赤ちゃんへの言葉の教え方10選!楽しく発達を促すためにできることは?
知育と言えば「ことば」!
言語発達は、赤ちゃんの成長と発達においてとても重要な要素です。
言葉を学ぶことで将来的な学力につながるのはもちろん、コミュニケーション能力や社会性がアップし、人間関係や仕事で成功するための基礎が築かれるのです。
でも、赤ちゃんに言葉の発達を促してあげるにはどうしたらいいのかな?
赤ちゃんへの言葉の教え方が気になるという方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。
現在4歳になった我が家の娘と2歳の息子は、0歳のときから言葉でたくさん話しかけてくれていました。
他の人との会話もスムーズで、言いたいことを適切な言葉で伝えることができ、驚かれることもあるんですよ。
そこで今回は言葉の発達をテーマに、
- 赤ちゃんがどうやって言葉を知っていくのか
- 言葉を促すためにできること・我が家で取り組んできたこと
について書いていきます。
赤ちゃんの言語発達をより楽しく、効果的に促進するためにも、参考にしていただけたら幸いです。
赤ちゃんが言葉を知るということ
赤ちゃんはどうやって言葉を話せるようになるのでしょうか。
実は赤ちゃんは、周囲の音を聞きながらすごいスピードで頭を回転させています。
しかもママのおなかにいた時から!
さすがの赤ちゃんもおなかにいる頃は、言葉の詳しい意味を知ることはできません。
ですが、「こんな言葉があるんだな」ということを覚えたり、「楽しいときの言葉なんだな」というニュアンスを感じ取ったりしています。
おなかの中で、もう耳のトレーニングをしているんだね~。
生まれたあとは、もっと赤ちゃんが言葉を学べる環境が整います。
というのも、おなかの中ではママの血管等が大きな音を立てているし、見えるものもほとんどありません。
外に出てきて初めてクリアな音を聞けて、目で光を感じるようになります。
他にも色々な刺激を受けられるようになって、記憶された音と意味が結びつき始めていくんです。
以下は年齢別の語彙数の目安が書かれた表です。
思った以上にどんどん言葉を獲得していくことに驚かれるのではないでしょうか?
乳幼児期に語彙力を高めておくことのメリットは小学校以降の学力だけではありません。
言葉はコミュニケーション力の土台になるもの。
これから出会うお友だちとの関係をよくすることにも関わってきますから、積極的にやっておきたいですね!
「赤ちゃんはわからないから……」は本当?
よく「赤ちゃんはわからないから声掛けしてもしょうがないんじゃないの?」という人もいますが、ナンセンスです!
今はまだわからないかもしれませんが、赤ちゃんは「わかろうとしている時期」なんです。
赤ちゃんは朝くり返し「おはよう」、と言ってあげれば「おはよう」は朝のあいさつなんだと次第に理解します。
難しい会話でも、実は赤ちゃんの記憶に残っているんです。
今日は天気が良いから駅までお散歩しようね
とか、
パパはお仕事で帰ってくるのが遅くなるんだって
と言った声掛け。
こんな長い文章でも、しっかり赤ちゃんは聞いているんですよ!
そのとき、どんな意味なんだろうと雰囲気や状況など、五感で受け取れる情報から推測しています。
例えばパパが毎日「パパはお仕事に行ってくるよ」「行ってきます!」と言って手を振っていたうちの場合。
生後7ヶ月過ぎから、「お仕事に行くよ」「行ってきます」と聞くだけで娘は手を振るようになりました。
手を振らなくても、言葉を聞くだけで娘は手を振ってくれます。
意味がわかるようになったんだね!
目で見たり、聞いたりした経験を赤ちゃんはどんどん吸収していきます。
だからこそ赤ちゃんに色々な言葉を聞かせてあげることが大事なんですよ。
赤ちゃんの言葉の発達を促す方法。ジャンル別に紹介
赤ちゃんの言葉の発達を促す方法をジャンル別にまとめてみました。
役立つテクニックやグッズもあるので必見!
手間のかからないものも多くあるので、ぜひ普段の生活に取り入れてみてください。
話しかける・語りかける
まずは基本中の基本、語りかけ。やっぱり言葉の発達に大切なものは人と人とのコミュニケーションです。
家族や親戚、赤の他人など、色々な人と話をする(聞く)ことがやり取りの基本となっていきます。
おしゃべりそのものが、やっぱり一番肝心ね!
