


ヨコミネ式は、プロゴルファー横峯さくらさんの叔父・横峯吉文さんが作り出した画期的な教育法。
自立した子どもを育てるとテレビでも大絶賛され、話題になりました。
はじめて知ったときはその内容に驚くばかりでしたが、なるほど、と納得できる点がたくさん!
この記事では、ヨコミネ式教育の思想を分かりやすくまとめています。
ヨコミネ式のおうちでの取り入れ方もあわせてご紹介。
子どもたちの学びたい気持ちを刺激する要素が満載のヨコミネ式、ぜひ知ってみませんか?
ベネッセ幼児教材公式アンバサダー/明治クラフトアンバサダー/Yahoo!をはじめとする各種メディアで執筆中/元教師
子どもが持つ「学ぶ力」を引き出し、「自学自習」する力を育てること。
ヨコミネ式で目指すのは、子どもの自立。
そのため、子どもが自分で学ぶ力を伸ばす「自学自習」を身につけさせることを大切にしています。
40年近く幼児教育に携わってきた横峯さんは、子どもたちの成長をとおして「すべての子供たちは天才である」と知ったそう。
手取り足取り教えるのではなく、日々子どもを観察し、子どもが自主的に尋ねてきたときにだけ手を貸すというやり方をしています。
これは、誤解を恐れずに言うのなら、子どもを決して甘やかさないということ。
非行に走る子どもの育ち方は「甘やかされて育った」なんだそうです。
自主性を大切にすることで、自分で考えて行動し、責任をとれる大人になれるということね。
ヨコミネ式で育った子どもは、3つの力が身につくとされています。
正義感や道徳感といった、心に関する力。
本来誰でも持っている心の力ですが、育て方次第では間違った方向に行くことも。
先ほども非行に走る子どもの育ち方は「甘やかされて育った」と書きましたが、“幼児期の溺愛は非行の温床”という考えをもとに、子どもの未来を見据えた教育で心の力を育てます。
自力で学ぼうとする力のことです。
学ぶ力はすべての基本。
勉強であってもスポーツであっても目標に向けて励むことができます。
この学ぶ力は本来誰でも持っていますが、ヨコミネ式教育で上手に引き出されます。
文字通りの体力です。
本人に学ぶ意欲があっても、体力がなければ続けられません。
体力は学ぶ力を発揮するために大切な力とも言えます。
また、さまざまなスポーツの基本となる体の動きも身につきます。
ヨコミネ式で行われる教育の特徴は、次の通りです。
読み書き・計算・体操+αの「自学自習」を繰り返すことによって子どもの力を伸ばしていく。
読み書きはすべての教科の基本。
ヨコミネ式では、早いうちから読み書きの練習を始めます。
読みに関しては書きと一体であるということから、特に教えることはしないそう。
ヨコミネ式オリジナルの文字の練習帳で文字を学ぶと、徐々に拾い読みができるようになり、もっと読みたいという気持ちにつながるそうです。
小学校に入るまでに、平均1500冊の本を読むというデータもあります。
書きも3歳から学びます。
ヨコミネ式の学習帳を使います。
この学習帳がスゴイ!
普通、文字を教える場合はひらがなの「あ」から教えるところを、漢数字の「一」からとなっています。
画数が少ない文字から書き取りをさせることで、つまづくことなくどんどん文字が書けるようになるそうです。
ヨコミネ式95音
子どもには、「できた!」「わかった!」を積み上げてもらうことがモチベーション維持につながります。
簡単なところから始め、だんだんとレベルを上げていくということですね。
3歳になると簡単な計算のカリキュラムも始まります。
教材は市販のものを使います。
▼陰山メソッドの百ます計算を取り入れているそうです。
ただし、ただやってみるのではなく、早さを競ったり正解率を競ったり、ゲームの要素を取り入れているのが特徴。
ヨコミネ式は「勝ち完全主義」。
子どもの力を伸ばすために、勝負ををさせているんですね。
ヨコミネ式でも、英語のスタートは耳が柔軟な0歳からのスタートを推奨しています。
保育園でも、0歳児から英語の歌を聴かせ、歌わせているそう。
5歳になるまでに、歌を200曲聴かせ、ビデオを200本観せるそうですよ。
意味は分からずとも、楽しく英語に馴染ませることを大切にしています。
▼0歳の英語スタートにおすすめ! 親子で楽しめる英語の歌がたくさんのCDとDVDをご紹介しています。
子ども向け英語の歌なら『WeeSing』がおすすめ!世界で大人気の童謡集
グーミーズ(Goomies)のDVDが人気の理由が分かった!楽しく英語力を育てるならコレ
他の教育法ともっとも違うのが、体操に力を入れている点。
運動神経は6歳ころまでに固まるという考えから、幼児期に運動神経を高めておこうというコンセプトです。
たくさん走れよ、たっぷり動けよ。体の力は大事だぞ!
そんな思いで子どもたちを見守っているそうですよ。
なんと、卒園までにはみんなが逆立ち歩きできるようになるそう。
具体的なカリキュラムとしては、このような感じ。
できるようになるまで、毎日同じメニューに取り組みます。
声援を受けながらのレスリングの試合は、なかなか貴重な体験になりますね。
跳び箱についても、ほとんどの子が大人用の11段を跳べるようになるとのことです。
水泳は、5歳の7月~8月の20日間だけ取り組みます。
本来、水泳は3歳頃から始めても良いそうですが、物理的な問題で5歳にしているとのこと。
基本は楽しみながら泳ぐことを大切にしているそうですが、驚くべきは保育士が「子どもたちを抱きかかえてプールに放り込むこと」!
