我に注意
糸をたるみなく玉に巻き付けていきます。そのため、糸が指に食い込んでいつのまにか怪我をしていることが!
くれぐれも気を付けて作業してくださいね。
ゴビモビールの保管・お手入れ方法
保管時にも注意が必要です。
玉が横に並んでいるので、下の写真のように縦になったり触れただけで横の玉の糸と絡まり、ぐちゃぐちゃになってしまいます。
保管の際は、吊り下げ糸にマスキングテープをつけ、クリアファイルやダンボールなどに貼っておくと良さそうです。
再度吊り下げるときも慎重にしましょうね。
また表面にほこりやくずがついた場合は、洋服用のブラシ(柔らかいもの)でやさしくなでるときれいにすることができます。
お試しください。
ゴビモビールの作り方|まとめ
このように、ゴビモビールは他のモビールよりも作るのが少し大変でした。
ただ、自宅用ですので、うまくいかなくてもご愛嬌、という感じで手作りを楽しんでいただきたいと思います。
皆さんもぜひ作ってみてくださいね。
モンテッソーリ教育の
モビールや手作り
型紙の配布もしているので、ぜひ参考になさってください。
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