他にも、語りかけを一番に持ってくる理由があるんです。
- 親子の会話がすべての基本
- 出費が不要
- リフレッシュできる
親子の会話がすべての基本
冒頭でも書きましたが、赤ちゃんの聴力の発達スピードはとっても速い!
新生児期にはママの声を区別できるようになり、生後6ヶ月頃には大人とほぼ同じ聴力を持っていることがわかっています。
まさしくママの語りかけは言葉のシャワー。
赤ちゃんもいつも一緒にいてくれる人がどんな存在かわかっているから、積極的に理解しようとしています。
だからこそ赤ちゃんにたくさん話しかけてあげることが、すべての基本になるんです。
もちろんパパの声もたくさん話しているうちにわかってくれるよ~。
出費が不要
語彙獲得を目的とした知育おもちゃや教材はたくさんありますが、あれもこれもと買っていくと、出費がすごいことに……。
その点、語りかけならタダ!
ママの意識次第でいつでも始められ、お金はかからないので安心です。
リフレッシュできる
低月齢の赤ちゃんほど外出は控えるものですし、ママも一日おうちにこもっているというご家庭も多いでしょう。
そんなとき、赤ちゃんに聞こえるような大きな声で話すことができ、リフレッシュにつながります。
お子さんの発達に合わせた語りかけの例が載っている本も出ているので、取り入れるのもおすすめですよ。いずれもベストセラーで、下は漫画版です。
知育おもちゃを使う
楽しみながら学べる環境を提供することで子どもたちは自然と言葉に興味を持ち、語彙力が向上します。
カラフルな色のおもちゃを使って遊ぶことで色の名前を覚えたり、ブロックを並べて図形の名前を覚えたり。
おもちゃを通してパパママと話す中で、「かたい、やわらかい」「重い、軽い」といったおもちゃの感触もわかってきたり、音が鳴るおもちゃでその音の擬音語を知ることにもつながってきます。
また、音声機能付きのおもちゃも正しい発音やアクセントを聞くことができるため、言葉の理解や語彙力を向上させるのに効果的ですよ。
音声機能付きのおもちゃの場合、普段の生活ではあまり話さないような言葉が出てきたり、バイリンガル仕様でほかの言語も聞くことができたりと至れり尽くせり!
音声機能付きおもちゃは単独では語彙数的に不十分なこともありますが、言葉の定着や定型句の理解などにつながる効果が見込まれます。
▼音声機能付きおもちゃの代表的なものを紹介します。動画も載せているので、ぜひチェックしてみてください。
似たようなおもちゃはおもちゃサブスクサービスでかなり取り扱いがあり、リクエストすると入れてもらえますのでチェックしてみてくださいね。
絵本の読み聞かせ
言葉の発達といえば、絵本の読み聞かせですよね。
うちも読み聞かせにはなるべく力を入れてきました。
ある研究によると、絵本の読み聞かせをしている家庭とそうでない家庭では語彙力に大きく差がでると言います。
普段の会話では使わないような単語がたくさん出てくるので、単純に語彙力が増えるんですね。
もちろん効果は語彙力だけではなくて、感性や情緒などの発達にも良い影響を与えてくれるのです。
やっぱり絵本は赤ちゃんにとって大事な存在なのね。
大ベストセラー『3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』でも、人生は3歳までの言語環境が大切と言っています。こちらの本は科学的な裏付けがあって納得できるので、ぜひ読んでみてください。
具体的な方法としては図書館に行くのもいいですし、定期的に絵本の読み聞かせの機会が得られる「定期購読サービス」もおすすめです。
絵本の定期購読サービスの各社特徴やおすすめのご家庭をまとめた記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。
我が家では外国絵本を翻訳した「ワールドライブラリー」を続けています。日本にはない表現に出会えるのが◎
また赤ちゃんが好きな言葉というと、やっぱり擬音語ですね。
擬音語が楽しく絵本習慣につながる「まず読んでおきたい絵本」をまとめた記事もありますので、あわせてご覧ください。
こちらで紹介した絵本はひとつひとつのフレーズが短いので、パパママが絵本を読む練習にもなりますよ。
うちも数え切れないほど繰り返し読んであげました。
ひとりでパラパラ見て楽しんでるよね!