やはり最初は泣き出す子も多いそうですが、すぐに水に慣れるとか。
数日経つと、自ら放り投げられたい子の列ができるそうですよ。
ひえ~!
ほんとに???
これはヤバい><
と思うけど、子どものもう一度やりたい!が伸びるときなのね。
英語教育と同じで、0歳のときから生活の一部として音楽を聴かせます。
3歳からはひとりずつにピアニカが渡されます。
基礎練習はなしに、即弾かせるそう。
基礎練習がつまらないのはよくわかる……!
いきなり弾いてみるのって楽しい!
ヨコミネ式は楽しい部分だけさせるのです。
こうして5歳になると、ひとり20曲くらいのレパートリーを持つそうですよ。
▼自分で楽しく弾ける♪ ピアノデビューはカワイのミニピアノがおすすめ!
フィギュアスケート選手(女子シングル)の紀平梨花さんが、ヨコミネ式教育を取り入れた幼稚園に通っていました。
紀平さんが通っていたのは兵庫県西宮市の「広田幼稚園」というところ。
参考全職員でお子様の成長を見守ります|兵庫県西宮市|広田幼稚園
紀平さんの才能は、ヨコミネ式によって開花したともいえるかもしれません。
ヨコミネ式で使う教材をご紹介します。
これがあれば、おうちでもうまく取り入れられますね!
使うもの:ヨコミネ式の学習帳
書きの練習で50音のひらがなを先に与えると、難しい「あ」でつまづいてしまう子が多いそう。
ヨコミネ式の95音は、ひらがなよりも書きやすいカタカナや漢字から始まっています。
最後の「む」まで書き取りができるようになったら、文章の練習に入ります。
この学習帳は私も目からウロコでした。
漢字の「一」から始めることで、左から右へという日本語の書き順の基本も学べますし、効率が良い!
学校で最初に学ぶ「あ」は最後から2番目なんですね。
でも、この方法で学習すると、スラスラ読み書きできるようになるそうです。
使うもの:
市販の教材を使っています。
市販のものを使うけれど、オリジナルの教育法で指導を行っているということですね。
▼くもん・陰山メソッドの教材例です。
ヨコミネ式のエッセンスをおうちで取り入れたい!
そう思ったとき、何ができるでしょうか。
おうちでできる方法を、子どもの年齢別にまとめてみました。
親はできるかぎり「口を出さない」のが基本です。
子どもに課題を与え、自分でやらせてみることで自学自習が身についていきます。
ついつい「こうしたらできるよ」などと口出ししてしまいがちですが、そこはぐっとこらえましょう。
指導ではなく、何か尋ねてきたらアドバイス。
実際、保育園でも「教えない」先生が良い先生としているそうですよ。
親としては、甘やかさない、放っておく勇気が必要になります。
少ない時間でも毎日継続しましょう。
そうすることで学習が習慣になり、力がついていきます。
▼兄弟3人を東大に入れた杉政ママも、学習の習慣化をさせていました。
公立高校から東大に合格した3兄弟の母の教育法とは?ノンストップ紹介の杉政ママ流工夫がすごい!
英語や英語の音楽・アニメ・映画を聴かせます。
絵本を見せて読み聞かせをすると、文字に触れる良い機会になります。
▼我が家は0歳のときから英語教材の「ワールドワイドキッズ」を使っています。子どもが遊べる知育おもちゃもついてきて、コスパ◎
本は毎日一冊必ず読ませます。
読み書きはヨコミネ式の文字練習帳を使用します。
計算に使う問題は自作でもOKですし、市販の問題集でもOK。
先ほども書きましたが、ヨコミネ式保育園では百ます計算を使っています。
体づくりのため、かけっこも始めます。
今までの学習を継続し、さらにレベルアップします。
加えてブリッジや倒立などの器械体操も始めます。
保育園では跳び箱を始める時期ですが、おうちでは難しいので、水泳を始めます。
幼児期にお手伝いをさせることで脳が活性化しますし、将来も苦になりません。
興味のままに自然遊びをさせることが、自学自習の基本になります。
▼おうちヨコミネ式のやり方が詳しく分かるDVDも出ています。
幼稚園は限られた地域にしかないので、おうちで取り入れたい方はぜひ参考になさってくださいね。
もっとヨコミネ式のことが知りたいと思ったときに役立つ本をご紹介します。
教材を使った学習法が、分野別に詳しく書かれています。
市販されていない教材についても載っているので、おうちヨコミネ式必携図書とも言えます。
なかでも書きについては表がついており、その通りやると、本当にスムーズに進行できました。感謝。
ヨコミネ式を紹介した最初の書籍。
ざっくりどんなものかを知りたい方におすすめです。
全国から寄せられた子育ての悩みに答える本。
合計100問のQ&Aが載っています。
本を手に取ろうとしてくれません
書き取りをさせても、すぐに放り出してしまいます
叱り方がよくわかりません
など、これまでのヨコミネ式本では語りきれなかった事情について、丁寧に解説してくれています。
上記の画像リンクから、少し中身を見られますよ!
実際に本を読んでみるまではスパルタ式なのかな、と思っていましたが、実に理にかなっていました。
決して無理させるのではなく、子どもが本来持っている能力を伸ばしてあげるという考え方。
そのためのトレーニングメニューが充実しています。
優しくするだけが子育てではなくて、必要なときはしっかり叱ったり試練を与えてあげることが大切。
自立を促すためには、突き放すことも重要とのこと。
うちも子どもに甘くしてしまいがちですが、まさしく目からウロコでした^^
参考文献
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