





構成遊びという言葉を聞いても、どんな遊びなのかピンとこない方も多いかもしれません。
構成遊びとは、積み木やブロック、折り紙、おはじきなどの素材を自由に組み合わせて、形や模様、立体作品を作って遊ぶこと。
「何を作るか」を自分で考えながら試行錯誤するため、創造力や図形感覚、空間認識力など、幼児期に育てたい力を遊びながら伸ばせるいいとこどりの活動なんです。
この記事では、
まで詳しく紹介します。
ちゃみ最後には、紙の切れ端や空き箱を使った簡単な遊び方も紹介していますので、おうち遊びの参考にもぜひご覧ください♪
アップサイクルでSDGsを学ぶ機会にもなりますし、おうち遊びのネタにもなりますよ!

ちゃみ( インスタ @charmytoko)
Instagramフォロワー11.2万人。
知育・おもちゃクリエイターママで、モンテッソーリ教具本にも知識を提供。教材研究が得意。娘は年中・年長で偏差値70。
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
構成遊びとは、「決められた作品を作る活動」ではなく、子ども自身が素材を自由に組み合わせながら形や空間をつくる遊びです。
完成形が決まっていないため、試行錯誤そのものを楽しめる点が特徴です。
ちゃみバラバラのパーツを組み合わせて何かを作り出す、という点がポイント!


たとえば、
これらはすべて構成遊びの一例です。
年齢によって遊び方は少しずつ変わりますが、乳幼児から小学生まで長く楽しめる遊びとして、幼稚園や保育園でもよく取り入れられています。
構成遊びは、大きく分けると「立体構成」と「平面構成」の2種類があります。
積み木やブロックなど、立体的な素材を組み合わせて形を作る遊びです。
家や橋、乗り物などを作りながら、高さや奥行き、バランスを自然に学べます。

折り紙や画用紙、おはじき、色紙などを並べたり貼ったりして作品を作る遊びです。
形や色の組み合わせを楽しみながら、図形への理解や表現力を育てられます。

構成遊びという考え方は、19世紀に幼稚園を創設したドイツの教育学者フレーベルの教育思想に大きく影響を受けています。
フレーベルは、球・立方体・円柱などのシンプルな形を使って遊ぶ教具「恩物(おんぶつ)」を考案しました。


子どもは恩物を並べたり積み重ねたり、組み合わせたりする中で、
を自然に身につけていくと考えられていました。
現在、幼稚園や保育園で行われている積み木遊びや形づくり遊びにも、この考え方が受け継がれています。
恩物について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
恩物の遊び方について詳しく解説した記事もありますので、ご覧ください。



構成遊びとよく混同される遊びに「パズル」があります。
どちらもピースを組み合わせる遊びですが、大きな違いは完成形が決まっているかどうかです。
ジグソーパズルや型はめパズルは、決められた完成形を目指して遊ぶもの。
一方、構成遊びには正解がありません。
子ども自身が「何を作ろうかな」と考えながら自由に作品を生み出していくことが、構成遊びならではの魅力です。
もちろん、タングラムのように「見本どおりに作る遊び」と「自由に作品を作る遊び」の両方が楽しめる教材もありますよ。

構成遊びと聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は子どもたちが普段遊んでいる身近なおもちゃの多くが構成遊びにつながっています。
大切なのは「何を使うか」ではなく、子ども自身が考えながら形を作ること。
ここでは、構成遊びにおすすめの遊びやおもちゃを紹介します。
ちゃみ構成遊びって言葉は知らなくても、みんなが知ってる遊びってわけね。
積み木は、構成遊びの代表ともいえるおもちゃです。
シンプルな立方体や直方体だからこそ、「積む」「並べる」「囲む」など遊び方は自由自在。決まった正解がないため、子どもの発想がそのまま作品になります。
年齢によって遊び方も少しずつ変化していきます。
乳児(0〜2歳)
幼児(3歳~)


遊びを重ねるほど、「どう積めば倒れないかな?」「もっと大きくしたい!」と自然に試行錯誤するようになります。
また、積み木遊びはフレーベルの恩物にも取り入れられており、構成遊びの原点ともいえる存在です。

知育ブロックは、LEGOやDuploなどに代表される凹凸があるブロック。いくつかのブロックを組み合わせて、様々なものを作ります。
積み木との大きな違いは、ブロック同士がしっかり固定できること。作品が崩れにくいため、小さな子どもでも立体的な作品を作りやすくなります。
さらに、
など種類も豊富なので、イメージを形にしやすいのも魅力です。
積み木より複雑な作品にも挑戦しやすく、想像の世界をどんどん広げていけます。
知育ブロックのおすすめ商品をまとめて解説した記事もありますので、あわせてご覧ください。