カードを使う
フラッシュカードによる語彙獲得も定番のやり方で、一定の効果があると言われています。
フラッシュカードはカードに書かれた単語や画像を短時間で次々と見せることで、記憶力や認知能力を向上させることを目的としています。赤ちゃんの場合、けっこう効果が期待できますよ。
- 視覚刺激がある
- 単語と画像の関連性の理解が深まる
- 繰り返しによる記憶力向上
一般的にフラッシュする目的で作られているカードは、色鮮やかな画像や大きな文字が使われていて、赤ちゃんの視覚刺激になり、興味を引きます。
また単語とそれに対応する画像を関連付けることができ、赤ちゃんは単語の意味を理解しやすくなります。
カードを繰り返し見せることで赤ちゃんの記憶力が向上し、単語を覚えやすくなるというメリットも!
お話をするのが苦手なママも、カードを出してみたら赤ちゃんの好きな絵が見つかったりして会話のきっかけになるかもしれませんね。
パッパッパッと見せていくんだね!
カードをフラッシュするのはちょっと大変……という方には、0歳〜6歳の内容が自由に学べる、インターネット不要のタブレット知育教材【天神】幼児タブレット版がおすすめ。
フラッシュカードも大量搭載で自動でフラッシュしてくれるので、手間いらずです!
ただし、乳幼児期は親子でのコミュニケーションや実際に物や状況に触れることが重要とされています。フラッシュカードはあくまで補助的な教材として使い、バランスを大切にしましょう。
外に出て色々な経験をさせる
外に出て家にないものを見せるのも良い経験になります。
例えば、公園で遊ぶことで、滑り台やブランコ、砂場などの遊具や遊び方に関連する言葉を学ぶことができます。
また、草花や虫など自然に触れ合うことで、それらに関する単語も学べます。
スーパーなどのお店も、見せるものがたくさんあって楽しめますよね。
なにごとも経験することが大事だね!
他の人に会わせることも社会性の向上につながります。
地域の子育て支援センターに足を運んだり、イベントに参加したりするのもおすすめですよ。
我が家では、無料でお試しできる幼児教室にも足を運んでいました。色々あるので、資料請求しつつ見て回ると良いと思います。
▼人気の幼児教室「ベビーパーク」に生後9か月で行ってみた体験
▼くもんの赤ちゃん向け教室「ベビーくもん」体験と皆さんの口コミ検証
▼月々1,000円以下で手指を使ったワークもできる「学研プティパ」
歌で楽しむ
歌というのも、言葉を覚えるのに有効な手段。
繰り返し聞いているうちに言葉が頭に入ってくるし、リズムや音の変化を楽しむこともできます。
赤ちゃんでもうっとりしたり、ワクワクしちゃう!
まず聴くとしたら童謡が良いと思います。
童謡は短くてシンプルな歌詞が多く、子どもでも覚えやすいため、言葉や表現を自然に習得することができます。
また美しい旋律やリズムに触れられる、季節感や文化のことがわかる、懐かしさや温かみがあるため親も楽しめ、子どもの感性や情操を豊かに育てる効果がある、などたくさんのメリットがあります。
子どもと一緒に楽しみながら、童謡を取り入れてみましょう。何度も繰り返すことで言葉を覚えてくれます。
赤ちゃん向け幼児教材を活用すると、歌+映像や絵本などの組み合わせをセットで提供してもらえるから効率的ですよ。
音だけでは意味がわからなくても、絵本などでフォローすることで「この言葉ってこれなんだ!」と理解してくれます。
我が家ではくもん厳選の童謡集を、夜寝る前の子守歌として一日1曲歌っていました。続けやすくておすすめです♪
くもんうた200セットの内容が気になる方は、詳しく紹介した記事もあるのでぜひご覧ください。
CDなども活用
CDなどを使って歌詞付き音楽を流すこともおすすめです。
一緒にうたってあげたりBGMとして聴かせてあげることもできますよね。
▼くもんの童謡カードはCDつきで取り組みやすくおすすめです。
CDプレイヤーがなくても、Amazon Music Unlimitedならスマホやタブレットに曲をインストールして流せます。
子ども向け音楽もたくさんありおすすめサービスなので、要チェックです!