マグネットのおもちゃも、構成遊びによく使われます。
磁石の力で簡単につながるので、小さな子どもでも扱いやすく、「くっついた!」「外れた!」という発見を楽しみながら遊べます。
また、ホワイトボードや冷蔵庫などの垂直面にくっつけて遊ぶことができるのも良い点。床やテーブルの上だけでなく、空間全体を遊び場として活用できます。
ちゃみ壁面に作品を飾っておけるのでいいですよね。
薄いシート状のマグネットをハサミで切って、構成遊びの代表的なおもちゃ「タングラム」を作ることもできます。
タングラムパズルの手作り方法は、以下の記事をご覧ください。


おはじきも、立派な構成遊びの材料になります。
透明・カラー・模様入りなどさまざまな種類があり、
など、平面構成を楽しめます。
小さなパーツを指先でつまんで並べるので、手先の発達にも役立ちます◎

粘土は、形を自由に変えられる構成遊びです。
積み木やブロックは「組み合わせる」遊びですが、粘土は素材そのものを変形できるのが特徴。
丸めたり伸ばしたりつぶしたりしながら、自分のイメージをそのまま形にできます。
手の感覚をたっぷり使うため、感覚遊びとしても人気があります。

折り紙も、構成遊びの一つです。
紙を折るというシンプルな遊びですが、三角形、四角形、菱形など、折るうちに様々な図形に触れることができます。
複数の折り紙パーツを作り、それらを組み合わせて一つの作品を作ることで、より複雑な構成遊びを楽しむこともできます。例えば、花びらを複数作って花にしたりという感じです。

公園やお散歩で見つけた自然物も、構成遊びの材料になります。
石を並べて道を作ったり、葉っぱで模様を作ったり、枝を組み合わせたり。
自然界には様々な素材があり、それぞれの素材は、形、大きさ、重さ、質感、色などが異なります。これらの違いを五感を通して感じ取ることができます。
ちゃみ人工的なおもちゃとは異なる魅力があり、豊かな感性を育んでくれますよ。
「この石を組み合わせると動物になりそう」など、自分の頭の中に描いたイメージを形にすることで、創造力が育まれます。
お菓子の箱や紙コップ、牛乳パックなどの廃材も、構成遊びには大活躍します。
切る・貼る・組み合わせるといった工程が加わるため、より自由度の高い作品作りが楽しめます。
「どう組み合わせたら思った形になるかな?」と考えながら試行錯誤することで、創造力や問題解決力も育っていきます。
ちいくまちゃん身近な材料だけで始められるから、おうち遊びにもぴったり!
この廃材を使った構成遊びのやり方は、後ほど紹介しています。
構成遊びは、幼稚園や保育園で昔から大切にされてきた遊びの一つ。
一見すると「積み木やブロックで遊んでいるだけ」のように見えますが、子どもたちは遊びの中で考え、試し、工夫しながら多くの力を育んでいます。
ここでは、構成遊びが保育現場で重視される理由をご紹介します。
構成遊びは、保育所保育指針や幼稚園教育要領で重視されている「環境を通した学び」と相性の良い遊びです。
先生が「こう作りましょう」と教えるのではなく、子どもが自分で素材を選び、自分なりに試行錯誤できるからです。
お友だちの作品を見て刺激を受けたり、一緒に一つの作品を作ったりすることで、コミュニケーションや協調性も自然に育まれていきます。
構成遊びは、絵を描いたり工作をしたりする造形活動の土台にもなります。
例えば、
といった遊びでは、「どんな形にしよう?」「どう組み合わせたら思い通りになるかな?」と考えながら作品を作ります。
こうした経験を積み重ねることで、子どもは自分のイメージを形にする力や表現力を身につけていきます。

近年注目されているSTEAM教育とも、構成遊びは深く関わっています。
STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(人文社会・芸術・デザイン)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉です。AIと第四次産業革命の世紀に価値を生み出す力を養うために、学びを「より学際的で、創造的社会的な学び」へとシフトさせていく考え方といえます。
出典:STEAMライブラリー – 未来の教室
例えばブロック遊びでは、
など、遊びの中で自然と科学や工学、数学の考え方に触れることができます。
「どうしたらうまくいくかな?」と試しては作り直す経験は、STEAM教育で大切にされる試行錯誤する力そのものです。
構成遊びは、小学校の図画工作にもつながっています。
図工では、「材料を組み合わせて表現する」「形や色の面白さを味わう」といった活動が多く行われます。
幼児期に構成遊びをたくさん経験していると、
が育っているため、新しい制作活動にも取り組みやすくなります。
このように、構成遊びは幼児期だけの遊びではなく、その後の学びや創造活動へとつながる大切な土台なのです。
構成遊びでは、形作りをとおしてさまざまな力が身につきます。

構成遊びでは、●▲■(丸・三角・四角)などの基本の形を使うため、子どもにとって覚えやすく、形に対する認識が深まります。
くり返し遊ぶことで形が持つ特徴についてイメージできたり、空間認識能力のトレーニングにも効果的です。
また、大きい小さい、長い短いといった大小関係の理解、色や模様に対する理解などへも派生可能。
視覚的にものをとらえる力を自然に伸ばしてくれるんです。
シンプルな形は色々なものに見立てがききます。
あらかじめ完成させたいものを想像しながら作っても良いですし、形を作るうちにイメージが膨らんで面白いものを作れたりもしますよ。
作品が完成したら、何ができたか聞いてみましょう。見立てて命名することは、想像力を豊かにします。
ちゃみ〇〇を作ってみよう! と声掛けをして取り組んでみても楽しいと思いますよ!
構成遊びには、お手本も正解もありません。
だからこそ、
「どう置けば倒れないかな?」
「この形を組み合わせたら車になるかな?」
と、自分で考えて試す経験をたくさん積めます。
思い通りにいかなければ作り直し、また挑戦する。そんな試行錯誤の積み重ねは、問題解決力や粘り強さを育てる大切な経験になります。
積み木を積んだり折り紙を折ることで器用さがアップします。
最初はすぐに積み木が崩れたり、折り紙をつぶしてしまうことはよくあること。
それでもくり返し遊ぶことで、自然と器用に遊べるようになるんですよね。
紙をのりで貼ったり道具を使うことも、器用さ向上に役立ちます。

もちろん紙を並べるだけでも、つまんだり狙った場所に置く動きを何度も行いますよね。
こうした積み重ねが手先の器用さを養ってくれますよ。
構成遊びを続けると、最初はただ並べてみるだけだったものが、だんだん複雑な形を作ることもできるようになってきます。
頭の中に色々な組み合わせ方が蓄積されていくことで、様々なパターンを作れるようになるというわけ。
くり返し遊べるように、構成遊びの材料は取り出しやすいところに用意しておきましょう♪
▼我が家では、工作用品を工作ワゴンに収納しています。工作ワゴンに収納した実例は以下の記事をご覧ください。

ここでは、構成遊びの一種、「平面構成」を家にある廃材を使ってやるやり方をご紹介します。
はさみの練習やおもちゃ作りをすると、けっこう紙が余りますよね。
我が家では、そのまま捨てちゃうのはもったいないので、構成遊び用に形を整えています。
余った紙を基本の形に切り取れば、すぐに構成遊びに役立てられます。
用意するもの


切り取った●▲■(丸・三角・四角)などを用意。
形ごとに別の容器に入れておくと作品作りがしやすいです。
使う「のり」は、ボトルに入ったでんぷんのりがおすすめです。
指ですくって狙ったところにしっかりつけることができるため指先知育にもなりますし、保育園や幼稚園では定番のため慣れる意味でも良いですよ。

\定番中の定番のり/
遊び方
遊び方は、のりで台紙に思うさま貼り付けるだけ!
ちゃみそれだけでもう作品ができあがります。

マグネットボードを用意し、さまざまな形のマグネットを貼って遊んでも良いですね。
マグネットなら紙をただ並べるよりもしっかりくっつきますので、遊びやすいかと思います。
構成遊びができるパズル「タングラム」の作り方は以下の記事でご紹介しています。


3歳児
お人形(土偶みたい)。作った後で意味づけしていました。
5歳児
街の風景。左上の信号機など、よくできています。


構成遊びは、高価な教材がなくても始められる遊びです。
積み木や折り紙はもちろん、紙の切れ端や空き箱、落ち葉など身近な素材も立派な教材になります。
大切なのは「上手に作ること」ではなく、子どもが考え、試し、自分なりの作品を生み出すこと。
完成した作品を「これは何を作ったの?」と親子で話す時間も、構成遊びの大切な学びのひとつです。
ぜひ身近な素材を使って、お子さんだけの世界を広げてみてくださいね!
▼特別な道具を用意しなくてもできる知育につながるおうち遊びについては、別ブログ「おうちであそぼ!(https://ouchi-iku.com/diytoy/)」で紹介中。幼児さんの工作ネタも載せています。

▼写真にもあるフエキのりのグルーバージョンが可愛かったので、こちらもご紹介しておきます。
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