リトミックで体を動かす
リトミックでは、歌を聞いたり「こうやって踊ってね」という先生の指示を聞いたりして、身振りも交えたコミュニケーションを経験できます。
身振りは口の動きよりもシンプルに自己表現ができるので、しゃべることよりも早くマスターできる場合があるんですよ。
我が家もちょっと大きくなってからは、不定期でリトミックのイベントに参加していました。
他の子たちと一緒になって踊ったりすることで、歌を楽しんできましたよ!
ジェスチャーで脳の言語野をトレーニング
リトミックのところでも書きましたが、身振りは口の動きよりもシンプルに自己表現ができます。
赤ちゃんがしゃべるためには、まず唇や舌の動きを発達させないといけません。頭ではわかっていても、まだ赤ちゃんは発音できなかったりするのです。
英語が聞き取れても、発音できなかったりするのと同じことなのね。
その点、手の発達はかなり早い段階で進みます。
ジェスチャーはそうやって自己表現を促してくれるので、赤ちゃんの脳の中でも言語を使う部分へ刺激を与えてくれるんですね。
ベビーサインは、赤ちゃんとやりとりするために作られたジェスチャーです。
うちでも少し取り組みました。
自分の顔を触ったり、手や腕を動かす動きでものの意味などを教えてあげることができます。
例えばミルクや、お風呂など。
それぞれの前に繰り返しジェスチャーしてあげることで、
これからミルクだ!
これからお風呂に入るんだ!
ということを理解させてあげることができます。
こうして間接的に赤ちゃんの言語センスを高めることで、結果として話し言葉も含めた発達を促すことになるのです。
ベビーサインを育児に取り入れるメリットはほかにもあるので、興味がある方は以下の記事もご覧くださいね。
手遊びをする
手遊びもまた、言葉のセンスを育ててくれる遊びです。
例えば『むすんでひらいて』や『Head, Shoulders, Knees and Toes(あたまかたひざぽん)』など。
これらは手の動きや上下、頭や肩などの体の部位といったものが出てくる遊びですよね。
何度も見せてあげているうちに、自分でも真似できるようになり、言葉の意味もわかってくるのです。
今ではうちの娘も、歌に合わせて自分で手を上にあげたり、拍手したりといった色々な行動ができるようになりましたよ。
遊びで言葉が身についているね~。
テレビや動画を活用する
テレビや動画を活用することも、赤ちゃんの語彙獲得に一定の効果が期待できます。特に、子ども向けの教育番組や動画は、言葉や表現を学ぶための良いツールになりますよ。
「うちはテレビは全く見せない!」というご家庭もあるのでしょうが、うちではある程度テレビを見せてきました。
ただし、基本的に一人では見せないで一緒に見るようにしています。
よく言われるのが「テレビを見ていると何も考えないで良いから、頭が悪くなる」ということ。
ですが親子で一緒に見て、キャラクターが言ったことを反復して語りかけたり、踊りをするのを手伝ってあげたりすれば、コミュニケーション能力も同時に育てることができます。
実際、「いないいないばあっ!」や「シナぷしゅ」などの赤ちゃん向け番組は、低年齢でも楽しめる映像になっていますよね。
それに加えて、パパママも赤ちゃんと一緒に参加しやすいところがポイント。
歌を一緒に歌ってあげたり、ハイハイさせてあげたりといった遊び方ができます。
自宅でできるリトミック、って感じね。
自分で座れるようになったころくらいから、時間を決めて一緒に見ると良いと思います。
▼赤ちゃん向け通信教材の「こどもちゃれんじベビー」はおもちゃと連動した良質な映像教材がついてきて、学びが深まるのでおすすめです。
赤ちゃんへの言葉の教え方まとめ
この記事では、赤ちゃんの言葉の発達を促し、楽しく成長させるための10の方法を紹介しました。
親子で一緒に過ごす日常の中で、話しかけること、絵本を読み聞かせること、歌やジェスチャーを取り入れること、外出や人との交流を通じた経験を積むこと、そして知育おもちゃや動画を上手に活用することなど、さまざまなアプローチがあります。
赤ちゃんのためにあれこれすることは、言葉の発達だけでなく、コミュニケーション能力や感性、情操教育にも役立ちますし、親子の絆を深めることができます。ぜひ、ご家庭で試してみてくださいね♪
▼Amazonの本読み放題サービス「Amazon Kindle Unlimited」は参考になる育児書がたくさんあり活用できます。こちらもチェックしてみてくださいね。
こんな記事もおすすめ
コメント